1.こどもが勉強しないとき

勉強する理由② | 大嫌いでも、それでも中学生はなぜ勉強するのか?

前回は、「勉強する理由はなに?」という質問をされたお母さんに対して、

ベテラン先生からの回答をご紹介しました。

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今回は、先生の立場ではなく、中学生の視点にたったお話しをご紹介しますね。
ご紹介するのは、綾戸智恵さんのお話です。

 

みなさん、綾戸智恵さんのことをご存知でしたか?
この方は1957年生まれの弾き語りのスタイルで知られている人気のジャズシンガーです。トークも面白いことで有名です。綾戸さんは17歳のとき(高校3年生6月)に単身渡米し、ロスアンゼルスのライブハウスやプロテスタント教会でゴスペルを歌ったりした後に、40歳でプロデビューを果たします。

 

先日、本を読んでいたところ、偶然に綾戸智恵さんのお話しを見つけたのです。中学生は、なぜ勉強するのか?というお話しをされており、なるほど!と目に留まったのです。

彼女の「それでも勉強する理由」

綾戸智恵さんは、学校の勉強が大嫌いであったそうですよ。
そんな勉強嫌いな彼女でも、「それでも勉強する理由がある」と話されています。
「何で勉強をしなくてはいけないのだろう、、」そんな疑問を持っているお子さんに、何かヒントを与えてくれるかもしれません。

 

17歳で渡米した行動力

綾戸さんは、渡米するときには現金10万円しか持っていなかったそうです。今と違って海外旅行をすること自体が珍しかった時代です。しかも、渡米することにしたものの、アメリカに何らかのツテがあったわけではなかった。ただ外国が好きで、ジャズが好きで、それでアメリカに行ってみたかった。その気持ちが抑えきれなかったと話されています。

 

「とにかくアメリカに行ってみたい!」
その想いひとつで行動したのが17歳のとき。両親はさぞかし心配だったかと思うのですが凄い行動力ですね。

こどもの頃からの英語との触れ合い

綾戸さんは幼稚園のころから、洋画(英語)ばかり見ていたそうです。ご両親の影響だったのでしょう。ただ、洋画をみていても英語だから意味が解らない。だけど、何だか洋画はカッコいいと思いみ続ける日々。

 

英語は耳で覚えていたそうです。映画に出てくる主人公のセリフを耳で覚えて、カタカナ英語で真似して話してたりして。そのセリフの意味は数年後とかに、ああ、こんな意味だったんだな、と後から気付いたりして、そんな風にして少しづつ英語に慣れ親しんでいたそうです。

 

綾戸さんが13歳のときには、大阪万博が開催されました。世界中から外国人が沢山来たそうです。外国に憧れ、アメリカに憧れたていた綾戸さんは、万博会場に毎日のように通ったそうです。 見知らぬ外国人に会っては身ぶり手ぶりを交えながら話しかけていたとのこと。目的はあくまで外国人と英語で話すこと。

 

洋画で覚えたカタカナ英語を並べて、ただ外国人に話しかけるだけ。仲良くなった外国人とは、一緒に大阪観光したこともあったそうです。

 

なんとなくではあるけど、自分の気持ちを伝えることができる。そのことに自信をもった彼女は「外国人と話すことができた。私はアメリカに行ってもやっていける!」そんな自信を付けることができたそうです。

でも、学校は大嫌い

そんな英語好き、外国好き、アメリカ好きの綾戸さんも、学校だけは嫌いだった、、と言っています。
友達は沢山いたそうですが、みんなと同じことを一緒にやる、そういうことが嫌でたまらなかったそうです。

 

好きな学校の授業科目は「音楽」。でも音楽だけしか好きではない。しかし音楽の授業は週に2回しか行われない。数学やら社会やらの授業には興味が無い。何故、好きではない授業を受けなくてはいけないのだ。なぜ好きではない勉強をしなくてはいけないのか?そう思いながら過ごす不満だらけの毎日を送っていたそうです。

それでも勉強する理由 |なぜ勉強するのか?

以下、綾戸さんのお話しを抜粋します。

「これはあとになってからわかったんだけど、そういう経験が大切なの。つまり音楽が好きなのに、アメリカに行きたいのに、みんなと一緒に国語や数学をやっている時間が。その『やらなきゃいけないことをやる』という行為が。

これはね、お勉強とは違う『心の体育』なの。学校では頭を鍛えるんじゃなくて、心を鍛えているのよ。
たとえばわたし、これまで長いこと生きてきて、CO₂とかH₂Oとかの分子式、使ったこと無いわよ。これから先も使わないと思う。

 

じゃあ、化学はいらないのかというと、そうじゃない、大切なのは、学校でみんなとそれを勉強した、という事実、時間、経験なの。
勉強が嫌い?大いに結構。私も嫌いです。うんうん仲間仲間。

 

ただ、学校にいると『嫌いな勉強をどうやってごまかすか』とか『どうやってサボろうか』とか、『どうやって先生に気にいられるか』とか、真剣に考えるでしょう?

こういう知恵をはたらかすのも、広い意味で勉強なのよ。
だから学校というのは『知識』を詰め込む場所じゃなくて、生きる為の『知恵』を育てて行く場所。」

 

なぜ勉強するのか? | むむ。しろくま塾長のなるほど噺

綾戸さんのおはなし、如何でしたか?

もしかしたら賛否両論あるかもしれません。
でも、一つの解決を出してくれているのではないでしょうか?

 

実は私も、学校の授業がつまらなかった。本当に退屈で退屈で仕方がなかった。だから、授業時間は好きな本を持ちこんで読書したり、自分で好きな勉強をしたりしていました。何で学校の勉強をしなくてはいけないのだろうか?と。

 

しかし、授業と違ったことをやっているを先生に見つかったり、目立つことはマズイ。。
授業でやっていることを理解していなかったり、試験で悪い点数を取ることもマズイ。。

 

そこで知恵を絞って、目立たずに本を読みながら、なおかつ授業のポイントを押さえておくという知恵を働かせていたことを覚えています。

 

勉強が大嫌い!そのことが「勉強する理由」となった。

机の前には何とか座るのだけど、一向に頭・手・心は勉強に向かわない、そういう子どもでした。学校の勉強と受験勉強が大嫌いでした。

 

勉強が嫌いでたまらない。なぜ勉強するのだろうか?と悶々としていました。
しかも調べていくと、どうやら高校に入っても大学受験というものをしなくてはいけないらしい。
大学に入っても会社に入ってさえ、試験というものが続くようだ、そんなことにも気付き始めてました。

 

気付いたときには絶望的でした。なんだ、勉強って一生つづくものなのか、、なぜだ・・
そうと思うと憂鬱でたまらない気分だったことを覚えています。

 

そんな私は知恵を働かせました。
「でも、それはおかしい。きっと勉強や受験勉強をしなくても良い方法があるに違いない、」
「自分の好きなことをやって自由に過ごすことが出来る方法があるにはずだ!」

 

そう考えた私は、何か良い道がないものだろうか、、と考えを重ねた結果が、大学の付属高校に入ることでした。
その答えが見つかったときには、私の身体中からアドレナリンが走り、絶対に大学の付属高校に入ってやる!そう思ったことを覚えております。

 

それからの自分は、勉強をしたくないから、今徹底的に勉強をする、ということで猛烈に勉強をしたことを覚えています。なぜ勉強するのか?私なりの答えが見つかったのでした。
その後、無事に大学の付属高校に入り、素晴らしい自由を謳歌したのです。

 

なぜ勉強するのか?

綾戸さんのお話しはお子さんの「なぜ勉強するのか?」という疑問の答えをつかむきっかけになるかもしれません。
周囲の大人のだれかが、綾戸さんのような話をしてくれたら、本当に心強いですね。

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しろくま塾長
しろくま塾長
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