大学入学共通テスト

疑問解決!「大学入学共通テストって?」⇒共通テスト(センター試験)との違いも徹底解説!

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大学入学共通テスト対策担当の湯川です。慶應大学法学部と法科大学院の卒業を経て、やる気の大学受験で受験対策のアドバイザーをしています!

大学入試制度の大きな制度変革期を迎えて、僕たちはどのように対応したら良いのでしょうか?

大学入学共通テストの対策について、アレコレとまとめてみました。

大学入学共通テストとは?いつから?

今まで実施されてきた「共通テスト(センター試験)」は、2020年1月実施を最後に廃止されます。

2021年1月から実施されるのが『大学入学共通テスト』です。大学入学共通テストを受験するのは、2018年4月現在に高校1年生の方からです。

大学入学共通テストでは、「マークシート」と「記述式」の問題が出題されます(共通テスト(センター試験)では全問マークシートの問題でした)。

従来型の知識を問う問題の他に、思考力判断力表現力を重視する問題が出題されることが予定され、丸暗記の知識では対応できないことが予想されます。

出題される科目数は、6教科30科目であり、1月中旬に2日間かけて試験が実施される予定です。

大学入学共通テストで出題される科目数は、2021年の段階では、共通テスト(センター試験)と同じですが、2024年度以降は科目数が減ることが予定されています。

現行の学習指導要領で学んだ高校生が受験する2020~2023年度と、新たな学習指導要領で学ぶ高校生が受験する2024年度以降では、大学入試センターの出題形態も変更されると考えておいてください。

大学入学共通テストの成績は、大学に入学試験の参考情報として提供されることが予定されています。

  • 素点
  • 各科目の段階別評価

大学入学共通テストでは、記述式問題の成績なども含めて、受験大学へ成績提供されると考えておいてください。

「英語」の大学入学共通テスト⇒英語検定試験

大学入学共通テストでは、共通テスト(センター試験)で実施されていた英語の「読む」「聞く」の2つ技能に加えて、「話す」「書く」も含めた4技能が出題されることになります。

英語の試験では、「読む・聞く・話す書く」という問題が出題され、総合的な英語力が試されるのです。

これまでと異なることは、「読む・書く」を含めた4技能を評価するために、民間の英語検定試験スコアを活用できることです。

大学入学共通テストでは、以下の英語検定試験が受験可能として認定されています。

ケンブリッジ英語検定Cambridge Assessment English
(ケンブリッジ大学英語検定機構)
TOEFL iBT®テストEducational Testing Service
TOEIC® Listening & Reading TestおよびTOEIC® Speaking & Writing Tests一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
GTEC株式会社ベネッセコーポレーション
Test of English for Academic Purposes(TEAP)公益財団法人日本英語検定協会
Test of English for Academic Purposes Computer Based Test(TEAP CBT)公益財団法人日本英語検定協会
実用英語検定(英検)公益財団法人日本英語検定協会
International English Language Testing System(IELTS)ブリティッシュ・カウンシル(対象:「アカデミック・モジュール」)

こちらは、2017年段階では、日本国内での実績が2年以上ではなかったため、条件付きで認定されています。運営実績が2年に達した段階(2018年6月まで試験を行い2年経過すれば受験可能となる見通しです。

International English Language Testing System(IELTS)IDP:IELTS Australia(対象:「アカデミック・モジュール」)

なお、こちらは、2018年3月段階では不合格として認定されていません。

リンガスキル Linguaskillケンブリッジ大学英語検定機構
実用英語技能検定(英検)公益財団法人日本英語検定協会
※「公開会場実施」「1日完結型」「英検CBT」は受験可能です。不合格となったのは「従来型」のみ

上記のように、

「ケンブリッジ英語検定」
「実業英語技能検定(英検)」
「TOEIC」
「TOEFL」

などの英語検定試験が、大学入学共通テストで受験可能であるとして認定されていることに注意してください。

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これらの英語検定試験は、4月〜12月で、年2回程の受験が可能です。

英語検定試験のスコアは、

  • スコアを点数化して合否判定に用いる
  • 一定水準以上のスコア獲得を出願要件とする

など、各大学において英語検定試験のスコアの利用方針を定めています。

必ず受験年度において、早めに志望大学に資料請求して、正確な情報を確かめておいてください。

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共通テスト(センター試験)との違いは?

英語の他にも、国語数学において、記述式問題が導入されることが大きな変更点です。

英語民間の英語認定試験を活用して、「書く」「話す」という能力も判定することに(読む・聞く・書く・話すという4技能評価)
国語記述式問題を導入(80〜120文字程度の問題。3問程度)
数学記述式問題を導入(問題解決の方策を問うなど。3問程度)
他の教科地歴・公民・理科でも記述式の導入が検討されている。

「共通テスト試行調査」はどんな感じ?

2017年11月実施の試行調査(プレテスト)

2017年11月に実施された共通テストの試行調査(プレテスト)では、マークシート問題を含めて、出題形式に変更傾向が見られました。

例えば数学では、複数の情報(文章・図・資料)を組み合わせて思考・判断させる問題が出題されていました。

問題のマークシートの出題形式も、

  • 当てはまる選択肢をすべて選ぶ問題、
  • 解なしの選択肢がある問題

が出題されるという、受験生を悩ませる難問だが出題されたため、正答率が非常に低い問題が見受けられました(正答率1割台)。

2018年11月実施の試行調査(プレテスト)

2018年11月に実施された2回目の試行調査(プレテスト)では、若干バランス感を持った出題傾向が受けられました。

  • 思考力・判断力・表現力という大学入学共通テストの趣旨
  • 受験生の負担
  • 採点者の負担

を考慮した、バランス感を意図した出題が見受けられました。

出題内容や出題形式は2018年の試行調査の出題傾向と同様であるものの、「数学」や「国語」では問題文の量が減少し、正答率が低かった記述式問題では、記述量を減らすなどの変更が見受けられました。

大学入学共通テストに向けて

大学入学共通テストを実施する方は、実施内容についてアンテナを張り巡らせておくことが重要です。

しかし、何れにしても初めての実施となるため、一番重要な情報は、受験する大学がどのように大学入学共通テストを利用するのか?ということに尽きるでしょう。

志望大学が考えていることは、大学の資料・願書・募集要項に正確に現れています。

紙の資料が一番正確なので、早めに資料請求しておくことをお勧めします。

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