早稲田大学の穴場の学部について、お話しします。
最初は「社会学部」についてお話し、
次に、「国際教養学部」「法学部」「文化構想学部」についてお話しします。
❶早稲田大学の穴場は「社会科学部」⇒ 穴場学部の探し方
早稲田大学の穴場の学部、1つ目は「社会科学部」です。
受験生には、どんな大学やどんな学部を併願している人が多いのか、を見てみると、穴場の学部を見つけることができると思います。
たとえば、明治大学といったMarchの大学を併願しているのか?
東京大学といった、国立の最難関の大学を併願しているのか?
ということです。
併願先の違いが、学部ごとの難易度の違いに大きく影響してくるのだと考えています。
難易度をはかるときに、倍率がどれくらい高いのか、という視点はよく見られていると思います。
しかし、受験人数の多さ以上に、受験生の学力レベルの違いが、難易度に大きく関わってくると考えます。
受験生の方にお伝えしたいのは、入試倍率をひと目見て、とても高いからといって諦めるのではなく、併願先を見比べてみて、実際の難易度がどれくらいなのか、を冷静に考えてみることが大切です。
早稲田大学「社会科学部」が入学しやすい理由▶︎記念受験
「社会科学部」の受験生の併願先にはMarchの方も多いので、記念受験の方も多いのです。
同じ早稲田大学でも、学部によって、併願先は大きく異なります。
「政治経済学部」や「法学部」であれば、東京大学や一橋大学、外国語大学といった、国公立の最難関大学を併願する人がたくさんいます。
それらの学部では、東京大学や一橋大学に落ちたから、仕方なく早稲田に来てしまった、という方がかなりの割合を占めているという印象があります。
しかし、「社会科学部」であれば、そんなことは全くありません。
社会学部には、私立大学志望の方がほとんどで、明治大学や立教大学といった、いわゆるMarchの大学を志望していた方が多いでしょう。
実際、Marchの大学が第一志望で、記念受験で受けたら受かった、という知り合いもいます。
併願先が異なる分、勉学へのモチベーションや、勉強量が異なると感じています。
早稲田大学「社会科学部」▶︎入試科目が難解
社会科学部の入試問題がとても難しいということも、入学しやすい理由に挙げることができます。
特に、世界史や、日本史がとても難解です。
高校の指導要領を大きく越えるような、難解かつ専門的な問題か多いです。
実際、入学してみて、周りの新入生に聞いてみたところ、問題の回答がまったく見当がつかず、勘で答えたという方がたくさんいました。
受験生の皆が分からないような難しい問題では、差がつかないと考えています。
さらに、社会科学部の問題はほぼすべて選択式ということもあり、勘で答えて、たまたま正解であったということもあり得ると考えています。
他の受験生も分からないような難しい問題かつ選択式であれば『勘で答えた問題が偶然正解で、合格してしまった』という方がいてもおかしくないと思っています。
運の良さに自信があるという方は、ぜひ受けてみるべきです。
早稲田大学「社会科学部」に合格するための勉強法
日本史や世界史といった科目については、とても難しい問題がでるため、受験対策するのは難しいと思います。
他の受験生と点数差をつけられないと思いますし、限られた時間のなかで、高校の指導要領を大きく越えるような専門的な知識をたくさん身につけようとするのは、あまりおすすめできません。
しかし、一方で、英語の問題はそこまで難しくないと感じました。
英語の長文読解やリスニング、文法問題などにきちんと慣れて、解けるようにすることが大事だと思います。それらを通じて、英語の問題の正答率をあげたら良いのではないかと考えます。
特に、リスニングについては、試験の前日もしくは、当日の朝まで、リスニング教材を聞いて、試験前まで英語の音声に触れておくといいのではないかと思っています。
というのも、英語のリスニングの能力は、少し離れただけで、大幅に落ちてしまうからです。日本史や、世界史の問題が難しいですが、分からないといって諦めないようにしてください。
早稲田大学「社会科学部」がオススメできる理由
早稲田大学の「社会科学部」は、
学問領域の幅広さ
学部生の個性の強さ、幅広さ
そのような観点から「社会科学部」はとてもおすすめです。
社会科学部では、本当に様々な学問に触れることができます。
法学、経済学、商学、政治学、社会学、統計学、メディア、歴史学、文学、都市計画、文化学などなど、学問の選択肢が幅広いです。
大学に入学し、勉学を進めるなかで、興味を持つ分野が変わることもあると思います。
そういったとき、学部を変えることなく、その時に興味のある内容を勉強することができます。
それに加えておすすめできるのは、「社会科学部」生の個性の強さです。
社会科学部には、賑やかな人も、静かな人も、勉強熱心な人も、
サークル活動に熱心な人も、アルバイトを頑張る人も、本当に様々な性格や個性を持った人が、それぞれの興味を追求して、大学生活を充実させて楽しんでいる人が多いと感じています。
社会科学部であれば、自分と似た性格や、共通の興味を持った人を、きっと見つけることができて、理想通りの大学生活を謳歌できると思っています。
早稲田大学「社会科学部」と併願受験すると良い学部
「社会科学部」の入試問題は、他の早稲田大学の学部の問題とは、あまり似通っているとは言えないのではないかと思います。
そのため、他の学部の併願先をおすすめするのはとても難しいのですが、
試験日程が社会科学部よりも早い、政治経済学部などの試験を練習として、受けていくことで、早稲田大学の試験の雰囲気に慣れるのではないかと思います。
なぜなら、早稲田大学の試験の会場は、受験する学部によって異なるということはないので、学部が個となっても試験会場の教室が同じ建物であることもあり得るからです。雰囲気慣れはとても大事です。
僕は、国際教養学部・法学部・文化構想学部についてお話しします。
❷早稲田大学で穴場の学部
早稲田大学にも入りやすい学部はあります。但し、簡単に入れるというわけではありません。
比較的勉強しやすい、または突破しやすい学部のお話です。
国際教養学部
国際系を目指す学生に大人気なのが「国際教養学部」です。
受験科目は外国語、国語、地歴または数学の3科目。
「国際教養学部」入試の特徴は英語の技能資格によって最大15点分の加点があることです。
つまり、早いうちから英検などの英語の資格にチャレンジすることで、本番を前にしてすでに5点10点のボーナスが期待できます。
配点自体も英語に大きく偏っており、英語が得意な学生には入りやすい学部と言えます。
実質倍率も4.5倍程度(2018)と他学部と比べて圧倒的に低い倍率となっています。
法学部
早稲田大学の中でも、政治経済学部と並んで最難関の文系学部である「法学部」には数学利用の試験が存在します。
ただし、他学部の数学利用と違って、法学部では共通テスト(センター試験)の数学の点数を利用します。
二次試験では国語と英語、それに共通テスト(センター試験)の数学の点数で合否が決まります。
勿論、合格することは簡単ではないですが、共通テスト(センター試験)後の二次試験までの間を国語と英語の二教科に集中できるため、数学に自信のある学生にはおすすめです。
文化構想学部
近年大人気の文化構想学部には英語四技能試験を利用した入試が存在します。
英語4技能試験のいいところは何といっても倍率です。
大人気学部である文化構想学部の一般入試は10倍を超える倍率ですが、英語四技能利用型の倍率は6倍弱(2018)となり、かなりの差です。
二次試験対策を国語と地歴の二教科に集中できることも強みの一つです。公民が選択できないのが残念な点ではありますが、取り組みやすい受験科目になっています。
早稲田「穴場学部」の合格を確実にする受験対策
合格を確実にするためには、まずは英語の対策をしっかり行いましょう。
どの学部にせよ、どの受験形体にせよ、基本的に英語は不可欠であり、確実に英語で点数をとることが必要となります。
普段からわからない英語は調べ、まなんだ単語や文法はその場で覚える癖をつけましょう。
次に重要なのは点数配分のチェックと合格する際にどの科目でどれだけの点数をとるのかシミュレーションすることです。
例えば、英語の配点が数学の二倍なのに英語が得意だからと英語ばかり勉強していては落ちてしまいます。
大事なのは配点の高い科目や重要な科目を把握し、その科目で目標点をとれるように勉強することです。
最後に、志望大学に対する熱い気持ちを持ちつづけてください。
最終的に受験に必要なのは気力であり、精神力です。
その気力や精神力は大学に対する熱い思いより起こります。
絶対に受かりたい、受かってやるという気持ちで自分を信じて勉強してみてください。必ず後悔のない結果が訪れます。
早稲田合格に向けた勉強方法
英語に関しては、まず単語のベースをしっかりさせましょう。
自分のレベルにあった単語帳を購入し、一冊を仕上げるイメージでいいと思います。長文に関してはひたすらにとくことが大切ですが、何となく解くのではなく、自分の読解に根拠を求めて問題を解いてください。
地歴に関しては色濃く傾向が出るため、過去問は多く取り組みましょう。
また、一問一答に頼りすぎず、関連を意識して取り組むとよいでしょう。
教科書のように流れがきれいにまとまっているものを使い、単なる暗記からフレキシブルな知識を蓄える意識を持ちましょう。
もちろんベースとなる知識は必要なので、教科書でも流れのわかる参考書でも何か一冊たよりになる参考書を持っておき、毎回分からなくなったらその本に立ち返るといいでしょう。
国語に関しても、日々の蓄積が大切です。何となく解くのではなくしっかりとした根拠をもち確信をもって毎回答えるだけで回答力は自然とついてくるものです。
早稲田大学がオススメできる理由
早稲田大学は最難関の私立大学であり、簡単に入れる学部はほとんど存在しません。
しかしながら、学部によって入試科目や形態が大きく異なるため、取り組みやすい、優位に立ちやすい学部は存在します。
これら学部は人気学部でありながら、受験形態が特徴的であるがゆえに対策がしやすいところがおすすめできます。
決して行きたくない、不人気の学部を選ぶ必要はないのです。
法律を学びたいけど、最難関大学である早稲田大学に恐れをなしている方。
将来留学に興味があり、英語での授業を受けたい方。
クリエイティブに自分の発想を生かし、磨いていきたい方。
早稲田大学の入試の難しさや人気の高さに恐れをなさず、自分のやりたいことを追い求めるための受験制度がここにあります。
是非自分の得意科目や適性と相談して、早稲田大学のこれら学部に挑戦してみてください。
早稲田「穴場学部」の併願受験先
同じ早稲田大学の「商学部」は数学受験をするにはとても難しく、おすすめはできませんが、地歴受験であれば一番オーソドックスな点数配分で取り組みやすいはずです。
「政治経済学部」は問題としては一番オーソドックスで取り組みやすいですが、一番人気で倍率も高いです。
しかしながら、受験対策のしやすさがあるので併願にはおすすめです。
「社会科学部」は早稲田大学の中では難易度が低く、併願におすすめではありましたが、近年人気が上昇しており、より深い対策が求められるようになってきそうです。最後に、文学部は文化構想学部の併願におすすめです。
学校案内や願書は無料で取り寄せる事ができます。早めに手元に置いて大学がどんな学生を求めているのか知ることは大事です。
特に小論文のある大学や書類の提出が多く要求される大学では、早めに大学の建学精神などをチェックしておきましょう。