Oさんは都内区立中の3年生。
私立高校への進学を目指して準備をしてきましたが、2月10日の受験はあいにくとうまくいかなかったので、急遽都立高校を受験することになりました。
しかし、都立高校入試の国語には、200字の作文を5—7分で書き上げる、という問題があり、Oさんは私立向けのマークシート形式の学習ばかりしてきたので、作文については全く書き方がわからないという状態でした。
都立高校入試の国語作文の書き方を教えますね。
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しろくま塾長は、国語専門の先生と共に、国語の勉強方法にも注力しています~~
あと2週間!都立高校入試の国語の200字作文が書けない!
この問題は配点も10点あり、ここでしっかりとした点数を取ることがとても大きなポイントでした。
都立高校入試までは2週間弱、根本的な対策をすることはできないので、この時は、完全に「書き方」の型を決めてしまい、どんなテーマであろうとその型で書く、そういう練習を重ねました。
具体的には、この作文は概ね毎年「国語の授業でこの文章を読んだ後に(説明文の問題の最後にこの設問はあります)あなたの意見を発表することになった。あなたの体験や経験、見聞を元に話す内容を200字以内で書きなさい」という内容ですので、1段落目を「私はかつて」から始めて体験を書く、残りの3行目あたりのところで段落を変えて、「このように」から初めて、超簡単に意見を書く、という形だけを繰り返し練習しました。
また、この作文の採点はあくまで「減点主義」なので、内容の良し悪しは問われません。
ですから、原稿用紙の使い方、漢字の書き間違え、複文ではなく単文中心で書く、などの減点をへらすことに注力し、意見の内容については反社会的な内容でなければよし、としました。
さらに、体験がしっかりかけるかどうかが大きなポイントですが、最近10年間で出されたテーマを見ると、「環境」「コミュニケーション」「言葉」に関するものが多いので、頻出のテーマについては使う体験話をあらかじめ3つほど用意して、考えずともかけるようにしていきました。
結果、当初は「書けない!」「書き方わからないから捨てる」と言っていたのが、当日の試験前には4分ほどで10点中9点はもらえるね、という作文を書けるようになりました。
都立高校入試の作文は絶対に「捨てない」で!
普段の学校での取り組みから、自分は作文は苦手だと思っている人も、あるいは漢字だったり、意見を書くのが苦手だったりする人も、それでも都立高校入試の国語の200字作文は、ちょっとした工夫で10点中7点以上はすぐに取れるようになります。
ですから絶対にこの問題は、諦めない、捨てない、で欲しいです。
ポイントはとにかく、「書き方」を決めてしまうこと!
何と言っても書くのが苦手な人は「書き方」がわからない、何を書けばいいかわからない、というのが2つの大きなテーマです。
そこで、そのうちの1つ「書き方」については、考えることなく決めてしまうこと、が大事なポイントです。
これだけでも、書くときに心がぐっと楽になります。
その上で、とにかく体験談をテーマごとに用意していき、それをある程度覚えてしまう、作文を実際作るときに、体験談を改めて作るのではなくて、あらかじめ作ってある体験談を引っ張ってくる、という練習をしておくと、いよいよ本番は、何も考えずとも取り組める、ということになります。
短期間でも対策できる!
事例でも見ましたとおり、先生に個別に教えてもらえるならば短期間でもこのような対策が可能なところが多いです。
一人一人の作文力の状況に合わせて都立高校入試の国語の200字作文は短期間でも指導をして行くことが可能ですので、最後の追い込み時には是非ともご相談して見てください。
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