観光都市である函館市ですが、子どもの教育に関しては、環境が充実していると言えます。
市内には,小学校48校,中学校32校,高校16校,短大2校,大学4校の教育環境が整っています。イメージとしては、旭川市と同じような教育環境にあるものの、札幌市には及ばないというところでしょうか。北海道の中では教育の質は高いものがありますね。
全国的に少子化が進む中,函館市においても,市立小・中学校の児童生徒数の減少は著しく,統廃合が進んでいますが、
中学生のご両親さまにおいては、教育熱心であることも特徴です。ただやはり、過疎化の影響で、人口減少の傾向にあることが気になります。こどもの学習環境や進路に影響がありそうです。
函館市の中学生の進路 | 高校
函館市の中学生は、やはり函館市内の高校に進学する、ということがやはり一般的だと感じます。函館市には各種高校がそろっており、教育環境は整備されているといえます。
各高校の学力は、北海道を水準とすると高いともいえますが、札幌の高校には、若干水を開けられている感があります。それでも函館市にも良い高校が揃っていると評価されていますね。
例えば、次の表のような高校があります。
偏差値65~69 | 函館ラ・サール高校 |
偏差値60~64 | 函館中部高校 |
函館白百合高校 | |
函館工業高等専門学校 |
いつもお話しところですが、偏差値というものも、偏差値を算出する母体がどこなのか?ということに左右されます。偏差値の数字がコロコロ変わるのです。偏差値の母体となる集団が北海道全体なのか、函館市にとどまるのか、全国の高校全体なのか。はたまた、高校受験に真剣に取り組み学習塾に通っている生徒だけなのか。
偏差値の数値自体は変化するのですが、だいたいの相対的な位置づけを把握するには役立つものです。上記に示した数値は、少なくとも全国レベルの数値ではないと考えておいてください。
例えば、函館市ではトップレベルにある「函館ラ・サール高校」ですが、札幌には、函館ラサール高校と同等以上とされている高校が6校あります。
そして、その6校と函館ラサール高校も、東京の進学校を含めた全国の高校偏差値でみたときには、偏差値の数値は相当程度低下してしまうのです。
全国レベルだと、数値は表に記載される数値よりも下のイメージと捉えていた方が無難なのかなあ、、と感じるところです。
函館市の学習塾
函館市には、学習塾はそれなりに存在しているものの、大手の塾は少ないなあ、という印象を受けます。
- 明光義塾
- ITTO個別指導
個別教室のトライ
こんな全国展開しているチェーン学習塾もあるのですが、
- 北大学力増進会
- 進学受験研究会
といった、北海道ならではの学習塾もあります。
また、どちらかというと、個別塾の存在感が大きいように感じるのです。全国的にも、確かに個別指導塾が増えていることは確かですが、それでも函館市内の塾は個別指導塾が多いなあ、という感触をもちます。
ある程度の情報量を持ちながら集団授業を行っている学習塾が少ないようにも思われ、競争意識を互いに持ち合いながら、切磋琢磨しながら勉強する環境がないのかも、、という点が気になる点です。
その他にも、注意しなくてはいけないことがあります。函館市内には学習塾がそれなりにあることから、
- 函館市内の学校で学んでいれば、全国的に遅れをとることもないだろうとか、
- 函館で学んでいれば、東京都と同水準の教育環境を維持できているのだろう。
という気分になることがあるという点です。
※学習塾と、検索すると場所が表示されます。
たしかに、函館市内には、
- 北海道大学函館キャンパス
- 函館大学
- はこだて未来大学
北海道教育大学函館校
といった大学がありますし、これらの大学生に在籍する学生さんたちが、先生になってくれて中学生に勉強を教えてくれる機会があると思うのです。他にも、学習塾で専門化として学習指導してくれる方もいるでしょうし、確かに一定水準の教育は保たれています。。
しかし、やはり、札幌と比較しても、東京都比較したときには尚更のこと、中学生の学習環境やレベルを考えた時には不安な要素も残るのです。
- 高校受験や大学受験に関する情報の点や、
- 学校や学習塾の授業水準の点、
- 一緒に勉強している中学生の仲間たちが持っている、向上意識の点
函館市内の中学生たちは、東京水準と比べると、ほんわかとしていますし、のんびりしているところがあることも否めません。
函館市の中学生が学習塾に通う理由
各学習塾を利用している中学生たちの、ご両親からのアンケート結果を数十通読ませていただきました。
学習塾の通う理由として多かったのは、やはり、
- 高校受験を意識して。
- 定期試験対策のため。
- 学校の授業に後れをとらないため。
そんな理由が多かったのです。学習塾に通う理由としては、全国レベルからみても、東京の中学生と比較しても、違いは感じませんでした。
学習塾に通わせている親御さんたちの声をみると、
- 学習塾の費用が高い。
- 割高の授業料だという感覚をもつ。年間払い続けていくのは大変だが、まあ良心的かな。。
- 費用に見合った効果があるのか?塾の数が多い訳ではないので、選択肢が少ないことから致し方がないのだが。。
このような親たちの意見が聞かれたことは、札幌市や東京都の親御さんたちと比べると多い感触です。
学習塾の選び方
函館市内の中学生たちが、良い学習環境のなかで、能力を発揮させるために勉強を充分にしていくためには、母親の皆さんはどのような学習環境を整備していくべきなのでしょうか。
親としては、中学生のお子さんたちの勉強環境を整備してあげる必要があるのですが、東京都のお母さんとは異なり、やはり地方都市ならではの悩みを抱えているようにも感じるのです。
幾つかご参考になればと思い、他のページでも色々とお話ししていますので、気になる点をチェックして抱きながら、学習塾選びの参考にしていただければ嬉しく思います。
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函館市の中学生の雰囲気
函館市内の中学生・高校生は、札幌市や東京に対して憧れを持つことが多いように感じます。
高校はまだしも、大学受験ともなると、函館市を飛び出していくことが多そうですね。親としては、それなりの心構えが必要と感じます。
昔から、函館市は、青森県の下北半島とは最短距離で30kmぐらいの距離にあるため、立地的には、文化や歴史、経済などの面で東北と近い関係があるのです。「北海道南部と言うより東北地方の北端」と言われることもありますね。
今の子供たちも、東北人の気質を受け継いでいる人が多いのかもしれません。