英語を教える仕事を10年近くしています。オーストラリアに2年在住していた経験があります。取得資格は英検1級、TOEIC960、IELTS7.0です。純粋な日本人として英語を学習してきました。
私がご紹介するのはTOEICのスコアを上げる勉強方法です。英語を上達させたいと思っている人に少しでも力になれれば幸いです。
TOEICのスコアを上げる根拠
これからご紹介する方法でTOEICのスコアが上がる根拠は、私自身が初めてTOEICを受験してから、勉強方法を試した結果200ポイントスコアを上昇させて、960ポイントを獲得したからです。ちなみに、
- 1回目755
- 2回目875
- 3回目960
という点数です。大学卒業以来、英語を教える仕事を10年してきましたが、その間に自分自身も海外留学で同じように英語を学ぶ外国人に混じって英語を学習してきました。
決して親が外国人というわけでもなければ、帰国子女というわけでもない、普通に中学生から学校の勉強を始めた一般日本人です。
今でこそ、英語を教える仕事をしていますが、中学生だった当時は英語は苦手科目でした。そんな私が結果を残したからこそ、この勉強方法に信頼性があると考えます。
TOEICの特徴
ここでTOEICというのは「リーディング」と「リスニング」に特化した従来のTOEICです。「スピーキング」と「ライティング」に特化したTOEIC(S/W)ではありません。
TOEICの特徴を3つ挙げたいと思います。
- 1つめは就職活動などで英語力を表すのにもっとも信頼されてるスコアであるということです。英語を使用する仕事を選ぶ際はその条件欄に「TOEIC800以上」と記載されている場合がほとんどで、そのスコアをクリアしていないと応募出来ないことも多々あります。また、990点満点、5ポイント刻みのスコアにより他者との英語力の比較をする際にわかりやすい指標として用いられます。
- 2つめは出題傾向がわかりやすいということです。TOEICはビジネス英語と日常会話英語です。その会話の場面を理解したり、空港や駅のアナウンスを聞き取る、メールや広告を読み取るという内容で構成されています。決して学術的な論文や、専門職の難しい語彙力を必要とするものではありません。したがって、出てくる場面や出てくる英単語など的を絞って勉強しやすいということが言えます。
- 3つめはリスニングとリーディングの2技能だけのテストであるということです。日本人は特にリスニングパートに苦戦するという話をよく聞きます。海外生活経験者でリスニング力に自信がある人は、逆にリーディングパートが弱点だと思っている人もいます。
しかし、出題パターンも決まっていて、難易度もすごく難しいわけではないTOEICは効果的なトレーニングをすれば、誰でもスコアを伸ばすことが出来ます。
英語TOEICのスコアが上がる勉強法
TOEICでスコアを上げる勉強方法を3つ紹介します。それは英語力そのものを上げると同時に、TOEICの特徴を逆手にとった戦略的な面もあります。実際に私が取り入れた方法も含めてご紹介したいと思います。
❶英文法の基礎固め
1つめは文法の基礎を固めるということです。英文法を学習する理由はTOEICの後半にあるリーディングパートの特徴と関連します。
リーディングパートの前半は実際に英文を読んで答える読解問題というよりは、文法の知識だけで解く文法問題と言っても過言ではありません。
単語の意味が分からなくても、その空欄に入るのが動詞なのか名詞なのか、形容詞なのか副詞なのか、ということが分かれば正解できる問題が多いです。また、時間との闘いでもあるTOEICではじっくり意味を考えるよりも瞬発的に解く力が必要です。ですから、中学英語の文法に不安を残している人は是非、基礎から見直しをすることをお勧めします。
❷リスニング中心の勉強
2つめはリスニング中心の勉強をすることです。TOEICはリスニング495点満点、リーディング495点満点で構成されています。ただし、1問1点というわけではなく、受験者の正答率によってスコアが変動します。
日本人はリスニングを苦手とする受験者が多く、リスニングが得意だと他の受験者よりもスコアがとりやすいです。ですからとにかくリスニングを中心に効果的な勉強をして、自信をつけるのが大事です。
❸単語力を上げる
3つめは単語力を上げることです。ただし、やみくもにランダムに単語を覚えるというよりはTOEICに頻出な単語を中心に覚えていくことが大事です。
前述したように、出題傾向にパターンがあるTOEICでは出てくる単語も類似していたり、問題集には何度も同じ単語が出てきます。そのような単語を1つずつ潰していけば、確実に得点に結びつく単語力をつけることが出来ます。
私が使っていた英語学習教材
私が使っていた英語学習教材を3つ紹介します。
- 1つめは「NHKニュースで英会話」です。このNHKの語学学習用のオンライン教材です。1分くらいのニュース動画が週5本アップされ、英文の全文と日本語の対訳がついています。この動画を使ってディクテーションのトレーニングを3か月続けました。1分という長さと全文掲載されているところ、対訳がついているところが良かったです。NHKニュースで英会話はNHKワールドという英語ニュースサイトで放送された中から1日1つの記事を取り上げて、英語学習者用にカスタマイズされたものです。単純にディクテーションをしてリスニング力を上げるという面では最適でした。
しかし、ニュースにはバリエーションがあり必ずしもTOEICの出題傾向に沿っているわけではありません。また、1日に1本、週に5本の動画がアップされますが、一方で古いものは消えてしまいます。前のものをやり直すということがしにくいのが弱点かもしれません。
- 2つめは「公式問題集」です。これは少し大きめの本屋さんに行けば売っています。最低1冊、出来れば2冊は本番前に取り組みたいところです。本番前に取り組んだり、TOEICの傾向に取り組めるのがいいところです。公式問題集は模擬問題が2本掲載され、出題形式や紙のサイズもTOEICに合わせてある問題集です。おそらく多くの人が本屋さんで見たことがあると思います。解説も充実していますし、リスニングの台本や対訳もすべて掲載されているので申し分ありません。弱点を上げるとすると、1冊につき2本分の問題しかなく、数がこなせないことだと思います。NHKニュースで英会話や公式問題集は教材としては優れているのですが、結局取り組むのは自分自身です。また、よほど英語学習に詳しい人でないと効果的な使用方法がわからないかもしれません。
- 3つめは少し特殊ですが旺文社の「全国入試問題正解(英語)」です。これは大学入試の過去問が掲載されている問題集です。TOEICとは傾向が少し異なりますが、語彙力の強化のために使用していました。
わたしはこれら3つの教材で勉強してきましたが、計画性がなかったり、学習が滞ったりするとどんな教材でも効果は半減します。
今からTOEIC対策の英語学習をするならば、自己管理を手助けしてくれるツールがあるといいかと思います。
TOEIC対策の英語学習でオススメできる教材は?
ズバリ「スタディサプリEnglish」です。
スタディサプリEnglishではカリスマ英語講師の先生が、TOEICに特化した授業をしてくれます。どんな勉強方法が効果があるのかを説明してくれますので、やろうという気にさせてくれます。part1のリスニングからどんなところがポイントなのか、じっくり解説してくれます。
英語力だけではなくこのようなテクニック的なものを知ることでも、スコアアップにつながると思います。教材は公式問題集のようにTOEICに完全に類似させている問題ばかりを扱います。ですから、英語力をあげながら無駄なくTOEICのスコアに直結する勉強が出来ます。
リスニング力を上げるために大変効果のあるディクテーションやシャドーイングというトレーニングを何度も何度も繰り返してくれます。1週間でどれくらい学習に取り組めたかということも示され、継続して学習に取り組むのを後押ししてくれます。
1週間無料体験で体験しています。関先生の講義はやはり素晴らしいと思います。学習サポートシステムも整っていて、これを継続して取り組んでいけば必ず英語力は上がると思います。
スタディサプリEnglishがオススメできる理由
スタディサプリEnglishはかなりお勧めできます。その理由は2つあります。
- 1つめは特にTOEICコースに出演している先生です。英語教育界ではかなり有名なカリスマ的存在で、予備校で教鞭をとっていた時代は生徒が講義に殺到していたそうです。もちろん有名なだけでなく、教え方、知識、説得力のどれをとっても素晴らしい先生です。
- 2つめは授業を受けるだけでなく、効果的な学習が出来るシステムが導入されているということです。何度もリスニングをしたり、問題を解いたりするのは強い意志を持った人でないとなかなか出来ないと思います。そのような活動をサポートするシステムはかなり魅力的だと考えます。
私もまだまだ英語学習者で、勉強を続けなければならない立場です。日本人にとって英語の習得は一朝一夕にはいかず苦しいものです。毎日学習するのがいいことはわかっていても、なかなか重い腰を上げることが出来ないかもしれません。
挫折してしまうこともあるかもしれません。英語を習得したいという思いを持つ者同士、良い学習方法で、良い学習教材を使って、夢を叶えていきましょう。