私立高校のうち、「中堅校」の受験対策についてお話ししていきます。
公立高校の「上位校」以上の受験も念頭におきながら勉強してきたお子さんが、私立高校の受験も検討するときに真っ先に「この高校なら合格できるかも」と思える高校があると思います。
高校受験に注力しているご家庭のお子さんが、公立高校の「上位校」と比較して検討することが多いのが「中堅校」タイプの私立高校です。
では、「中堅校」の受験対策としては、どのような勉強方法をとったらいいのでしょうか?
私立高校の「中堅校」の受験対策に詳しい、斉藤博士に勉強方法を聞いてみました。
中堅校を目指すお子さんのタイプ
私立中堅校を目指すタイプのお子さんは、主に2つのタイプに分かれると感じています。2つのタイプは以下の①と②です。
①つ目のタイプは、勉強以外のことも、積極的に活動していくタイプ
「中堅校」タイプの高校受験を検討しているご家庭のお子さんは、中学校の学校生活も積極的に取り組んでいる姿をよく目にします。
学校生活の他にも、「家庭の行事」や「友達との交流」にも積極的に参加するタイプのお子さんが多い印象をもっています。
勉強も頑張るけれど、普段の生活にも積極的である。いわば『文武両道タイプ』のお子さんが多いと感じるのです。
②つ目のタイプは、興味があることにのめり込むタイプ
自分が興味を持っていることを徹底的に追及しているタイプのお子さんも見受けられます。
勉強はできないわけではない。むしろやれば勉強だってできるのですが、そんなに勉強には興味を持っていない。
勉強よりも自分の関心毎に没頭していくタイプのお子さんが目立つのです。自分が興味を持っていることに対しては、驚くほどの知識や能力を持っていることがあります。
①と②の、両方のタイプのお子さんに言えることは、「中堅校」を受験するタイプのお子さんは、「真面目」なタイプのお子さんが多いということです。
性格ものんびりしている子どもも多い気がします。勉強に積極的というわけではないけれど、消極的というわけでもない。先生に言われたことはしっかりこなすし、先生の言うことをキチンと聞く。そんな傾向があるように思えるのです。
中堅校を目指すお子さんの学力
「中堅校」に合格するタイプのお子さんは、「基礎力」な学力はほぼ身に付いている傾向があります。
ただ、もう一歩勉強に集中すれば、完全な学力を身に付けることができる。『あともう少し』というレベルにあることも事実です。
性格は基本的には真面目であり、勉強もできなくはないのですが、今一歩勉強に集中しきれていないがために、基礎的な学力をマスターする迄にはあと一歩という「惜しい」レベルにあることが多いのです。
勉強に関しては、若干詰めが甘いところがあるため、本当はもっと学力が高いにもかかわらず、本来の能力を発揮しきれていない。
お子さん自身も、ご両親さまも、「本当はもっとできるのに」とか、「やればできる」というお気持ちを持っていることが多いのです。
まさしくその通りであり、「やればできる」「本当はもっとできる」のです。
中堅校を目指すお子さんの受験対策
では、やればできる、潜在的には優秀な能力を秘めているお子さんたちは、どのような勉強をすればよいのでしょうか。
中堅校に合格するための受験勉強の方法をお話しします。
本来の能力は優秀なのに、なぜだか能力を発揮しきれていないというお子さんがほとんどです。お子さんが能力を発揮しきれていない理由に遡って、勉強の方法を検討してみる必要があると思うのです。
以下、考えられる原因を列挙しています。
- 家庭で学習環境が整っていない
- 部活や勉強以外の行事に時間と労力を取られている
- 家族以外の親と接触をもち、話しを聞く環境が整っていない
- 子どもにあった学習ツールが見つかっていない
いかがでしょうか?お子さんについて、「一つ」、それとも「複数」のことについて思い当たることはないでしょうか?
お子さんの能力自体には、何ら問題はないと思うのです。
子供の能力を開花させてあげる工夫が少し足りない(あくまでも勉強に関しては、という意味です)。
子どもの能力を開花してあげることが出来るのは、親だけです。学校の先生もいますが、やはり子供の能力を開花してあげることが出来るのは、あくまでも親だけなのです。
ご両親さまが、子供の為にできることを、あれこれと試行錯誤してみることが非常に大事になります。
でも親は、子供の為に、何をしてあげることができるのでしょうか。
中堅校に合格するための勉強方法のお話です。