私は高校生に勉強を教える仕事をしています。高校で一般的に指導されている科目の中でも「英語」学習は他の科目と異なる特徴を有しているため、勉強方法も少し工夫をすることが重要となります。
今回は、高校1年生の定期テスト対策の勉強方法をお教えします。
参考にして貰えると嬉しいです。
【高校英語】定期テストの点数が20点UPする勉強法
高校1年生の時に定期テストで高得点をマークしておけば、内申点も安定して高い成績を取りやすくなるので、指定校推薦にも繋がっていきます。もし推薦合格を狙わないとしても学校の成績を上げておけばその後の受験勉強にも有利となります。
私は高校生の時、英語学習はこの勉強方法を実践したことで高校時代に安定した好成績を修めることができました。中学校の時は英語が得意科目ではありませんでしたが、高校生になってから英語の成績が上がっていきました。
中学の定期テストと高校の定期テストでは難易度や傾向に違いがあるので一概に言うことは出来ませんが、定期テストの点数でいうと中学時代に比べて平均で20点以上も上がりました。
この英語学習法は、とにかく定期テストに特化した勉強法です。受験英語では別の対策勉強をする必要がありますが、定期テストには効果が大きいのです。テスト対策なので短い期間でも効果を発揮しやすい内容にこだわっています。
中学生の英語試験対策にも応用できるので中学生の方も是非ともお試しください。
【高校英語】定期テストの特徴
高校1年生の定期テストにおける英語科目は中学英語をベースとして、若干レベルを上げた内容になっています。学習する単元で言えば「時制の一致」や「完了」「受け身」「関係代名詞」など中学生で習った英語とそれほど大きく異なるわけではありません。
ただ、いずれの単元も中学英語と比べると学習レベルが上昇しています。根本的な英語の仕組みは同じでも覚えるべき表現やイディオムの数が非常に多いことも高校1年生の英語の特徴です。
中学生時代に英語科目が得意であった方であれば、中学英語の知識を下敷きにして新たな表現を覚えれば点数を稼ぐことが出来ます。ところが、中学生の頃英語があまり得意でなかった方は再び中学英語の文法から学びなおさなければならないため、必要となる勉強量が大きく増えます。
高校英語の授業では中学校で学習済みの部分は簡略化して授業がなされるケースが多いので、中学校の内容を理解できていない方や忘れてしまっている方は苦労することが多いのです。
中学英語に加えて、高校では『英文法』の仕組みと表現を理解して覚えることが重要です。加えて『文型』といった中学校ではあまりやっていない要素も追加されます。これらをいかにして効率的に理解し、最終的に使える状態にまで持っていけるかが大きなポイントと言えます。
【高校英語】→点数UPの3つのポイント
ポイント❶
高校英語の定期テスト対策として、点数をあげるための「1つ目」のポイントはとにかく教材に書き込みを増やすことです。英語では学習ノートの作り方が重要となりますが、英語のまとめノートは普段の授業時間中に作るようにし、テスト前は英語教材に重要事項を書き込みすることがおすすめです。
定期テスト直前に英語のまとめノートを作っても良いですが、定期テスト前は勉強時間が不足しがちなので、英語教材への書き込みのように勉強時間を使わない作業を進めていくのがおすすめです。
英語教材に重要点を書き込むことのメリットは、英語教材に書いてある英文を写さずにそのまま活用できること、書き込むことで自分自身の頭に印象付けられること、一目でどの程度勉強が進んでいるか実感できることなどが挙げられます。
ポイント❷
2つ目の英語力UPのポイントは「音読」することです。小学校の宿題で音読を行った経験のある方も多いかもしれませんが、音読というのは非常に頭の印象に残りやすい勉強法です。
英語は基本的には発音しやすいように作られています。日本人の赤ちゃんが言葉を発することで日本語を覚えるように、高校生が英語を覚える上でも英語の発音は非常に重要です。教材に重要事項を書き込みしておくと、英語を「音読」する際に自然と目に入るので一層効率的に覚えることが出来ます。
ポイント❸
3つ目の英語学習のポイントは「理解」する箇所と「暗記」する箇所を明確に区別することです。英語の試験対策においては「イディオム」や「表現」を覚えることは非常に重要です。複数語の組合わせ英語表現の中には、何故この組み合わせでこういった意味になるのか分からないという英語表現もあります。
日本語の中にも変わった表現はあるのでそれと同じです。理解できる英語表現は理解して、どうしても理解できないものは割り切って暗記しましょう。もちろん、英語の内容をしっかりと把握して頭に入れておくに越したことはありませんが、安定して定期試験の点数を獲得するためには割り切りも重要となります。
私が使っていた英語教材→「ネクステージ」
私が使用していたのは「ネクステージ」という英語教材です。英語表現やイディオムなどが問題形式で学べる教材でした。「ネクステージ」は赤いシートを使って答えを隠すことで使用しやすい点が良かったです。
ネクステージのような形式の教材は多いです。他にはアップグレードや即ゼミ、ヴィンテージなどがあります。ネクステージは幅広い文法を扱っているので学年を問わず使用しやすいことが大きなメリットです。ネクステージは英文法を学ぶ上で使いやすい英語教材ですが、問題形式の大半が四択です。
「共通テスト(センター試験)対策」として使用するのであればいちばん好都合ですが、「定期テスト対策」や「記述試験対策」として用いるのであれば、他の出題形式が多く用意されている英語き教材のほうが好都合とも言えます。
そのため、ネクステージは副教材的な位置付けで使用し、他にも問題集を併用するのがおすすめです。その際には並べ替えや英作文がいくつも含まれているものが学習教材があると一層使いやすいです。
ネクステージで勉強する上で、少しだけ引っかかったのは単元ごとに分かれているページが多いことです。英文法の教材なので単元別になっていることには何の違和感もありませんが、単元別のページではこの単元ではこの表現を使えば良いと先読みできてしまい、応用力が定着できるかが心配でした。
単元を融合した総合的な問題のページがさらに多いとより良かったのでは?と考えています。答えを赤シートで伏せて使用するのが基本となるため、赤シートを紛失してしまうと若干不便になります。もちろん、一般に市販されているものを購入すれば問題はありません。
「高校英語」の定期テストにオススメの英語学習教材は?
高校生が英語学習する上でオススメなのは「スタディサプリ」と「スタディサプリEnglish」です。スタディサプリとスタディサプリEnglishでは様々な問題形式が用意されているので、特定の問題形式ばかり学ぶということはありません。複数の問題形式による出題が基本となる定期テスト対策でも、大いに効果を発揮します。
スタディサプリEnglishは「リスニング」と「スピーキング」の両方が鍛えられる点も優れています。紙媒体の教材にもCDが付いていたりするとリスニング対策を行うことが可能ですが、実際に家で行うのはなかなか億劫であるという方もおられるのではないでしょうか。
「スタディサプリEnglish」の場合はアプリ学習できるので、家でリスニングを行うことも簡単です。手っ取り早く勉強がしたいという方にもうってつけと言える教材です。
お値段も安いのでスタディサプリ、スタディサプリEnglishでの勉強を試してみる価値があると思います。
スタディサプリ/Englishがオススメできる理由
スタディサプリとスタディサプリEnglishは「定期テスト対策」から「TOEIC対策」まで幅広く役立つものなので非常におすすめです。新しいバージョンがリリースされることで最新の試験対策ができることも大きなメリットです。指導要領の改訂などにも対応力の高い教材と言えます。
スマートフォンで扱うという点も少なからず利点になっています。やはり紙の教材に比べるとスマートフォンの方が気軽に使用できるので勉強の機会が増える可能性もあります。
スタディサプリ、スタディサプリEnglishで勉強すると確実に英語の力が上がります。
英語は学問の1つでありながら語学の1つでもあります。英語は「しっかりと発音をすること」や「聴くこと」が非常に重要となります。英語を勉強と捉えてしまうとなかなか実践的な英語力が身につきません。あくまで自分の気持ちを表現する手段と考えて肩の力を抜いて学習するのがおすすめです。