薬剤師は、医師免許と同じく国家資格です。高齢化社会である日本においては、薬剤師の重要性は高まる一方です。
狙い目?!⇒薬学部の志願者数は減少傾向?
薬学部は薬のスペシャリストを育成する学部で、薬を調合したり、調剤・管理・新薬開発する人材を育ててくれます。
薬学部と一口で言っても、2つの過程があります。
1つは「6年制」で薬剤師を育成することを目的としている。もう1つは「4年制」で創薬研究のプロを育成することを目的としています。
今までは4年制過程でも薬剤師の国家試験を受けることができましたが、2018年度からは6年制過程を卒業しないと、薬剤師になることができません。
薬剤師資格を取得するためには6年間、学生生活を続けないといけない。6年間の学生生活を長いと感じる人は多いことでしょう。
ですから、不況な時期には、薬剤師は安定しているので、薬学部の人気が上がるものの、景気が良いときには薬学部の人気は下降傾向にあります。
2019年段階では、景気が良くて就職内定率も高めに推移しているため、薬学部(薬剤師)を志望する人はやや減少している模様です。
2019年段階においては、薬剤師になりやすい状況にもあると言えます。薬剤師の国家資格を取得しやすい状況にあるとも言えることでしょう。
とはいえ、とりわけ女性にとっては薬剤師は出産や育児が落ち着いた後でも、専門家として働くことができますし、収入も安定しているので人気は衰えていません。
今後予想される不況期のことも考えると、薬剤師になることは手堅い選択だと言えます。
どのような時期でも、一定程度の人気を誇る薬剤師(薬学部)になることは人気が高いのですから、しっかりと調べてから進路選択するべきです。
薬学部の受験難易度の傾向
薬学部の受験難易度ですが、医学部などと比べると、ものすご〜く難しいと言う訳ではありません。
でもある程度の難易度を誇る大学もあります。
学費が安いこともあり、国立大学の薬学部は受験生からの人気は高い傾向にあります。京都大学、大阪大学、名古屋市立大学、千葉大学などの薬学部は偏差値は高いレベルにあります。
私立大学の薬学部ですと、国立大学に比べると合格しやすい薬学部があります。
ただ、私立大学なので、学費はある程度高くなりがちです。6年間で1200万円ほどの学費をイメージしておくと良いでしょう。
私立大学の中で、受験難易度が高く人気がある薬学部は次の通りです。
- 慶應義塾大学
- 東京理科大学
- 立命館大学
- 北里大学
- 星薬科大学
これらの他には、比較的新しい大学である、
- 武蔵野大学薬学部
も人気があります。
国立大学と、上記の私立大学の薬学部は、受験難易度が高く推移する傾向にあります。
私立大学「薬学部」の偏差値
偏差値が上位にある私立大学・薬学部を整理してみました。
国公立大学「薬学部」の偏差値
国公立大学「薬学部」の上位レベルを整理してみました。
薬剤師国家試験の合格率ランキング(TOP10)
2017年の薬剤師国家試験の合格率上位10校を整理してみました。
- いわき明星大学(私立大学) 96.2%
- 金沢大学 95.2%
- 広島大学 93.3%
- 近畿大学(私立大学) 92.6%
- 九州大学 92.5%
- 名城大学(私立大学) 90.4%
- 東邦大学(私立大学) 90.1%
- 神戸薬科大学(私立大学) 89.3%
- 北海道大学 89.2%
- 京都薬科大学(私立大学) 88.7%
薬剤師資格を取得した後
薬学部の偏差値難易度レベルと、薬剤師国家試験の合格率の間には、違いがあります。
受験する大学選びをする際には、色々と研究して選ぶと良いと思います。
さて、薬剤師の国家試験に合格した後のこともお話しししておきます。
薬剤師を資格した後は、「調剤薬局」「ドラッグストア」「病院」などに就職する方が多いでしょう。
その他には、大学院に進学して「研究者」になる人もいますし、「薬品会社」や「化粧品会社」に就職する人もいます。
後は少数派のようですが「商社」等に就職する人もいるようです。
学校案内や願書は無料で取り寄せる事ができます。早めに手元に置いて大学がどんな学生を求めているのか知ることは大事です。
特に小論文のある大学や書類の提出が多く要求される大学では、早めに大学の建学精神などをチェックしておきましょう。