わたしは私立の「芝高校」出身です。なんとか「慶應義塾大学 経済学部 に合格しました。
合格に至るわたしの勉強のお話を読んでください。
苦手・弱点だった科目は「数学・生物」
私の苦手科目は「数学・生物」でした。苦手科目というよりも苦手意識を持っていたことからか、勉強を忌避してしまい、実力養成に必要な勉強時間と忍耐を十分に確保できなかったことが主な要因でした。
苦手科目は頑張れば伸びる余地が十分にあるし、勉強時間に実力は比例するので受験勉強する人は苦手科目こそ勉強して苦手を克服してほしいと思います。
6月の偏差値「59」で「E判定」
全て河合塾の全統記述模試の結果をお知らせします。
高3/6月
- 英数国社偏差値59
- 文系3科目偏差値63
- 東大文II:E判定、慶應経済:E判定
高3/9月
- 英数国社偏差値62
- 文系3科目偏差値68
- 東大文II:E判定、慶應経済:D判定
高3/10月
- 英数国社偏差値64
- 文系3科目偏差値70
- 東大文II:E判定、慶應経済:C判定
高3になったばかりの時の模試判定が悪かったことは、浪人生が入ってくることもあり気にしませんでした。ただ、このままじゃ合格できないと自分に気合を入れ直すきっかけになりました。
半年で偏差値が5ほど上がり、慶應経済が射程圏内に入りました。
偏差値をあげた合格勉強方法⇒遡り学習
偏差値を挙げるために、まずは基礎を固めること。英国数社の全科目で重要視していたのはその点です。「英語」であれば単語、熟語、文法、英文解釈。「国語」であれば語彙力と要約力。「数学」であれば公式と基礎問題の解法を身につけること。「社会/日本史」であれば歴史の流れを身につけることです。
基礎力を強靭なものにするために時間をとても固めました。基礎力がなければ、成績の伸びは急激に悪くなります。スポーツで筋力がなければ、技術だけでは伸び悩むのと同じだと思います。受験生が陥りがちですが、入試問題は難しいと思い込んで、難しい参考書や授業に手を出しがちですが、結局理解できず、消化不良に終わります。
入試問題は意外に難しい問題は少なく、みんなが解ける問題をしっかり取ることができれば合格できます。みんなが解ける問題を確実に解けるようにしてから、みんなが解けない問題に取り組むべきです。
実際に志望校に合格をした人ほど基礎学力の重要性を強調すると思います。文系・理系を問わず、どの科目にも共通することです。
基礎固めの時間を充分確保出来るくらいに早期に準備しましょう。もし、授業や試験のペースに遅れてしまったとしても基礎力の養成には時間をかけるべきです。急がば回れです。
偏差値を上げる学習方法の注意点
学力を上げるためには「インプット」と「アウトプット」のバランスを取ることです。教科書や参考書を見る(インプット)だけでは効率的に記憶できません。覚えきれないばかりかすぐに忘れてしまう可能性があります。
記憶は思い出そうとした回数だけ身につくという説もあります。問題演習(アウトプット)を通して、実際にインプットしたものがアウトプット出来るかということを確認することが必要になります。
偏差値と模試判定が上がった!
私は最終的には、11月の第3回河合塾全統記述模試で偏差値が、
- 英語70
- 数学50
- 国語70
- 日本史73
であり、東大文IIは「E判定」、慶應経済は「C判定」でした。文系3科目では無類の強さを誇ったものの、数学の成績が伸びずに焦りました。文系3科目が伸びた要因は、勉強にかけた時間が多かったことと、一つの参考書を完璧にこなした結果です。
逆に数学については、勉強にかけた時間が少なかったことと、参考書を「あれこれと手をつけてはやめて」を繰り返した結果だと思います。数学にとても苦手意識があり、受験も近くに迫っていたので、何か自分に合う勉強法があるか、参考書があるかと無駄に試行錯誤してしまった経験が痛かったです。
英語も当初は苦手意識があったのですが、幸い受験まで時間があったので一つの参考書をじっくりと取り組めた結果、成績が伸びました。
なので数学についても英語と同様一つの参考書にじっくり取り組もうと決意を新たにしました。
オススメの教材や参考書
英語であれば、参考書の山口の英文法講義の実況中継が自分の中では一番役に立ちました。
山口俊治英文法講義の実況中継(1)〔改訂第2版〕 [ 山口俊治 ] |
なぜならば、この参考書は一般的な解説、解答だけではなく、「この答えだとなぜダメなのか」という部分に着目しているからです。軽妙な語り口調も読みやすくて自分にとっては良かったです。
初見の問題だと急に解けなくなる人がいますが、理解が完璧でないので、単語や文脈などの条件が変わると頭が混乱してできなくなるというパターンになりがちです。
「なぜ間違っているのか」まで教えてくれるので、不正解をなぜ選んではいけないかという理解が完璧になり、初見の問題でも自由自在に解けるようになるのです。この参考書のおかげで文法であれば誰にも負けないという力がつきました。
塾と予備校について
私はZ会の通信講座を取っていましたが、塾には通っていませんでした。ちなみに、Z会の通信講座は答案の採点が良かったです。追加して高校の先生にも添削してもらっていました。
Z会は問題の品質は良いと思います。中学受験のときに自学自習の習慣を塾で身につけていたので基本的に参考書で力を全て身につけました。文系科目についてはZ会で十二分の実力がつきました。苦手な数学にかける時間が嫌いなものをやりたくないからか、意図せず少なくなってしまったのは多少心残りです。
「慶應義塾大学」経済学部を選んだ理由
結局、東京大学は不合格になり、慶應義塾大学の経済学部、商学部に合格しました。一瞬、浪人をしようかと思ったのですが、父親が慶應出身だったものでとても喜んでいたところを見て、慶應大学でもいいかなと思うようになりました。
一浪するならば、親に予備校代は将来働いて返せと言われたので心が折れました。父親の慶應大学の友達との繋がりは一生ものであることをずっと見てましたし、慶應義塾大学は良い大学だと思っていたので、決断しました。
銀行員になりたかったこともあり、経済学を学びたいと思ったこともありましたので慶應の経済に迷いなく入学を決めました。
若干不完全燃焼に終わったこともあり、心残りはありましたが、結果としては良かったと思っています。
大学入学後の一人暮らし
私は実家から通っていたので、友人の経験談を話しますと、大学入学を決定してからすぐに引越しの準備を始める人が多かったです。慶應大学は東大や一橋大学の併願校となっていることもあり、国立前期の合否を見届けてから準備する人が多かったです。
引越し業者は親の紹介が多く、部屋探しは1、2年生の日吉キャンパスの近くで4年間住める物件を探している人が多かったです。一人暮らしとなるとお金もかかるので、駅から少し離れた安い部屋を借りる人が多かったです。
自転車通学であれば、通学の負担も多少解消するので、駅から徒歩20分圏内で安い部屋を探すといった形でした。費用面に心配がなければ駅近でもいいと思いますが、多少遠くても安いところを探して、自転車を活用するというのがいいと思います。