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大阪大学薬学部/薬科学科とは?
大阪大学の薬学部/薬科学科は4年制です。「創薬基盤技術力」を生かし、創薬科学および関連の生命科学領域で活躍できる研究者を育成しています。
大阪大学の薬学部/薬科学科は「6年制の薬学科」と「4年制の薬科学科」(大学によっては創薬学科などの呼称もあり)の2学科から成っています。薬科学科設置の目的は創薬研究力を有する学生の創製にあり、本学科では薬剤師免許の受験資格を得ることはできません。
大阪大学の薬学部/薬科学科では、6年制コースの学生と同時期に研究室に配属され研究生活が始まりますが、6年制は薬局での実習期間等で研究ができない期間があるのですが、その期間にも4年制学生は研究を行うため、研究にかける時間が多くなります。薬科学科設置の目的である研究力を有する学生の創出に向けて、6年制の薬学科との差別化がなされています。
大阪大学薬学部/薬科学科の偏差値・難易度・競争率・合格最低点は?
偏差値 | 駿台予備校⇒合格目標ライン『61』 | |
河合塾⇒ボーダーランク『62.5』 | ||
難易度 | ||
競争率 | 2016⇒2.5倍、2017⇒1.9倍 | |
合格最低点 | 665.45/1050 |
大阪大学の薬学部/薬科学科の大学受験難易度は5/5点です。やはり旧帝大の一つでもある大阪大学ということもあり、受験合格のために求められる学力は高いと言えます。しかし、大阪大学は他の旧帝大に比べても、共通テスト(センター試験)を重視していますので、現役生にも十分勝算のある大学だと言えます。
大阪大学薬学部/薬科学科の在校生満足度は3/5点です。研究室への配属は3回生からです。授業がある場合は授業を受けてから、その後、主に午後から研究室に行って研究を行うという生活になります。研究室によっては3回生から夜8時まで研究室に篭るところもあるため、高校時代に想像するような、アルバイトや遊びに重きを置いた大学生活はあまり期待できません。
また4回生からは、朝からずっと、夜は9時から11時頃まで(実験が終わるまで)研究室という生活になります。もちろん大阪大学は国立大学で、研究費もあり、研究者を目指す方には満足な環境ですが、学生時代を遊んで過ごしたいという人には、やや厳しい環境かもしれません。
ただ、薬学部は少人数なので、皆仲がよくてコミュニケーションが良好であることがいいところです。試験もお互いに助け合いながら、要領よく乗り切る術を身につけています。
大阪大学薬学部/薬科学科の学費・授業料・奨学金
入学金 | 282,000円 |
年間授業料 | 535,800円 |
その他費用 | ‐ |
入学手続時・必要納入金額 | 549,900円 |
奨学金 | 大阪大学では英語で授業を提供する学部コースに在籍する学生を対象とする「大阪大学奨学金」という奨学金制度のほか、授業料免除制度があります。 |
薬学部は他の学部に比べて学費は高くなります。薬学部は医学部ほどではないものの学費が高くなるのです。しかし大阪大学薬学部/薬科学科は国立大学ということもあり、年間60万円ほどの学費です。
学費のとらえ方ですが、4年制で国家資格を取れないのに、他の理系学部より高いという面では、やや費用対効果は悪いのかもしれません。しかし、合成系の研究室に進む分には、薬学の強みが出ると思うので、コストパフォーマンスはよいと言えます。
なお、薬学部では2年生以上は「吹田キャンパス」に通うことになりますが、綺麗な校舎です。パルテノン神殿と呼ばれている生命科学図書館は、薬学分野では国内最大級の蔵書を持っています。
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大阪大学薬学部/薬科学科の入試科目・選考方法
前期試験
共通テスト(センター試験)
- 国(100)
- 英・独・仏・中・韓から1つ(50)
- 地歴・公民(50)
- 「数Ⅰ・数A」必須、「数Ⅱ・数B」・簿・情から1つ(100)
- 物・化・生から2つ(100)
個別学力検査
- 英語(150)
- 数学(250)
- 「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」から2つ(250)
世界適塾推薦
共通テスト(センター試験)
- 国語(200〈150〉)
- 英・独・仏・中・韓から1つ(200〈150〉)
- 地歴・公民(100〈50〉)
- 「数Ⅰ・数A」必須、「数Ⅱ・数B」・簿・情から1つ(200)
- 物・化・生から2つ(200)
※〈 〉は第2次選考の配点です。
個別学力検査
- 小論文(100)
- 面接(150)
※第1次選考ー募集人員の2倍を超えた場合に書類審査、共通テスト(センター試験)の成績、第2次選考ー共通テスト(センター試験)の成績、小論文、面接の結果を総合して判定します。
※詳細は大阪大学から資料をお取り寄せのうえ確認してください。
大阪大学薬学部/薬科学科の就職先は?
大阪大学薬学部/薬科学科の卒業生は9割が大学院修士課程に進学します。大学院への進学は理系学部の主流な流れでしょう。4年で就職する人(大学院に行かない人)は主に、製薬系営業職や文系就職となっています。
修士課程卒業後の就職先は製薬企業の研究職や開発職、化学メーカーや地方自治体の環境系部署への就職が主となります。一方、昨今の製薬メーカは研究職はドクター(博士課程修了者)からしか採用しないとしているところも増えているため、研究職への就職を考えている人は、4年制卒業後、修士課程2年、博士課程3年を頭の片隅には置いておきましょう。
大阪大学の薬学部/薬科学科では他大学よりも研究室への配属が一年早いため、研究に割く時間が長く研究内容は十分に取得できます。研究室の先輩から就職活動のデータ等を貰える場合もあり、就活のノウハウはある程度共有されています。
大阪大学薬学部/薬科学科を徹底評価!
学べることは?
大阪大学薬学部/薬科学科では、大学1,2回生において一般教養のほかに、生物や化学(主に有機)の基礎的講義が中心となります。大学2回生の後半からは、より高度な生化学や有機反応の講義、放射線などの物理化学を学びます。日本薬局方に基づく分析化学、免疫学、薬効がいかにして現れるかを学ぶ薬理学などの講義に合わせて、3ヶ月ほどかけて研究室への配属に向けた、分析・生物・有機の実験実習が行われます。
取得できる関連資格
- 教職(理)
- その他
大阪大学に入学後の生活は?
大阪大学の薬学部/薬科学科の 1,2回生は遅くとも4時ごろに講義が終了するため、部活、アルバイトなどに精を出す学生が多いです。3回生以降は研究室へ配属されます。所属する研究室の方針によって部活動やアルバイトを継続できるかが変わってきます。
研究室は土曜日もある場合もあるので、体力的にもアルバイトを辞める学生も多いです。自分が希望する研究をしている研究室がどのような方針をもっているのかや、興味ある研究をしたいけどバイト・部活も続けるか、といった場合について、よく考える必要があるでしょう。
関西には「京都大学」「神戸大学」「大阪大学」という国立大学がありますが、入学後の生活はマチマチです。何故ならば、大学によって単位取得の難易度に差があるからです。
例えば「京都大学」の場合、単位は天から降ってくると揶揄されます。「神戸大学」の場合、単位は地面に落ちていると言われるのです。いずれも単位取得は楽勝との意味なのですが、
「大阪大学」の場合には、いささか事情が異なるようで、『単位は大阪湾に沈んでいる』とか、『単位は掘っても出てくるとは限らない」などの表現がなされるのです。
大阪大学の学生たちは、試験期間中には24時間開放されているグローバルコモンズを利用するなど、単位取得には皆苦労をしています。
ただ、大阪大学で勉強を頑張った分、確実に実力はつくので、世間では評価されているのです。
併願先の大学・学部は?
大阪大学薬学部/薬科学科の併願受験先としては、
- 静岡県立大学/薬学部
- 立命館大学/生命科学部応用化学科
を挙げることができます。大阪大学の受験は「センター重視」ではありますが、二次試験でも十分に取り返せる大学のため、センターでうまくいった人は気を引き締める必要があります。センターで実力を発揮できなかった人も二次試験で挽回可能です。大阪大学の二次試験の英語試験は比較的簡単なため、得意な人は点数を取りこぼさず、苦手な人は点差を付けられないようにしましょう。したがって、数学や理科で点差がついてくると考えた方がよいでしょう。
大阪大学薬学部薬科学科の評判・口コミは?
研究が進むにつれて、研究室に拘束される時間は格段に伸びていきます。研究室の拘束時間が長いことは理系学部共通だとは思いますが、研究室で日をまたぐこともあります。大阪大学の薬学部に入学したら、次は就職ではなく、あくまで、大学で研究することに集中する必要があることは頭に入れておく必要があるでしょう。
有機系も研究者層は厚く、資金面でも研究するに余りある研究環境です。研究室中心で忙しい生活ですが、もちろん遊べます。学生生活を楽しむと同時に研究生活を行える学部ですので、ぜひ受験という壁を乗り越えて、充実した大学生活を始めましょう。
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