一橋大学商学部の偏差値についてお話します。
一橋大学商学部の偏差値
一橋大学商学部の偏差値は、各種予備校で異なりますが、67.5というのが平均値です
科目ごとの偏差値ば出ていませんが、数学と地理、世界史、日本史に関しては相当高い偏差値が求められると思います(70は必要だと思います)。
というのも、一橋大学では数学の難易度が他の文系大学に比べて群を抜けて高くて、東京大学よりも難易度が高いとされているからです。
また、地理、世界史、日本史の難易度に関しては国立大学でありながら、有名私立大学並みの詳しい知識が要求されることがあります。詳細な知識が自分の頭の中で消化され、繋がっていないと点数を取るのは難しいと思います(東大などは世界史の600字記述を除けば、100時程度での記述が求められますが、一橋大学では地理でも200-250字の記述が要求されることがしばしばあります)。
逆に、英語、古典に関しては偏差値は67.5なくても戦えると思います。
英語は例年、そんなに難しくありません(もっとも、配点は2次教科の2/3を占めるので、足を引っ張るような点数ではいけませんが)
古典は、いつも模試で出会うような古い文章ではなく、近代文語文などの形で出ることが多いため、普段の模試でできなくても近代文語文にたくさん触れて対策すれば合格ラインには達すると思います
一橋大学商学部→入試教科別の出題傾向と偏差値をあげるポイント
一橋大学商学部「国語」の出題傾向
国語は現代文、近代文語文、現代文要約(200字)。
「近代文語文」や「200字要約」が特徴的です。
「現代文」も、他の大学と比べて制限文字数が少ない(東大、京大では文字数制限はありませんが、一橋大学では短いもので約30字です)
制限文字数が少ないと、簡単なのかと思われがちですが、自分の言葉を使って短くまとめる必要があるのです。難問です。だから十分に試験対策する必要があります。
「近代文語文」「200字要約」は、通常の授業、演習では触れることの少ない分野でありながら、差のつきやすい分野です(一橋模試などでも、平均は40点中、10点ほどのことが多いです)
一橋大学商学部「数学」の出題傾向
数学は、大問5つです。
毎年出題される問題は「整数、確率」の分野で、他は「微分積分」だったり「図形」だったりします。
試験の出題レベルはとにかく高いです。しかし、高度な公式を要求されたりはしません。
高校レベルの数学知識が使いこなせれば、あとはちょっとしたひらめきが要求されるくらいです。
一橋大学商学部「英語」の出題傾向
英語は長文、英作文、リスニングです。
「長文」「リスニング」は、正直他の難関大学の試験レベルとさほど変わりません。
大変なのは「英作文」です。
文字数が100-150(年によって違います)と長いことに加えて、手紙、paragraph writing、ニュースの記事と非常に出題パターンが多いことが特徴です。
一橋大学商学部「地理」の出題傾向
地理には特に出題傾向のようなものはありません。
高校地理の分野ならどこでも出題されます。
近年では途上国の地誌(東南アジアやアフリカ、カリブ海)の問題が出題されていますので、十分に対策が必要です。
一橋大学商学部「世界史・日本史」の出題傾向
私は選択していないので詳しいことはわかりません。
一橋大学商学部→入試教科別の偏差値をあげる合格勉強法
一橋大学商学部「国語」の合格勉強法
とにかく一橋大学の過去問や一橋模試の問題を解いてください。
文字数の少ない記述、近代文語文、要約はどれも難易度が高いのです。一般の参考書ではあまり扱ってくれません。
オススメの参考書は赤本の「一橋の国語15ヶ年」です。
特に要約は解いて満足せず、先生などに添削してもらってください。自分はかけていると思っていても、なかなか点数は取れないため、やっぱり専門家の添削指導は必須です。
一橋大学商学部「数学」の合格勉強法
数学は基礎を固め上で過去問に取り組む必要があります。
教科書が一通り終わったら、少し難度の高い参考書を(一対一の対応演習がおすすめです)し、それが一通り終わったら、赤本の15ヶ年で過去問演習をしてください。
また、苦手分野がある方は「一橋大学数学50ヶ年」という数学の過去問が50年分収録された問題集があるので、それを使って苦手分野だけを重点的にすることも有効です。
一橋大学商学部「英語」の合格勉強法
英語はとにかく数をこなすことです。長文は、難関大学向けの問題集と過去問で演習を詰むことです。
感を鈍らせないように、定期的に演習することが大事です(僕は12月までは一週間に3問、12月からは1日1問と決めてやっていました)。
リスニングは、市販のリスニング教材をやることも大切ですが、一橋のスタイルに慣れるために、赤本や青本に付属しているCDを使って過去問をやってください。
長文同様、定期的に続けることが大切です。
英作文は、書かないことにはどうしようもないですネイティブの先生がいらっしゃればベストですが、いらっしゃらなければ英語科の先生の添削を必ず受けてください。
新傾向に対応する目的で一橋の過去問はもちろん、東大の英作文にも挑戦することをお勧めします。
東大の問題は、短いですが、一橋と同じくらいの難易度でかつ種類が豊富です。
一橋大学商学部「地理」の合格勉強法
地理についてです(世界史、日本史にも言えることです)。
まずは、教科書を完璧にしてください。
たしかに一橋の社会は難易度が高いですが、使う知識は全て教科書レベルです。
教科書は高3の夏までに完璧にすることをお勧めします。そのあとはひたすら演習です。
一橋大学の過去問はもちろん、難易度の高い東京大学、京都大学の過去問もおすすめします。
私立大学の過去問を使うのはあまりおすすめしません(特に難関私立と言われるところは一橋を受験する上では必要のないとても細かい知識を要求してきます)。
東京大学・京都大学の入試との比較
難易度的な点でいうと、文系ならやはり東京大学、京都大学です。
数学は非常に難易度が高いので、理系の問題の中で数三の知識がいらない問題には積極的に挑戦してください。
ですから、一橋大学の入試対策の中で、東京大学と京都大学の過去問を使うことを大いにお勧めします(一橋大学の過去問はせいぜい15年分しか解けませんし、15年も前となると地理などは統計データが変わって、解けなくなるからです)。
細かい出題方式は違いますが、一橋大学・東京大学・京都大学では「教科書レベルの知識でどこまで完成度の高い答案を作れるか」が求められている点で同じです。
例えば、東大の英語要約や古文は、一橋大学ではほとんど出題されません。しかし、だからと言って全くとかないのではなく、新傾向の対策、実力養成のために解くことをおすすめします。
一橋大学商学部に合格するための、共通テスト(センター試験)対策
難関大学を受験する生徒の中には、共通テスト(センター試験)を軽視する生徒が多くいます。
2次試験の配点の方が大きいという考えや、どうせ共通テスト(センター試験)は取れるという慢心から来ているのでしょうが、センターの対策は絶対にするべきです。
足切り対策というのも勿論ありますが、共通テスト(センター試験)で少しでも多く得点することで、2次試験対策が楽になります。
一橋大学入試の配点方式だと、2次試験の一点はセンターの約4点に相当します。
2次試験で5点あげるくらいなら、共通テスト(センター試験)で20点あげるほうがよっぽど楽なのです。
また、センターの結果をもとに判定が出ます(センターリサーチと呼ばれるものです)ここで少しでもいい判定を取っておくことで精神的にも楽になります。
とは言っても、過去問などの2次対策が大切ですので、11月いっぱいまでは2次対策に専念して、時々センター型に触れる程度で構いません。
12月に入ったら、センターの過去問、問題集を中心にするのがいいと思います。一橋大学は2次試験の社会が一科目ですから、2次試験で使わない教科を「捨てて」いる人もいるかもしれませんが、最低センターで8割は取れるようにしてください。
一橋大学に受かる生徒はみんな9割くらいの点数を取ります。
一点で落ちていく生徒がたくさんいる中で、共通テスト(センター試験)で20点(2次換算5点)も落としてしまったら、厳しいです。
センターは9割以上を目的に頑張ってください。
一橋大学商学部に入学したい受験生へ
一橋大学に合格することは、正直相当ハードですし、非常に高い学力が求められます。
しかし、文系最高峰の学校というだけあって、授業・教授のレベルも非常に高く、就職、将来を考えればとてもいい大学です。
また、東京都の国立にあるので、他大学と比べると、とても落ち着いた環境で学ぶことができます。
勉強は辛いと思いますが、合格した後のことを考えて一生懸命頑張ってください