京都大学法学部の偏差値についてお話します。
京都大学法学部の偏差値
京都大学法学部の偏差値は、河合塾のデータによればボーダー偏差値、つまり合格率60%とされる偏差値は2018年度予想で67.5です。最近5年以内では偏差値が65に下がる時もありましたが、おおむね67.5で安定しているとみて差し支えないでしょう。
偏差値67.5というのは文系だとトップクラスの高い偏差値です。ではなぜこのような高い偏差値が要求されるのか、入試の配点から考えてみましょう。
京都大学法学部では主に「共通テスト(センター試験)」と「二次試験」の二つの試験を総合して点数が算出されます。共通テスト(センター試験)からは270点、二次試験からは550点、計820点満点です。これを見てもわかる通り共通テスト(センター試験)の比重が小さいですよね。
共通テスト(センター試験)では900点満点を270点満点に圧縮した点数が用いられます。つまり、京大法学部は二次試験がとても重要なのです。とはいえ共通テスト(センター試験)もおろそかにはできません。共通テスト(センター試験)の点数の数点で合否を分けることもあります。
京都大学法学部→入試教科別の偏差値をあげるポイント
英語
まずは英語についてです。共通テスト(センター試験)の対策は勿論ですが、京大は特色ある英語の試験を課します。英語長文を読ませて、何行にもわたる長い文章を和訳させたり、自分で考えさせる問題が多いです。
京都大学の英語問題に解けるためには問題形式に慣れていないといけません。過去問や予想問題を何度も解いたり、自分で書いた英作文を先生に添削してもらうなど、地道な対策が必要です。
数学
次に数学です。京都大学法学部を受験するにあたっては、数学はかなり重要な科目になります。文系学部を受験する人は、数学が苦手な人が比較的多いです。
逆に数学で良い点を取れれば圧倒的に有利です。京大の数学の問題は自分の頭で考えさせる想像力を問われる問題が多いです。しかし、最近は簡単な問題も増えてきています。絶対にその問題はきちんと正解しましょう。
そのために、青チャートやベーシックな参考書を何周も解きなおしてしっかりとした基礎力をつけることが肝要です。
国語
国語についてです。京都大学の国語は「現代文」と「古文」になりますがそのどちらも、受験生に相当量の文章を書かせる問題です。英語と同じように想定問題や過去問を解いて問題形式に慣れるとともに、先生に添削してもらい書き方を覚える地道な作業が大切です。
理科
理科に関してですが、京都大学法学部の受験に際しては「理科」は共通テスト(センター試験)で受けるだけでよいのです。理科は二次試験では出題されません。ですので、他の教科よりも対策時間が少なくて済みます。
一通りの知識をつけるために簡単な参考書でもよいので何周か読んでください。そして共通テスト(センター試験)の過去問を解き、問題形式に慣れ、間違ったところを復習して知識の補てんをしていくことが重要です。
社会
社会です。共通テスト(センター試験)では地歴公民のなかから二科目選択です。ただ、日本史Bか世界史Bのどちらかは選択しないといけません。基本的には、教科書を読みながら、用語集をチェックして、用語を覚えていくことが大切です。
ただし、二次試験では論述問題が課されるため、過去問や想定問題を解いて先生に添削してもらう必要があります。添削をしてもらううちに書き方が分かってきます。また、日本史世界史に関しては用語集で勉強していると、問題文を読んだときに思いついたカギとなる用語いくつかをきちんと答案に盛り込むよう意識するのがポイントです。
京都大学法学部→入試教科別の偏差値をあげる合格勉強法
英語
英語についてですが、まずは英文の読解力を上げるために、『英文標準問題精講』(旺文社)などオーソドックスな参考書を使います。ポイントは「全然読めなかったな」と思ったところはもう一度解きなおすことです。
そうやって何周も解いて、二度と間違うことのないようにしていきます。そして並行して市販の英単語帳を購入してこれも反復して覚えることです。
リスニングは英語ニュースなど、字幕付きのものを何度も聞いたり、もしくはご自身が持っている問題集のリスニング問題の文章を繰り返し聞いて耳をならせることが大切です。スタディサプリEnglishなどを利用するのもオススメです。
ポイントは分からないときに参照できるように、字幕や解答ページなどに読まれた英語がきちんと載っているものを使うことです。
数学
数学についてです。これもとてもシンプルです。青チャートや黄チャートなどオーソドックスな問題集を何周も解くことです。きちんと自分の間違いを潰しましょう。
赤チャートを使う必要はそこまでありません。基本的な問題を確実に解けるようになるのが絶対条件です。
共通テスト(センター試験)は時間が短いので、実際に過去問を解くなどして時間配分に慣れるべきです。
国語
国語に関してです。現代文、古文ともに記述式の問題をたくさん解いて、とにかく答え方のコツを自分なりに見つけることが大切です。その力をつけつつ、共通テスト(センター試験)の過去問を解いて時間の短さに慣れましょう。
漢文は学校の教材や共通テスト(センター試験)の過去問を反復復習する程度で問題ないでしょう。
理科
理科についてです。京都大学法学部では、共通テスト(センター試験)でしか理科を受験することがないので、とにかく教科書なり参考書なりを徹底的に読み込んで基本的な知識をつけましょう。
その後、共通テスト(センター試験)過去問を解いて、問題形式に慣れると同時に、知識の補てんをしましょう。
社会
社会についてです。日本史世界史は共通していて、教科書と用語集で基本的な知識をおさえます。地理も同じで、社会科目全般で大切なのは、暗記科目だと思わないことです。それよりも、歴史でしたら、必ず因果関係があって出来事が起こっているわけですから、その因果関係も含めてストーリーとして勉強するほうが頭にすんなりと知識が定着します。
東京大学の入試との比較
京都大学とよく比較されるのは「東京大学文科1・2・3類」です。東京大学入試の偏差値と比べると、文科1類が70で2、3類が67.5ですので、京都大学法学部の67.5と同等もしくはやや高いレベルだと考えられます。
東京大学では二次試験で社会科目を二つ選択します。京大法学部は一つです。選択が1つである点で要求される勉強量が増えます。そして問題形式については、英語と国語は京都大学がじっくり頭を使って考えさせる問題が多いのに対して、東京大学は素早く的確に処理することを要求されます。
ですのでおのずから勉強方法も変わってきます。京都大学法学部は試験時間が潤沢にあるのでその中で考え抜く訓練、つまり受験勉強の段階ではあまり時間を気にしなくても大丈夫です。しかし、東京大学の文科は限られた時間の中でいかに早く処理するか、受験勉強のときから常に時間を意識し、その中で説ける問題の取捨選択をする訓練が必要です。
京都大学法学部に合格するための、共通テスト(センター試験)対策
英語・数学・国語は京大法学部の二次試験対策をしていると、基礎学力は付きますが共通テスト(センター試験)の問題と相対したとき、圧倒的な時間不足に悩まされます。そのため、秋ごろから共通テスト(センター試験)形式の問題を短時間で説く練習を積み重ねることが大切です。
京都大学の入試問題自体は二次試験と比べると難しくないので、時間配分や、どの問題を解いてどの問題を飛ばすかなどの取捨選択の感覚を身に着けることが重要です。
理科は、二次試験では不要なので、共通テスト(センター試験)対策としては、とにかく教科書や参考書を読んで基礎的な知識を定着させましょう。共通テスト(センター試験)の過去問を解くことで間違ったところをしっかりと復習し、知識を補充していくのが効率が良いです。
社会は、教科書、用語集を併用して基本的な知識をつけるところまでは共通テスト(センター試験)・二次試験共通の対策なので大事です。ですので、教科書、用語集で基礎知識をつけることは二次試験の点数にも直結するのでとても大切です。特に、歴史科目の場合、暗記というよりも歴史というスト―リーとして、物事の因果関係まで把握して読み込むことですんなりと知識が定着します。
京都大学法学部に入学したい受験生へ
京都大学法学部は、とても自由な雰囲気なので、様々な領域の学問を学ぶことができます。教授陣も日本トップクラスの人たちばかりです。卒業生の多くは、講義を受けたり、少人数で議論するゼミ形式の授業のなかで自分が面白いと思える学問を発見しました。
京都大学法学部は、必修科目は少ないので、どの科目を受講するかなど自分で自分の予定を立てられ、学業以外の様々なことに精を出す学生も多いです。学業、遊び、アルバイトなどあらゆることに全力で取り組める環境が揃った京大法学部へ是非いらしてください。森見登美彦ワールドがあなたを待っています。