ここでは、中学生や高校生がどうやって英語の成績を伸ばしたらいいのかアドバイスしたいと思います。
ずばり、私のおすすめする勉強法は音読学習です。この方法は、古くはシュリーマンというドイツの伝説的考古学者が実践して有名になりました。また通訳の神様と呼ばれる國弘正雄もこの方法を提唱していました。他にも語学の達人と呼ばれる人たちはたいていこの方法で外国語を身につけています。
音読で英語の成績が上がる根拠
私も音読によって英語の成績が伸びた経験をもちます。中学1年生の頃、私は英語ができませんでした。50点満点のテストで20点だったこともあります。
しかし中学2年生の時、英語の先生が授業中に音読勉強法を紹介してくれました。英語の音読学習を実践してみると、中学2年生の3学期ごろからテストの点数が伸び始め、中学3年生になると学年でも上位に入るようになりました。
高校生になり本格的に音読の勉強に精を出すようになると、英語テストで偏差値80を超え、私は英語が得意な人と見做されるようになっていました。
英語で点数が取れるようになってからはドイツ語や中国語を学ぶ際にも音読学習法を用いて点数を伸ばしました。
英語の音読学習の特徴⇒中学生と高校生必見!
よく言われることですが、中学や高校で習う英語の特徴は英文法が重視されることにあります。英単語の暗記も課せられます。最近はコミュニケーション重視の姿勢も打ち出されるようになり、英会話的なレッスンを取り入れる場面も増えてきていますが、中学校と高校教育の軸が単語の暗記と文法にあることは変わりません。
日本の英語教育は昔からよく批判の対象となってきました。英文法偏重の教育ばかりしているから日本人は英語が使えるようにならないのだといって。しかし、文法という基礎がしっかりしていなくては、読解はもちろん、会話の力も伸びません。
日常英会話でちょっとしたやり取りだけをするなら英会話のレッスンだけでなんとかなるかもしれません。けれども本格的な英語スピーキングや英語リスニングの力を伸ばす為には、土台としての文法力が欠かせないのです。
だから中学校と高校で英語学習をしっかりやっておくことは、一般的なイメージに反して、決して無駄にはなりません。日本人の英語力が伸びない原因は学習方法の方向性にあるのではなく、学習の深度や効率性にあると考えるのが妥当です。
単なる一時的な暗記にとどまるのではなく、覚えた英語を身体の奥深くまでしみ込ませるように体得することが重要です。
中学生と高校生の英語学習法
そこでおすすめになる英語勉強法が音読です。英語の学習教材はなんでもかまいませんが、せっかく学校で使っている教科書があるのだから基本的には教科書を使えばいいと思います。
まず、具体的な方法について紹介しましょう。今授業で受けているセクションの英文を少なくとも80パーセントは理解します。知らない単語があったら意味を調べ、熟語にはアンダーラインを引きます。
単語のアクセントも各単語の上にチェックマークを入れましょう。文法的にわからない個所は人に聞くなり文法書を調べるなりして理解しましょう。
これらの作業は学校の授業中に行うのが効率的です。これで準備は整いました。
次に、チェックした英文を音読して暗記します。まずは20回全体の英文を音読します。この時点では暗記しようと思わなくて大丈夫です。20回も音読すればそのセクションの全体像が頭の中に刻み込まれます。
20回音読したら今度は段落ごとあるいはセンテンスごとに音読します。英単語や英熟語の意味、英文法の構造、アクセントや発音など、先にチェックしておいた項目を意識しながら、音読していきます。
100回も音読すれば覚えてしまうと思います。1日10回取り組み、10日で暗唱できるようになるぐらいのペースで構いません。
セクションの英文が暗唱できるレベルにまで達すると、単語や文法の意味が定着するのはもちろん、英文読解力が飛躍的につき、長文問題にも対応できるようになります。英
単語の発音やアクセントのような細かい問題も個別に学習する必要はなく、音読だけで対応できます。また英作文の基礎力にもつながります。
一度暗唱した英文は時間がたつと忘れてしまいますが、それは放っておいてもかまいません。音読の学習効果はちゃんと持続します。
さて、まず英文を理解する、次にそれを音読し暗唱するという方法について書いてきましたが、これらと組み合わせることでさらなる効果を発揮する方法があります。それがシャドーイングです。
シャドーイングは英文を音声で聞きながらその音声と同時に自分もしゃべってみるという方法です。音読用に使う教材の音声を入手し、それでシャドーイングしてみましょう。もちろん英文を暗唱する過程でシャドーイングをしてもかまいません。
シャドーイングにより、音読の効果がさらに深まるだけでなく、スピーキングやリスニングの力もぐんと伸びるでしょう。
私が実践した英語学習方法の良い点・悪い点
私も中学生や高校生の頃は「教科書ガイド」のような本に付属しているCDを使ってシャドーイングをしたことがあります。シャドーイングまでいかなくても、外を歩いている時や寝る前などに、気軽に英文を聞き流していました。いつでもどこでも使えるというのが音声教材の長所です。
英文を聞くの際に注意すべきことは、一度理解した英文を聞くということです。はじめて聞く英文をこのように聞き流してもあまり効果はありません。音読中の英文あるいは暗唱してしまった英文を聞くようにしましょう。
しかし英文を聞くことには欠点というか不十分な点もあって、それは自分の発音が正しいのかどうか確認ができないことです。自分では上手く発音しているつもりでも実は日本語訛りの英語になっていたりします。
また、小さい声でぼそぼそとしゃべっている時には流暢に話せても、いざ実際に英語で会話する段になると「そこかしこ」でつかえてしまう。こういった経験は誰にでもあることです。
英会話学校などはやはりこの点に長所があり、ネイティブ英語の先生から間違いを指摘してもらえるのは貴重な経験といえるでしょう。けれども英会話学校に通うのはなんとなく敷居が高いし面倒くさいと思うのが人情というもの。
それに、自分の間違いを正してもらうことがプラスの経験になると頭ではわかっていても、他の人たちがいる前で失敗するのは恥ずかしくて嫌だという人も多いでしょう。
英会話学校にまとまった時間を取られてしまうのもネックです。よほど英語に対して向上心のある人でなければ貴重な時間を捧げる決心はできないし、そもそも塾や他の習い事があってそれだけの時間を確保できないという生徒も少なくないと思います。自分の発音を客観的に評価することが一人で手軽にできれば、どんなに助かるかと思うでしょう。
自分で出来る英語学習方法としてオススメできる教材は?
これを補ってくれる教材として、スタディサプリENGLISHがあります。スタディサプリENGLISHとはリクルートが提供しているオンラインの英語学習サービス。
- 内容理解クイズ
- ディクテーション(書き取り)
- 会話文チェック(リスニング)
- なりきりスピーキング(発音チェック)
という4つのメニューから構成されています。スタディサプリEnglishのなかでも発音チェック機能に注目しましょう。発音チェック機能はスマホアプリやPCマイクを使って自分の発音を録音し、発音のおかしな個所を音声自動認識が自動に判定して指摘してくれるという優れもの!
まさに、自分の発音を客観的に評価してくれる教材なのです。また、ネット環境さえあればいつでもどこでも使えるという長所があります。
スタディサプリEnglishがオススメできる理由
スタディサプリEnglishはディクテーション(書き取り)にも大きな学習効果が期待できます。ディクテーションは音声を聞いて正確に書き取っていくという勉強法なのですが、シャドーイングと並び、最強の外国語学習法として認知されている方法です。
ディクテーションは、
- リスニング
- ライティング
- 単語
- 文法
これらすべての能力が要求されるハイレベルな英語学習法です。このように、スタディサプリENGLISHは音読学習を補うだけでなく、さらに大きな相乗効果を生み出してくれるです。
スタディサプリEnglishで勉強すると確実に英語の力が上がっていきます。
ここで紹介した英語勉強法は中学高校の勉強や受験対策に効果があるだけでなく、受験の後も長く応用の効く英語テクニックです。
例えば大学生になってから他の外国語を学ぶ時や留学の準備をする時にもこの方法が効きます。英検やTOEICなど各種の試験を受けることになっても、勉強の方法は変わりません。
一度身につけてしまえば一生使える英語テクニックです。せっかく勉強する機会を与えられたのですから、ぜひ有意義にその機会を活かしましょう。