高校入試における国語は、公立高校でも県ごとに、私立高校になれば学校ごとに出題のされ方は大きく違ってきます。
そのため、学校ごとにしっかり過去問を取り組んで、古文が出るのかどうか、作文が出るのかどうか、長文は何題で、漢字は配点がどのくらいなのか、記述が多いのか選択肢問題が多いのか、などで打っていく対策は違ってきます。
それらの対策がある程度進んで行った中で、最後に今一度確認したいのが、どこの学校でもほとんどが出題する「選択肢問題」における、「迷った2つの選択肢」をどう選んでいくか、というところです。
迷った選択肢をどう扱うか、が得点アップの最後のテーマ
選択肢の問題では、消去法なりを使って、どの選択肢が正しいのか、あるいは間違っているのか、候補を絞っていくわけですが、割と4つある選択肢のうち2つまでは絞れるけれど、最後の1つが取り組みにくい、ということが多いです。
できれば、それらの問題はきちんと本文と選択肢を照合する作業を忠実に行い、根拠を持って解答を選びたいのですが、
時間との勝負という、試験における実践的側面があります。
あまり1つの問題にこだわりすぎると、全体の進行に差し障りますので、どこかで根拠を見いだせずとも自分で決断をしないといけない時があります。
そういう際に、読解力とは別物の観点で「当たる確率の高い」選択肢選びの基準をいくつかご紹介したいと思います。
国語選択肢で迷ったらコレ。3つのチェックポイント。
❶「良い子ちゃん解答」を選ぼう
⇒良い子ちゃん、というのは学校にいる良い子ちゃんがしそうな解答、選択肢、ということです。
嫌味な言い方ですが、問題を作っているのは学校の先生ですので、学校の先生が好む答え、というのはある程度あります。
ということで、迷ったら、良い子がする答え、を選ぼう、という観点です。
❷「断定」を省こう。
⇒選択肢に「だけである」とか「のみ」とか「絶対」のような断定をする言葉がある場合は、
ほんのちょっとでも例外があればいいので、そういう例外が、今は見えていないけれど、実はある、ということは往往にしておあります。
確率論的に見ても、断定ワードの入っている選択肢は正解選択肢であることは多くはないので、迷ったらここもチェックポイントになるでしょう。
❸常識的だけど、本文では触れてなさそうな。。。ものを削る。
⇒最後のポイントは、要は問題を作る側としては「ひっかける」つもりで作る選択肢です。
明らかに、選択肢の言っていることは常識的に見て正しいけれど、本文では触れていない、という選択肢は外しましょう。
これと、「良い子ちゃん解答」は見分けにくいところではありますが、こういう意識で問題を見ることが増えれば、なんとなく見分けはつきます。
当て勘の精度を高めるテクニック
国語の問題はどこまで学習しても、本文が読みづらかったり、自分の理解しにくいテーマであったり、根本的に難しかったりすれば、どうしても選択肢で悩むことは出てきます。
その時に、当て勘的に最後は選ぶのですが、その精度を上げる、ということはとても重要です。
つまり、迷った選択肢が3問あって、それが全部間違うのか、2問あっているのか、それによって点数的には10点近く変わってきます。
ですので、当て勘の精度を高めるというのは本質的な読解力ということとは相入れませんが、`とても重要なテーマになります。
是非ご参考にいただければ、と思います。