私が英語をできるようになりたいと思ったのは、はじめての海外旅⾏がきっかけです。
私がこどものときに 家族でアメリカに旅⾏したことがあり、そのときに、お店でも、通りすがりでも、⾊々と英語で話しかけられたのですが、
英語が全くわからなかった私は、「こんなときに英語でコミュニ ケーションがとれたら…」と強く思ったのです。まだ幼かった のもありますが、純粋に英語を話している姿がかっこいいと思い憧れを抱いていました。
子どもの頃から英語に憧れた私がとった「英語克服法」のお話しをしますね。
英語へのモチベーション維持 | 英語克服法
私が初めてアメリカ旅⾏に⾏った時は⼩学⽣でした。今は⼩学校でも英語教 育がはじまっていますが、その当時まだ私は学校で英語を学んでいませんでした。
しかし、興味があるうちにと帰国後すぐ学校外で英語を習いはじめ、 英語へのモチベーションを下げないようにしました。
⼦供の英会話学校でも外国⼈の講師が担当することもあるので、アメリカ旅⾏を思い出すいいきっかけとなり、続けていくうちにより英語を勉強したいと思うようになったのです。
後になって振り返っても、モチベーション維持のために「英語を話すのが楽しい」という時間を意識的に作るようにしたことは良かったなと思います。
中学校の英語は大事
また、学校での英語の勉強も真⾯⽬に取り組もうと決め、それは学業を終えるまで守り続けました。
私の周りだけかもしれませんが、英語を独学で勉強 している⼈に限って、残念なことに中学校の英語学習を軽視している⼈が少なくありません。
- 英⽂法なんて覚えなくても、
- 単語なんて覚えなくても、
英語は話せると信じている⼈がなんと多いことでしょう。
でも現在、⽇常的に英語を話している私か らするとそれは間違いなんです。
きちんとした英語を話す⼈は、⽂法をごちゃまぜにして話したりはしません。
語彙⼒も豊かで知性を感じます。 学校で学ぶ英語は堅苦しくて、退屈なものばかりに思えてしまうかもしれませんが、英語の基礎を教えてくれるいい機会です。
音楽で例えるならば、楽譜を読めない⼈が、突然ショパンを弾けるようになるのは不可能です。基礎は何事も⼤事で、英語も例外ではありません。
私は学校で習う英語だけで英語⼒を培ったとは⾔えませんが、学校での英語も軽視せず真⾯⽬に取り組んできたおかげで英語ができるようになったと断⾔します。
①発音を重視 | 中学生の英語克服法
そして、他の英語学習者と決定的に違う私がしたことは、発⾳を重視したことと英英辞書を常⽤していたということです。これは英語学習歴が⻑くなってきた今でも変わりません。
英語が早くできるようになりたいなぁと黙々と勉強している傍ら、ある⽇ふと思いました。
巷で英語が上⼿とされている⼈(英語教師、海外在住者、芸能⼈など)が私の⽿にはあのアメリカで会ったネイティブのような英語とは 全く違うものを話しているように思えました。
⾳が流れていない、リズムが 違う、トーンが違う。いろいろと疑問を抱きました。
そして、私は幼少時に海外在住のある帰国⼦⼥やネイティブの話すような英 語を話せるようになりたいと明確に思い始めました。
英語の発⾳を重視して勉強した際にやったことは、発⾳記号を理解する、ネイティブの発⾳のみを参考に する、正確に再現できるようになるまで繰り返し練習するということです。
発⾳記号は⼀般的に学校では教えてくれないと思うので、⾃分で勉強する必 要があります。でも、書店などにテキストが売ってありますし、ネットでも⼗分 な資料があります。
⼀度発⾳記号を覚えると、⼀度も聞いたことのない単語 の発⾳でも発⾳記号を読むだけで正確な⾳がわかります。
そして、カタカナで似ている⾳に置き換えて覚えていない本物の⾳なので、ネイティブにもすんなり通じます。
もちろん本物の⾳を⾝につけるまでは、野球で言えばバッティングの練習 かのごとく地道に何度も練習する必要があります。よく英語はスポーツと同じと⾔われますが、この作業は特にそれに似ています。
そして、発⾳記号が読めてもちゃんと⾃分の発⾳があっているかわからない ときは、ネイティブの先生に発音に確認しましょう。
ネイティブの方であれば、先⽣でもお友達でも、ネットでスカイプなどで英語を教えている⽅でも⼤丈夫です。
そう すると⾃分の苦⼿な⾳がよくわかってきて、段々とコツをつかめてきます。 地道な発⾳練習を続けたら、英語の適切な発⾳がわかるのでリスニング⼒も 格段に上がります。そして、⽂法や単語をインプットして、いざ英会話をす るというときに驚くほどスムーズな英語が話せるようになります。
②英英辞書で理解 | 中学生の英語克服法
次に、英英辞書ですが⾼校⼊学時からわからない単語があると、和英、英和 そして英英を引くようになりました。
英英辞書では単語が英語で説明してありま す。英語で知らない単語を理解する(英語での説明⽂に慣れる)、正しい英 ⽂法が⾝につく、⽇本語にはないニュアンスのある単語の意味の存在を知る ということが⾝につきました。
はじめは、和英辞書か英和辞書で意味を確認してから、英英で引くとより理解が深まります。
英英辞書を引く習慣を持つこと で、英語で物を考える訓練になります。⽇本⼈の英語上級者で英語を話すと き、頭の中で⽇本語から英語にわざわざ変換している⼈はほとんどいないは ずです。
頭の中で日本語を英語に変換していると、英会話に全くついていけないからです。
だからこそ、少しずつ英英辞書で英語で物事を考える癖をつけるのが効果的だ と⾔えます。
英語克服にあたり「苦労した点」
苦手な英語を克服するにあたり、「苦労した点」は時間がかかることです。発⾳の練習もそうですし、英英辞 書をわざわざ引くのも⾯倒極まりないです。そして、それらは学校の教育で はそこまで求められていないため成果がわかりにくいのも難点です。
英語ができると⾔っても、いろんなレベルがあります。
⾃分がどのレベルを ⽬指しているのか、そこを明確にするといいと思います。
私の場合は、帰国 ⼦⼥やネイティブのように流暢に話すことを目指していました。発⾳がいかに⼤事か、脳内に英語の引き出しを作って英語で物事を考える⼒がいかに⼤事か理解していたので、地道な作業にも取り組めました。
皆さんも、⾃分が何を⽬指しているか理解して、あとは英語を楽しいと思う時間をこまめに作って、モチベーションを維持する⼯夫をするといいかと思います。
英語克服して、人生が変わった!
英語ができるようになって、⼀⾔で⾔うと⽣活の質が上がりました。 具体的にはまず情報量が増えました。⽇本語を話す⼈⼝は約1億3400万⼈、英語を話す⼈⼝は約5億3000万⼈と⾔われているので当たり前ですね。
英語ができるようになると、あらゆる媒体からの情報が何倍にもなって⼊ってき ます。
⽇本語では⼤⼈の事情で、かなり偏⾒のある企業の情報なんかも、英語では全く違う視点で書かれてあったりします。
家族のために、美味しいブ ラウニーが作りたいと思ったら、世界中の⼈の知恵や経験が詰まった世界で もピカイチの美味しいブラウニーのレシピが⼿に⼊ります。
また、交友関係も変わりました。⾃分と⽣い⽴ちの似ている昔からの友⼈も⼤切にしつつも、全く異なる⽂化、国、背景を持つ⼈と友⼈となり互いを尊重する関係を築けることができます。
詩人の金子みすずさんの代表作である「私と小鳥と鈴と」にある「みんなちがって、みんないい」というそれぞれの多様性や個性を認める生き方を地で行ってます。
似た者同⼠でいるのも居⼼地はいいですが、異なるものと交流するのも常に 新鮮さがあり、学びもありとっても楽しいものです。
今まで、仕事の⾯などでも英語ができて、好機に恵まれたこともあります。 海外に住むということも実現しました。
しかし、それよりもやはり情報量が 格段に増えたこと、様々な⼈と交流できるようになったこと、結果⾃分の⼈ ⽣がより豊かになったことが⼀番英語ができるようになったことでのギフト です。
反省点!こうしておけばよかった
10代の頃は特に英語に真剣に取り組んでいたので、いろいろなテキストや教 材に⼿をつけていました。
⾃分より英語ができる⼈がいると悔しくて、すぐに本屋へ⾏き英語学習のコーナーに向かい、数冊のテキストを新たに買い⾜ してはほとんど触らないままということがよくありました。
勉強代だからといってテキストを買ってくれていた親にも申し訳ないですね。
世の中に、英語の勉強法は溢れていますが、⾃分のなりたいレベルを明確に して、それに必要とされるであろうスキルを地道に磨いていくことが英語習 得の⼀番の近道だと思います。
いろいろな物に⼿をつけすぎず、これと決め たらとことん最低1年は取り組んでみることをオススメします。
英語克服のためにやっておいてよかったこと!
逆にしておいてよかったと思うことは、できる限り海外旅⾏に⾏くことで す。
⼤学卒業後、今の居住国へ移住するまで、10代から約20カ国ほど旅⾏に⾏く機会がありました。
どの旅⾏でも英語は役に⽴ちましたし、なぜ英語を 習得したいと思っているか、⾃分⾃⾝と向き合ういいきっかけにもなりまし た。
素敵なホテルや三ツ星のレストランに⾏けなくてもいいんです。
物騒な 世の中になってきたので安全第⼀ですが、若いからこそできる経験とうの もあります。英語学習という⾯だけでなくても、世界は広いんだぞっていう のを⾃分の⽬で⾒てくるというのは⼤いに推奨したいです。