《現在社会人3年目 女性M.Yさんの体験談》家庭教師の先生が来る前のわたし
私は中学2年生の1学期まで、数学のテストで40点ぐらいしか取ることができませんでした。
勉強の仕方はよくわからないけど、引っ込み思案なので、同級生が大勢いる塾に通うのは嫌でした。塾というと,学校より1単元くらい先を予習することが多いそうですが,今の単元もわからないのに,先へ進まれても私には無理だと思っていました。
成績が悪いのも半分諦めていましたが、母の勧めで、知り合いの個人塾で、マンツーマンで教えてもらうことになりました。
家庭教師の先生にお世話になりました|数学が苦手だった女性の体験談
家庭教師の先生が来たのは、週2回、1回1時間ほどでした。
いつも、先生は学校の教材を見ながら、「学校でやっている範囲はどこ? わからないところはない?」と聞いてくれました。
初めはわからないところだらけで、いちいち質問するのは恥ずかしかったのですが、正直に「わからない」と言って、教えてもらいました。
例えば、教科書の例題の説明を読んだだけではわからない時も、先生が本には書かれていない式や説明を丁寧すぎるくらいに書き足してくれました。
わからない問題とかにあたったときに,それが解けるようになるために最低限必要な基本問題を用意してもらえて,助かりました。予習というより復習中心でした。
宿題の学校の問題集を解くのにも時間がかかっていましたが、わからない時はすぐ質問できる安心感があって、だんだんすぐに仕上げることができるようになりました。テスト前には、テスト範囲の問題集をもう一度解けるくらいになりました。というか,解いてやるぞという気持ちが生まれたという感じでした。
テスト前は、先生が勉強計画を一緒に考えてくれたので、一人でするよりも効率が良かったと思います。余裕があるときは,次に習う範囲の予習も少ししてもらえるようになり,授業にもついていけるようになりました。すると数学の成績が少しずつ上がりはじめて、自信がついてきて、不思議なことに、英語や理科の成績も上がって行きました。
中学3年生の高校入試の頃には、全教科が2年生の時よりも上がって、無事に地元の県立高校へ進学することができました。高校の数学は難しいので,引き続き先生の所へ通いました。ちょうど携帯が普及してきた頃で、夜になって,先生にわからない問題を写メで送って、返事をもらうこともよくありました。
高校入学~現在
中学生の頃は小さなケーキ屋さんで働くのが夢でしたが、高校に入っても数学の成績は伸び続けて、高校1年の時は、調理師免許を取りたいと思うようになり、高校2年生の時は管理栄養士の資格を取りたいと思うようになりました。
そして、高校3年になると、大学の理科系の生物分野の学部へ進学したいと思うようになりました。バイオ関係の勉強をしたのち、今は企業の研究室で研究員としてはたらいています。中学の時からは、想像もできなかったです。教えてくれた先生も、びっくりしていました。「伸びすぎでしょ!!!」って。
成績が上がると嬉しいのは当たり前ですが、進路を選ぶときに、選択肢が増えるということを体験しました。いつでも,わからないことを,安心して質問して,すぐに答えがかえってくる環境にあったこと,ほかの教科でも相談できたこと,先生が私にあった問題をいつも用意してくれたことが,成績の伸びた理由だったと思っています。
家庭教師の先生に感謝!
勉強時間が急に増えたとか,猛勉強したとかいうわけではなかったんです。ただ,一緒に勉強するときはとても集中していました。
先生はいつも,「素直が一番。こうしたらいいんだよってアドバイスしたら,そうかあ,じゃあそうしよう・・・・ってやってくれたら,伸びない子はいないよ」と励ましてくれました。
家庭教師というと,何か特別なものとか,お金がかかるとか思っていましたが,私にはとても合っていました。
ひとクラス40人くらいの学校や,数十人の塾では,「わからないよ」という私の小さい声は先生たちに届きません。あともう少し説明してもらったらわかるのに,わかる手前であきらめていたように思います。そんな子がとても多いんじゃないかなと思います。