慶應義塾大学・序列（ランキング）▶︎医学部が1位である理由
慶應学部で序列1位なのは「医学部」です。
医学部は、私大では文理系を通じて最難関とされる学部です。
キャンパスは信濃町にある慶應義塾大学病院と隣接した校舎で学ぶため、他学部とは一線を画した教育内容です。
研究面でも、卒業生の多くが全国の国公立及び私立の医科大学や医学部の学長や学部長を務めているために強い連携が見られます。
開業している卒業生は病院の看板に慶応の象徴である三色のカラーを表示しており、他学部の卒業生及び関係者とのネットワークを築いています。
国内だけでなく海外との関係も強力であり、留学制度も整備されていることや研究面でも連携したプロジェクトが進行しています。
因みに部活動は、忙しいながらも医学部専門で運動部、文化部が活発に展開しており、やはり金銭面でも卒業生からの支援は強いものがあります。
大学全体のカラーではありますが、特に医療分野は卒業後にその学閥と関係性の強さによって医療機関や病院への勤務、教員としての活動などに生かされます。
当然、親子代々で卒業生というケースも多く見られます。
慶應義塾大学・序列（ランキング）▶︎経済学部が2位である理由
慶應の序列2位は、「経済学部」です。
慶應の経済学部は、日本の経済界及び政界にも多くの卒業生を輩出しています。
まず一般入試において、私大では数少ない数学重視の科目設定となっています。基本的には「英語+数学」か「社会科+小論文」という科目です。
2つの入試方式で受験可能ですが、数学がなく社会科選択となるB方式の定員は、数学必須のA方式の半分。
つまり入学時点で多くの受験生に数学の能力を求めている私立の文系学部は他にほぼないといえます。
これは経済学を学ぶうえで、数値を把握して統計分野などで活用するのに不可欠な素養だと考えているためです。
実践的な学習を進めることが、上級生でのゼミナールで各自の研究テーマを深めることにつながります。
就職に関しては、元々大手企業や公官庁に出身者が多いためそのネットワークは強力ですが、数値の扱いに強いという認識を採用側も把握していることで他の私大とは1つ抜けた存在として声がかかります。
入学時に数学を必要とされる旧帝大などの国公立大学の学生と同等、またはそれ以上の評価を受けています。
慶應義塾大学・序列（ランキング）▶︎商学部が3位である理由
慶應義塾の序列3位は、商学部です。
商学部は経済学部に並んで、日本の財界と古くから結びつきが強い学部です。
商学部は、そもそもは三菱商業学校といわれる、三菱財閥の幹部候補を育てる慶応義塾の分校的な存在であった学校の流れを汲んでいます。
これだけでも企業と強力なネットワークを持っていることがわかります。
実際に商学部の教員には、ビジネス界での実績が豊富な人材が揃っているために、先進的なマーケティングについてもグループ学習が取り入れられています。
入学試験でも経済学部と同様に、やはり数学重視であり定員比率は何と文系受験（社会科利用）の4倍になります。
国公立大学または慶応受験に絞って受験対策をしている生徒が多いことは、入学時から高いレベルの授業を理解させることにつながります。
学生は在校時に起業するケースも増えており、そのまま成長企業となることもあればその実績を買われて商社等に就職するなど選択肢も広がっています。
大学院やビジネススクールには大手企業からの支援で通学する最前線のビジネスマンもいるため、これらのネットワークも強みです。
慶應義塾の特色ある学部▶︎環境情報学部（新しい序列）
伝統ある慶應義塾において、新しい序列を形成しつつあるのが「環境情報学部」です。
慶應は90年代に湘南藤沢キャンパスを創設して、先進的な教育を実践する目的で誕生しました。
学力だけでないAO入試を初めて導入した大学・学部(総合政策学部も含めて)としても有名です。
常に学びのテーマを自身で設定させながら、フィールドワークを通じた調査活動やプレゼンテーション能力を早くから学生に身に着けさせるように指導されます。
現在は外資系企業及びベンチャー企業などで幹部職に就いている卒業生が多く、この事実は他大学や同じ慶応義塾でも他学部(キャンパス)と異なる進路です。
学部創設時からIT環境は整備されており、海外の大学のような雰囲気を醸し出しています。
入学試験の多様性もあって、帰国子女や全国レベルのスポーツ実績を持つ学生が通学しており、様々な背景を持った学生や若い教員と接することができる貴重な環境です。
クラブは他キャンパスと同じ体育会や文化部に所属することもできますし、4年間を通じて同じキャンパスで学習できることも勉学だけでなく友人関係を築くうえで有効といえます。
慶應義塾大学はオススメの大学
文理系を持つ大学は単純に序列をつけるのが難しい部分はあります。
慶応義塾に関しては医学界での功績やあらゆる機関との協力関係は私大では群を抜いています。
また、文系学部でも入試科目からわかるように数学重視や小論文を多く取り入れるなどと学生に幅広く深い思考を求めることが大学の明確な方針を示しています。
実際には小学校からの付属校を複数設置しているため、内部進学者と大学からの外部進学者とは、意識面や環境面で違いがあることも特色です。
内部進学者は経営者の子息も多く、就職活動などの面で優遇されると感じるでしょうが寧ろ大学から進学した学生もこうしたバックボーンを持つ学生と接することで将来的にもつながることができるネットワークを築くことが可能です。
学校案内や願書は無料で取り寄せる事ができます。早めに手元に置いて大学がどんな学生を求めているのか知ることは大事です。
特に小論文のある大学や書類の提出が多く要求される大学では、早めに大学の建学精神などをチェックしておきましょう。
