公立高校入試直前、数学が苦手な人への「これだけは!」をご紹介
学習指導をしていた中学3年生の受験生、Hさんは英語や国語は得意で80点ぐらいまでしっかりと取れるのですが、数学がどうしても苦手、でした。
苦手と言っても、各単元の基本的な問題まではしっかり取り組むことができます。
しかし、少し発展的な内容になると、なかなか難しい状況でした。
数学が苦手。どうしても60点ぐらいしか行かない!
特に、単純な数学問題の処理はいいのですが、処理過程が2つ3つ必要な問題においては、なかなかその初手、を思いつくことができない( ;∀;)
また、「一次関数」をやっているときは、その単元はそれなりにできるのですが、総合問題になった時に、各単元の知識が混線しがちでうまく出てこない、ということが多かったです。
頑張って取り組んで来ましたが、公立高校入試の受験まで残りの1ヶ月となっても苦手を克服した、とは言えない状況です。
しかし、なんとか数学をあと10点くらいは得点アップしたい、そう思い取り組んだのが、関数と平面図形と立体図形の大問の(1)対策、です。
基礎、と言えるものはそれなりにできているHさん、60点前後の得点をもう10点あげるのに注目したのは、ほとんどの都道府県で出されている、関数と平面図形と立体図形の大問の(1)の問題です。
この大問の(2)(3)になると、正答率が50%を大きく下回ってくる問題が多いのですが、(1)は以下の条件を満たせば、小問での基本処理ができる子にとっては十分にできる、というレベル感の問題がほとんどです。
具体的には、
・問題文章を丁寧に、もれなく、正確に読む
・その問題で提示された条件や数字を、グラフや図にしっかりとかきいれる
・(1)の問題を10年分くらい全て取り組んでみる
ということです。
前の2つは当たり前のことではありますが、大問では小問と違い、文章が3ー4行程度になっていることが多い為、意外と読み落としや読み飛ばしが多くなります。
だから、読み落としと読み飛ばしに、しっかり注意しよう、ということです。
ここは意外と盲点であることが多くて、実はとても簡単な一つの処理でいい、そういう問題も多いのですが、文章が長くなると、そう思えない、という先入観が邪魔をして、問題を見えにくくしていることが多いです。
解説を聞くと、「なんだそんなことか〜」となるような問題をきちんと正解していくためには、問題を「見えやすくする」という作業が何よりも大事です。
ここを改めて丁寧に取り組んでいく、決して急いだり、焦ったりしない、という訓練はとても重要です。
そして、(1)を10年分くらいやってみると、実に「似たような問題」が多いことに気づくと思います。それをきちんとやっておき、取り組めるようになっておけば、本番でも似たような問題が出る可能性がとても高いです。
こうして、残り1ヶ月ではこの3つの問題を繰り返しやり抜いたことで、当日のテストでも見事に数学で75点を取ることができました。
数学が楽になった。勉強時間が減った!
最終的な得点は上昇できたわけですが、実は数学に取り組む勉強時間はこの子の場合は大きく減りました。
基本処理、というものは取り組めているので、その確認と上記の取り組みだけにしたので、数学にかかる時間は大いに減り、数学が苦手であったHさんにとっては精神的な負担が大きく減り、他の得意な教科に費やす時間を増やすことができました。
「数学が楽になった!」という言葉が印象的でした。
数学は出題傾向が安定しています
私が指導している東京都や埼玉県もそうですが、全国的に見て公立高校の高校入試では、長期にわたり出題傾向が安定していることが多いです。
ですので、少し数学がやりにくいな、苦手だな、と思ってもある程度分野の出題傾向を絞って練習をすることができますので、最後まで諦めずに、範囲と分野を絞った学習をして見ましょう。
過去問はコンプリートしよう!
今回の取り組みのポイントは、同じ大問の過去問を集中的に取り組み切る、ということです。
公立高校の高校入試の過去問は、買わなくともHP上から無料で入手できますから、王道ではありますが、今一度過去問を最後は徹底して洗っていってほしいです。
やはり、家庭教師の先生は頼りになる(*^^)v
やっぱり、家庭教師の先生は頼りになり
ますね。大事な時だからこそ、しっかりと先生に教えて欲しい者です。
受験直前期だけでも、先生の力を借りてみてはいかがでしょうか?