※この記事は2018年3月23日に更新しました。
中学生と高校生が受験勉強するにあたって、どうしても避けることができないのが「暗記」です。
暗記は苦手、という人は多いと思います。
実は東大生でも暗記は苦手という人が多いのです。
苦手といっても東大にちゃんと合格しています。
今回はそんな暗記が苦手だったという東大生が伝授する暗記のコツをご紹介します。
暗記とは覚えること⇒コツは2つある
実は暗記のコツは2つあります。
まずは暗記=覚えることについて理解を深めてください。
勉強するにあたってどうしても避けてとおることができないのが「覚えること」です。
興味があることは自然と頭に入ってくるものです。
また最初はわからないことでも何度も繰り返しているうちに自然と覚えることができるようになります。
この考え方が持つことがまず基本となります。
- 興味があることは自然と頭に入る。
- 何度も繰り返していると自然と覚える。
さらに暗記する対象には2つあります。
暗記をしなければ次に進めない「本来的に暗記をしなければならない事項」と
試験で良い点が取れるから「試験対策として暗記しておいた方が良い事項」です。
❶本来的な暗記事項
勉強の中には暗記をしなければお話ならない、次に進めないというものもあります。
例えば英単語や数学の公式です。
興味がもてそうな分かりやすい学習教材を使って自然に頭の中に入れるということも大事です。
しかしこの英単語や数学の公式については意識して覚えることをしていかなければなりません。
英単語
基本的には、意識的に暗記しないと覚えることは難しいものです。
われわれ日本人にとっては日本語が母国語です。
英単語は本来的に自然と頭に入ってきづらいものといえます。
とはいえ何度も繰り返すうちに覚えることはあります。
英単語は意識して覚えて繰り返す。
これがポイントです。
公式(数学や理科)
数学の公式や理科の公式もどうしても暗記しなくてはいけないものです。
英単語と同じでこれが頭に入っていないと問題を解くことはできません。
言語と同じで公式も自然と頭に入るものではありません。
まず理解をして、次に意識的に覚え、勉強を繰り返していきましょう。
❷試験対策としての暗記事項
本来的な暗記事項とは別に
受験勉強をするときには試験対策として覚えなくてはならない事も当然あります。
自分の理解していないところを明確にする
普段の学校レベルの勉強だと、学習したことを正確に理解することは簡単だと思います。
ちょっと難しいことでもやる気をもって繰り返し勉強をしていれば理解できます。
受験レベルだとそれを納得するレベルにまで進化していくことが大切になります。
東大には優秀な人間がたくさんいますが、どんなに優秀でも人間には変わりはありません。
人間である以上どうしても全てを完璧に理解することは本質的に不可能です。
どんなに頑張ったところで学んだことの70%位しかマスターできない。
残りの30%は不完全な理解のまま。
そのうち本人が「わからない」と自覚できる部分は5%位です。
人間とは自分が理解していないことを正確に認識できない生き物です。
だからこそ意識的に自分の理解していない部分を明確にすることが大切になってきます。
自分の理解していない部分を明確にしてうめていく作業。これが勉強です。
全部理解できなくて当たり前
ですから一度勉強したところでも試験前に見直してみると「あ、これ理解していなかった」という部分が出てくるのはしょうがないと思います。
すべてを完全にマスターしきれていない状態で試験はやってくるのです。
高校受験でも大学受験でも、理解できない分野をかかえたまま試験当日を迎えると思ってください。
みんながこの状態です。
だから焦ったりする必要はありません。
想定内の事態だと思ってください。
理解できなくても試験はくる。
とはいえ、試験である以上、人より1点でも多くの点数をとることが必要ですね。
少しでもたくさんの点数を取るために、理解できなかった部分については捨てるか、試験直前に暗記をしてしまうという選択肢があります。
単純な日本史や世界史の年号、地名、数学の公式のこれさえ覚えておけば良いというやつ、試験開始後10分くらいだけ覚えておくことができるように短時間の暗記をしてしまうのです。
ただし理解していなければ応用がきかないようなものについては潔くあきらめましょう。字面だけ覚えたとしても活用できなければ無意味です。
そのエネルギーはすでに理解しているもの暗記しているものの確認に向けましょう。
また受験本番でいきなりこれを試すのもリスキーです。
直前暗記の練習は定期テストや模擬試験でやっておきましょう。
具体的には勉強道具をしまうように指示される時間の10分前に直前暗記をします。
そして試験が始まったら真っ先に暗記したことを問題用紙に書き出しておきます。
次に暗記した問題が出題されていないか?をチェック。
そんな問題があったらその部分だけを先に解いてしまいます。
出題されていなかったらきれいさっぱり忘れましょう。
ここで注意したいのが直前暗記した内容に引きづられて問題を素直に読めないことです。
あくまで問題文は素直に読み、せっかく直前暗記したのが使えないかと無理やり結びつけるのはやめましょう。
虚心坦懐に。
虚心坦懐(きょしんたんかい):
先入観なく事にのぞむこと。
最後に。
試験直前に暗記すべき事項は事前にノートにまとめておきます。
直前に覚えやすい状態にしておきましょう。
暗記ができない⇒やる気に問題が?
ここにどうしても英単語や公式を覚えることができないという中学生と高校生がいます。
どうしてもできないというのですから、一生懸命努力しているのでしょう。
頑張ったからといって英単語や公式を覚えることができるとは限りません。
覚えることができるのは覚えることができる方法で勉強しているからにすぎません。
頑張りは関係なし。
暗記ができないからといってやる気に問題があるわけではありません。
それでは覚えることができる方法について順番に見ていきましょう。
覚えることができる暗記学習法
暗記の仕方①覚えようとするな
覚えようとするな。
これが覚え方の極意です。
はじめから英単語や公式を覚えようとしないでください。
最初はひたすら理解。
できれば興味がわくような面白い学習教材を使います。
学習教材にある解説も味わうように読みます。
まるで先生が目の前にいるかのように意識してください。
自分にごほうびを用意してもいいかもしれません。
このページの最後まで読んだらジュースを飲むとか。
やりがいがでるものなら何でも構いません。
この段階では覚えようとしていないのですから、2回目以降に同じ英単語や公式が出てきたときにも当然のことながらわかりません。わからないことは予定通りなのであせらなくて大丈夫です。「あ、なんか見たことある」くらいでOKです。
ここでもう一度辞書で意味を確認したり、本や資料で調べたり、説明を聞いたりします。その内容をしっかりと頭で味わってください。
しっかりと味わうことがポイントで、頭にとっては見覚えのあることなのでゆっくりでも自然と理解をはじめます。ここでもやはり覚えようとしてはいけません。
何度も何度もこの作業を繰り返します。
暗記の仕方②ノートを作る
実は覚えようとしないで暗記の仕方①の学習をしていると、多くのことは自然と覚えてしまっています。
それでも覚えきれないことがでてきます。
ここで間違いノート(暗記ノート)を作って覚えられない英単語やら公式を書き込みましょう。
試験直前の試験対策勉強をしていて間違ったり解らなかった問題についてもノートに書き込んでいきましょう。
学習の初期段階でノートに書き込む作業をすると膨大な量になってしまいます。
ポイントは何度も味わい勉強をしたけれど覚えきれなかったことや、試験直前でも解らなかったことについてだけノートに書き込むことです。
ノートに書き込んだことは、繰り返し見直すようにしてください。
今度は「覚えよう」として見直すことが大事になります。
何度も見直していることで、頭も慣れていることですからそれほどストレスはないはずです。
- 毎日の学習前
- 毎日の学習後
- トイレに入ったとき
- 通学のバスや電車のなか
- 寝る前
- 起きたとき
いつでもよいので、可能な限り、確認する時間をとりましょう。
なるべく多く見直す機会を設けたほうがよいのです。
何度も見直しても覚えきれない英単語や公式は試験直前に暗記してのぞみましょう。
試験対策として見直せるという意味でもノートを作っておくことはとても大事です。
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