偏差値を伸ばしていくことは非常に大事なこと。
気になる偏差値のことについて語ります。
偏差値は利用するものです。偏差値に支配されてはいけません。
そもそもですが偏差値の捉え方と大学受験
偏差値とは皆さんご存知のとおり、受験生全体の中で自分の学力(成績)がどの位の位置にあるかを把握する一つの基準になります。
このうち「受験生全体の中」という点が一つのポイントになるのです。何故ならば偏差値を計測する受験生の捉え方によって、偏差値は大きく変動するのですから。
たとえ試験を受けて同じ点数を取ったとしても、その試験を受けた受験者の学力層によって偏差値は10も20も変動してしまうのです。
河合塾が出している偏差値、駿台予備校が出している偏差値、学校や塾で出している偏差値はそれぞれ違います。
レベルの高い学生が多く受験している学校の入試や模試では偏差値は低く出てしまいがちです。
偏差値は非常に参考になる一つの客観的データではあるのですが、一つの指標(分析データ)にすぎないことも頭に入れておきましょう。
大学入試との関係では、あなたがどのような入試選抜形態を利用するかで偏差値の捉え方が異なってきます。
推薦入試で受験する際の偏差値の捉え方
推薦入試枠で受験する人は、それほど偏差値を意識しなくても良いかもしれません。
多くの場合は、学校の成績や、面接や、活動実績で書類審査の上合否判定がされるはずです。
大学受験を控えた高校生とは異なって、大学生の場合は入学してしまえば偏差値なんて関係ありません。
それに、入試選抜で考慮される高校の成績も偏差値は関係ないことが多いでしょう。大抵は学校の勉強を基本に勉強していれば良いのです。全国の受験生の中で自分がどれほどの学力位置にあるかなんて関係ないのです。
高校の勉強(授業や試験)をメインに勉強するだけです。意識するべきは自分が学校の勉強を理解できているか。遅れをとっていないか?ということだけです。
他の学生の成績なんて関係ないのですから。
一般の入学試験で受験する際の偏差値の捉え方
でも通常の入学試験で受験する人にとっては偏差値は大きな意味を持ってきます。
合否判定の際は学校の成績なんて関係ありません。あくまでも入学試験当日の試験結果で合否が決まるのですから。
志望する大学を受験生の中で自分がどれほどの学力的な位置にあるのか?ということが解る偏差値情報は、合否に直結する重要な情報なのです。
まず偏差値情報で確認するべき重要なことは、
志望大学を今年受験するライバルの偏差値情報です。
実際にその大学を受験するライバル受験生と自分の偏差値を比較することで、受験者全体の中での自分の相対的位置付けを把握することが重要なのです。
次に大事なことは、
過去、入学試験に合格者した人のうち、どれ位の人が実際に入学したのか?という情報です。
合格しても他大学に行く人がいるのであれば、必然的に合格偏差値(入学偏差値)は下がります。
巷には色々な情報があふれていますが、必ず大学から資料を取り寄せて、正式な情報を把握することが重要になります。
こららの情報を確認した後で、自分の偏差値を伸ばす努力をすることになります。
高校1年生にとっての偏差値の伸びしろ
さて一般受験をする場合には、自分の偏差値と、ライバル受験生の偏差値を把握して、比較することは非常に重要となりますが、偏差値はどうやったら伸びるのでしょうか。
そもそも、偏差値は伸びる可能性はあるのでしょうか。
まず高校1年生から勉強する人に対して、偏差値の伸びしろのお話をしたいと思います。
結論から言いますと、
高校1年生は「偏差値の伸びしろ」があります。スンゴイたくさんあります。
高校1年生から真面目に勉強している人は少ないことでしょう。まだ大学受験は先の話なので、他のみんなも受験モチベーションが上がりづらいのです。同じように、皆さんも受験のやる気が上がりづらいことでしょう。
自分を奮い立たせて勉強したらい、純粋に勉強を楽しみながら勉強に集中することができればあっという間にライバルたちとの偏差値ギャップを広げることができるのです。
高校1年生は偏差値の伸びしろがあります。
高校1年生の場合、一つ気をつけるべきことがあります。それは「頑張りすぎないこと」です。
高校1年生の時は偏差値の伸びしろがあって、頑張れば偏差値を伸ばしやすいことは確かですが、
高校1年生の時に頑張りすぎると、高2高3となった時に踏ん張りが効かなくなってしまいます。勉強に対するパワーが出なくなってしまう危険性があるのです。
高1で頑張りすぎると、高2高3でモチベーションが下がってしまうので気を付けましょう。あくまでもマイペースが大事です。
ストレスを溜めないようにしながら、自己コントロールに気をつけて学習に励みましょう。
高校1年生が偏差値を伸ばしていく際の秘訣です。
高校2年生にとっての偏差値の伸びしろ
受験勉強を既に始めている人
高校2年生ともなると、受験勉強をスタートしている人も多くなります。ライバルが多いとみんなも勉強を頑張っているわけですから、高1から受験勉強を始める場合と比べると偏差値は伸ばしづらいことでしょう。
早いうちから受験勉強を始めて、ライバル受験生に差をつけようとして偏差値を伸ばせるだけ伸ばしていこうと考える受験生がいます。
ただ、一つ気をつけて欲しいことがあります。
それは成績と偏差値は、皆同じような伸び方をするということ。
試験の点数や偏差値は、入学試験当日に向かって反比例的な伸び方をします。早いうちから勉強を始めた人も、必ず入試当日に向かって徐々に急激な伸び方をするのです。
だから入試当日になればなるほど、勉強する力と気力を溜めておくことが必要になります。いざという勝負時期である入試当日に近づいて行くに従って精神力も体力も必要となるわけですから。
だから早いうちから勉強をしている人は、頑張りすぎには気をつけましょう。まだまだ余力を残しておきましょう。
今の時期は、勉強の基礎力(下地)を作っておくことが大事です。今しかできない勉強をすることです。
じっくりと本を読んだり、理解力を深めたりすることです。
また、大学の学部学科のことを研究することも大事です。気になる大学があったら今のうちからオープンキャンパスに行ったり、資料を取り寄せておくと良いでしょう。
受験勉強をこれから考えている人
高校2年生で受験勉強を考えている人はセンスが良いです。受験勉強を開始するには高2の夏からがちょうど良いのではないでしょうか。
高2から徐々に勉強を始めることが大事です。部活を頑張りたい人や、やりたいことがある人は高2の夏休みはそちらの活動をメインに据えても構いません。
難関大学を志望校としている人も同じです。
受験を考えている大学の偏差値難易度に関わらず、高2の夏までは好きなこと、興味があることにもチャレンジしても良いでしょう。
でも一方、大事なことは受験勉強もスタートさせることが大事です。最低限するべきことは、志望校を決めることです。興味がある大学の情報をいくつも集めることです。可能であれば実際にキャンパスにも訪れてみましょう。
気になる大学については、実際にその大学に合格した合格者の話も聞いてみることです。知り合いがいない場合には合格者体験記など、複数の情報を集めておきましょう。
高校2年生から受験勉強を始める人にとって大事なことは、遅くとも高2の夏から何かしらの準備をスタートさせること。
マインドを受験にシフトさせて行くことを心がけてください。
高校2年生には偏差値の伸びしろがあります。
高校3年生にとっての偏差値の伸びしろ
受験勉強を頑張ってきた人
高校3年生の今に至るまで、受験勉強を頑張ってきた人は、気を引き締めましょう。今までの頑張りは基礎力作りをしてきたに過ぎないのです。
確かに受験勉強を頑張ってきた訳ですから、ライバル受験生よりも有利なポジションにあるかもしれません。偏差値もまずます良いかもしれません。
ただ受験勉強の本番は高3の夏以降です。高3の夏、高3の秋以降、年明けの1月以降と。受験勝負の本番はこれからなのです。
高校3年生から偏差値を急激に伸ばす人がいます。確実にいます。結構の人数の人が偏差値を伸ばしてきます。
だから、これからは実際に合格できる応用力をつけることに意識を向けましょう。合格する勉強にシフトしていきましょう。
ここからの時期は正に勝負の時期です。合格する勉強にシフトするためには、合格者の真似をすることです。合格体験記もよく読んで合格する方法を探すことです。
合格するには秘訣があります。合格するノウハウは自分で納得して見つけるしかありません。決して自分の思い込みで勉強方法を決めるのではなく、合格者の言っていることを真似することが大事です。
合格者の真似をする限り、勉強を頑張ってきた高校3年生には偏差値の伸びしろがまだまだあります。
それに志望大学の研究も怠らないようにしましょう。これからの時期、重要なことはモチベーションを上げ切ることです。やる気を伸ばすためにも受験する大学の情報収集をしましょう。
大学から資料を取り寄せると、入学後に広がる夢の世界について、モチベーションが上がる情報に触れることができます。資料請求することをお勧めします。
受験勉強をこれから始める人
高校3年生の今まで、受験勉強をしてこなかった人は相当のノンビリ屋さんということができるかもしれません。
しかも高校3年の夏以降に勉強を始める人は、集中して勉強していきましょう。
部活動などに頑張ってきた人も多いことでしょう。今まで勉強に向けていなかった力を全て、受験勉強に振り向けてください。
勉強することが新鮮であればあるほど、偏差値の伸びしろは非常にあると考えてください。
高校3年生の夏以降から、受験当日までは、偏差値が非常に伸びやすい時期です。だからこの時期から勉強する人は非常に効率的に偏差値を伸ばすことができるとも言えます。
受験に対する力が溜まっている人が多いと思います。だから、高3の今まで勉強してこなかった人の中には「爆発的」に成績を伸ばす人がいます。その人数割合は多いです。
偏差値を直前期に20程伸ばす人も珍しくはないことでしょう。それに実際に偏差値は上がらなくても、実際に入学試験を受けてみたら合格してしまった!という人も珍しくはないことでしょう。
高3から勉強する人が気をつけるべきことは、必要な勉強だけをすることです。無駄な勉強をしている時間はありません。
合格に必要なことに絞って勉強するようにしてください。具体的には「過去問分析」を徹底的にしてください。
受験勉強する範囲も絞ることです。勉強する教材も絞ることです。合格者の話をよく聞いて、志望大学の合格体験記もよ〜く読んで、合格者から合格エッセンスを学び取ってください。
大学が公表している受験案内や、入試の受験要項にもヒントがたくさん掲載されています。だから、受験する大学からは必ず資料を取り寄せましょう。
- 敵(志望大学のこと)を知ること、
- 合格者の真似をすること、
- 集中すること。
これが全てです。高3から勉強する人は偏差値の伸びしろが無限大にありますから。
特に高校3年生、大学受験 偏差値はどれくらい伸びる?
高校3年生から受験勉強をする人の偏差値の伸びしろは未知数です。
人によってマチマチでしょう。高校3年生から受験勉強することが良いことではないのですが、人によっては恐ろしいほど偏差値を伸ばす人がいることは確かです。
「なんであの人が、あの大学に??」
という現象が多く起きます。高校3年生まで勉強しなかった人が難関大学に合格することはよくある話です。
特に運動系の部活動を頑張っていた人は、偏差値の伸びしろが大きい気がします。
重要なことは、勉強を始める時期で、合格しやすい、合格しにくいということはないということです。
大事なことは、
- 正しい勉強をすること
- 合格者の真似をすること
- 大学から情報を取り寄せること
この3点を意識して勉強することですから。
学校案内や願書は無料で取り寄せる事ができます。早めに手元に置いて大学がどんな学生を求めているのか知ることは大事です。
特に小論文のある大学や書類の提出が多く要求される大学では、早めに大学の建学精神などをチェックしておきましょう。