この記事では、科目別に東京都立高校の入試を突破できる方法をご案内します。
都立共通問題については、基本的に5科目どの科目も出題傾向は、ここ10年ほど変わっていません。
ですから都立共通問題の過去問は年度をさかのぼって解くべきですし、出題傾向を分析した講義を受講することで出題傾向に徹底的に慣れることが大事です。
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都立高校入試の「英語科目」出題傾向
都立高校入試の英語は、例年、
- リスニング
- 文章読解(会話文と資料)
- 対話問題
- 長文問題
という大問4つで構成されています。
出題される問題は基本的なレベルです。
英語:大問1 リスニング問題の出題傾向
大問1では「リスニング問題」が出題されます。
問題は問題用紙には書かれておらず放送で聞き取る必要があります。
”英語による対話文”とそれに関する”英語による質問”を聞いて、質問に適した答えを選択肢の中から選ぶタイプの問題が例年3問出題されています。
- 問題A
- 問題B
とあり、
問題Aでは、2人の会話文を聞いてそれをもとに質問に対して適切な答えを4つの選択肢から選ぶ問題が出題されています。
問題Bでは、ある人のお話を聞いてそれをもとに適切な答えを4つの選択肢から選ぶクエスチョンAと、質問に対する答えを文章で書くというというクエスチョンBが出題されています。
リスニング問題を解く際には、あらかじめ選択肢を読んで、質問される内容を予想しておきましょう。
聞き取りの際には疑問詞に着目してください。
また、”英語によるニュース”や”説明文”などの比較的長文のリスニング問題が2問出題されます。
こちらは選択式だけではなく、記述式の解答を求められます。
選択式のリスニング問題も記述式のリスニング問題も読み上げる英語速度は比較的ゆっくりとしたスピードなので、聞き取りやすいものです。
英会話の内容も中学校で習った基本的な文法をふまえた文章から構成されているので、日ごろのaltの授業や模試のリスニング問題などでしっかりと練習することで着実に得点できます。
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英語:大問2 文章読解の出題傾向
大問2では毎年、対話形式の英語の「文章読解」問題が出ます。
対話文の横に英語で書かれた図や表、地図などを絡めた問題が出題されます。
近年は
- 日本人の学生と外国人の学生があるテーマについて話をしている文章を読んで、穴埋めされている部分にはどの単語が入るかを選択肢から選ぶ問題が2つ
- 学生が送ったEメールについて、その内容はどのようなものかを選択肢から選ぶ問題1つ
- Eメールの返事を書くというシチュエーションで、英作文を書くという問題1つ
の合計4つの問題から構成されています。
英語科目では、基本的には与えられた文章をきちんと理解した上で、文章内容に即した選択肢を選ぶ能力を身につけることが得点アップにつながります。
しかし都立高校入試の大問2では、必ず3番目の問題で選択式の解答ではなく「英作文の形」で解答する問題が毎年必ず出題されています。
英作文には和文英訳と自由英作文の2種類ありますが、都立高校入試の場合、自由英作文の勉強に積極的に取り組む必要があるでしょう。
これまでに学習した英文法の知識を駆使して、文法や単語のミスなく英作文を書くことができるように、日ごろから演習を積んでいくことが大事になります。
英語:大問3 対話問題の出題傾向
大問3は「対話問題」です。
英語による対話文を読んで、主に下線部の意味や言い換えを英語で書かれた選択肢の中から回答を選ぶタイプの問題です。
文脈を追って対話をきちんと読んで理解できれば確実に得点できます。
近年では
- 会話文を読んで、線で引かれているフレーズに関して、その内容は具体的に表すとどんな意味になるのか選択肢から選ぶ問題が5つ
- 本文の内容に合うように選択肢から選んで文章に適切な単語を入れる問題1つ
- Eメールを読んで選択肢から適切な単語や語句を選ぶ問題1つ
の7つの問題から構成されています。
英語:大問4 長文問題の出題傾向
ラストの大問4は「長文問題」です。
説明文や小説などの英語の長文から内容理解を問う問題が出題されます。
すべて選択肢から選ぶ問題なので、難しいことはありません。
しかし、時間内に長い英語の文章を読み解く練習は必要です。
都立高校入試では長文の中に線で引かれた部分があり、その部分について具体的にはどのような意味になるか選択肢から選ぶ問題が多く出題されています。
このような問題を確実に解くには、英単語や熟語をしっかり暗記して、英語長文をたくさん演習することによって、短時間でその文章の内容を理解する練習が必要です。
英語長文問題を演習できる分かりやすくて質の良い勉強教材を用意して英語長文を読む訓練をすることをおすすめします。
英語の長文を読むのは時間とのたたかいですが、いちいち書かれている英語を完全に日本語にしてから次の文章に進むのではなく、単語や文法の知識を使って、大まかに内容を理解してから次の文章に進むという風にすれば、時間が足りなくなることもなくなります。
そのためには単語や文法の知識は中学1年や中学2年の教材に戻って復習し直すことも必要になってきます。
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出題傾向を踏まえた都立高校入試「英語科目」の勉強方法
英語の受験勉強では、まず「リスニング」問題に慣れるようにしましょう。
リスニングは塾や学校でもリスニングタイプの問題を扱うことが少ないです。
接する機会自体が少ないので後回しにされがちです。
しかし、リスニングに慣れるのには時間がかかります。
逆に一度慣れてしまえば強力な得点源となります。
毎年出題されていることを考えると過去問、模試の過去問などを使えば都立共通問題と同じ形式の問題になれることができます。
都立高校入試の対策をしてくれている良質な教材、それも動画で英語の音声も聴くことができる教材を利用するのをオススメします。
大問2番以降の
- 文章読解
- 対話問題
- 長文問題
では基本事項の確認問題から構成されています。
中学1年生に習ったbe動詞や一般動詞の基本的な文のルール、否定文、疑問文から始まり、
中学3年生に習う現在完了や関係代名詞の文章の作り方まで、
基本的な文法をきちっと抑えていれば読解に苦労することはありません。
これまで習った英語単元に不安があれば、さかのぼってよく復習するようにしましょう。
とくに都立高校入試の問題では書き換え、空所補充などで長文の意味だけでなくダイレクトに文法知識が必要になる問題も出題されています。
英文法の理解がある程度固まってきたら今度は長文を時間内に正確に読めるように演習を積むようにしましょう。
英語は数学などと違って、試験当日の当たりはずれや調子に左右されにくい科目です。
つまり日々の努力がそのまま本番の得点に現れやすい科目です。
試験に向けて毎日コツコツと積み重ねて頑張ってください。
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都立高校入試「数学科目」の出題傾向
都立高校入試の数学問題は問題数約20問と少なめです。
ただし証明問題や作図問題があるなかで制限時間が50分なので、時間は足りなく感じるはずです。
数学の問題は毎年5つの大問から構成されており、
基本的な
- 計算問題
- 図形問題
- 作図問題
になります。
これらはこれまで1,2,3年で習った内容の基本的な事項の確認からなる問題です。
計算ミスにはくれぐれも気を付けながら、すべての問題をスムーズに解けるようにしましょう。
数学:大問1 小問形式(出題傾向)
数学の大問1は着実に得点しておきたい、点の稼ぎどころとなる入試問題です。
一問一問が独立した問題なので、着実にすべての問題を正答することです。
もし仮に分からない問題があれば小問形式なので、時間配分も考えて一度飛ばしてから戻ってくるようにすることを意識しましょう。
大問1の最後の作図の問題は毎年必ず出題されるので、事前に作図の問題には習熟しておきましょう。
コンパスを使った作図の問題はパターンが少なくほとんど同じ形式なので、垂直二等分線や角の二等分線の作図などがしっかり頭に入っていれば確実に得点できるでしょう。
大問1は色々な単元から出題されます。小問形式の集合体です。計算問題や方程式といった問題は確実に得点できるようにしましょう。
数学:大問2 対話形式(出題傾向)
数学の大問2は毎年同じ形式で、先生と生徒の対話形式の問題となります。
問題文を正確に読み、聞かれている内容を理解しましょう。
単元的には文字式や図形を絡めた問題で規則性を見抜くような問題が出題されることが多いです。
内容自体は基本に忠実な問題なので極端に難しいことはないですが、問題形式が独特なことが特徴的なので、対話形式の問題は、過去問を何度も何年度も解くことで慣れることです。
本番試験で初めて見てビックリすることがないように練習を繰り返しておきましょう。
数や図形の「規則性」に関する出題や証明問題もあるので大問2自体の難易度は高いと考えましょう。
数学:大問3 関数 (出題傾向)
数学の大問3では毎年関数の問題が出題されています。
1次関数の問題である年と2次関数から出題される年とがありますが、どちらが出題されても、座標平面上の関数のグラフの問題です。
図形の面積や面積比についても出題されます。
気を抜くことなく粘り強く確実に得点してください。
数学:大問4と5 平面図形 立体図形(出題傾向)
数学の大問4は平面図形からの出題、大問5は立体図形から出題となります。
出題傾向は大体決まっており、三平方の定理を空間図形に応用、接線の性質などについてきちんと理解していれば着実に解くことができると思います。
類題をたくさん解いて慣れることが重要です。
また合同や相似についての証明問題は必ず出題されると考えましょう。
図形問題では「三平方の定理」や「平方根」の計算問題を普段からしっかりと勉強をして確実に得点してください。
立体図形問題においては難問の出題が予想されます。これも日頃からのトレーニングがポイントとなります。
出題傾向を踏まえた都立高校入試「数学科目」の勉強方法
都立の共通問題は基本問題が中心です。
都立高校では独自問題を作成しています。
難関といわれている都立高校でも、県立高校の問題のように後ろの方に難しい問題があるというようなことはありません。
そこで、都立高校の数学対策としては、
- これまでに学んできた各単元の基本事項をきちんと習熟すること
- 基本問題集を解いて分かりやすい問題解説を聞くこと
が得点アップに直結します。
出題範囲としては、毎年、
- 一次方程式や連立方程式や2次方程式の計算 から
- 関数、図形 まで
1年から3年までの間に学んだ単元が幅広くほとんどすべて出題されることが分かっています。
そこで、これまでに学んだ単元の基本事項を幅広くすべて網羅して学習することが必要となります。
特に中学2年生までの学習範囲から出題されていることが多く、学年をさかのぼって復習することが大事になります。
もし中学校に入学してから理解不足の点があれば、しっかりと復習しておくことです。
これまで学んだ学習単元のなかには必ず苦手分野があるはずです。
例えば定期試験に追われて慌てて一夜漬けで勉強したせいで、今ではまったく頭に残っていないような単元があれば、重点的に復習をして、基本事項は必ず早いうちに抑えておくようにしましょう。
基本的に都立高校の入試問題は、数学に限らず、出題傾向がここ10年くらい変わらず、毎年同じような問題が出題されています。
しかも基本的な問題が中心であるので、しっかりとした対策を早いうちから行えば結果は必ずついてきます。
都立高校の受験では日々の積み重ねが必ず結果につながります。毎日コツコツと勉強しましょう。
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都立高校入試「国語科目」の出題傾向
都立高校入試の国語の出題傾向を見ていきましょう。
国語:大問1と大問2「漢字」読み書きの出題傾向
国語の大問1では「漢字」の読みの問題が5つ出題されています。
新しく中学校で習った漢字の読みからおおむね出題されています。
大問2では「漢字」の書きの問題が5つ出題されています。
書き取り問題は基本的には小学校で習った漢字から出題されます。
読みの問題と書き取りの問題は明らかに読みの問題の方が漢字の難易度が高いですが、読みの問題では当然読みが分かればいいだけなので漢字自体を書けることまでは必要ありません。
漢字を書ける練習のターゲットは「書き」で出題される小学校で習った漢字となります。
国語:大問3 小説問題の出題傾向
国語の大問3は、「小説」読解問題です。
下線の文章表現から読み取れる登場人物の様子などが出題されます。
主人公は子供であることが多いので文章は日常の親しみやすい内容であることが多いでしょう。
下線の表現や、下線に書かれた行動を登場人物がした理由など心情把握について、4つの選択肢から選ぶ問題が出題されています。
出題される小説は、例えば、
- 平成30年度は澤西祐典の「辞書に書かれたもの」
- 平成29年度はあさのあつこの「一年四組の窓から」
などです。
読解する際には、場面や状況を把握することに集中すると良いでしょう。
国語:大問4 論理的文章の出題傾向
国語の大問4は、論理的文章です。
論理的文章は分量が多めです。
文を読んで、文章中において線で引かれた部分に関して、筆者が「線で引かれた部分」と述べるのはなぜか、ある段落を挙げてその段落の文章における役割について、線が引かれた部分で筆者が述べたことは具体的にはどういうことか、などについて4つの選択肢から選ぶ問題が4つ出題されています。
話題が変わった箇所は重要ポイントなので見逃さないようにしましょう。
そのほか、「論説文を国語の授業で読んで、ある指定されたテーマについて自分の意見を授業で発表するという設定」で、そのような場面で話す言葉を自分の経験や見聞きしたことに基づいて200文字以内で描くという問題が1つ出題されています。
国語:大問5 古文を含む対談形式 の出題傾向
国語の大問5の出題傾向について説明します。
Aの文章では日本の古典を代表する人物(平成30年度入試では夏目漱石、平成29年度入試では松尾芭蕉)についての対談の内容が書かれてます。
Bの文章では対談で話題となっている古文や漢詩が書かれています。
文章にいくつか線が引かれており、
平成30年度の問題では、
- 下線の修飾語について被修飾語との関係が異なるものを選ぶという文法問題が出題された ほか
- 対談において下線部分について具体的に表すとどうなるのか
- ある発言を取り上げてその発言が対談においてはたしている役割
- 漢詩や古文の単語についての問題
などが出題されています。
出題傾向を踏まえた都立高校入試「国語科目」の勉強方法
ここまで都立高校入試の国語の問題の出題傾向についてみてきました。
漢字の読み書きの問題では私立のようにトリッキーな漢字の問題が出ることはないので、これまでの中学校3年間の国語の教科書にのっている文章をきちんと読めるようにして、日ごろから読書や新聞などで活字に慣れ親しんでいれば困るようなことはありません。
また都立入試の国語は、古文や漢文の割合があまり高くないので、古典の勉強はそれほど力を入れなくても良いでしょう。
ですが、基本部分の復習は怠らないことが大事です。
論説文を読む問題は配点が高いです。
200文字以内で自分で文章を書く問題が出題されていますが、最初から書けないと諦めるのではなく、しっかりと学習に取り組むことが必要でしょう。
できれば書いた文章は学校の先生などに漢字や文法を間違っていないか添削をしてもらうとよいでしょう。
小説問題では、登場人物の行動や心情などについての問題が多く出題されています。
時間があれば小説などを図書館で借りるなどして読んでみるというのも、楽しいだけでなく小説問題の対策にもなって一石二鳥です。
また序盤に漢字の読み書きに関する問題が出題されていますが、こちらも漢字問題集などに取り組めば簡単に全問正解できる貴重な得点源です。
意外と見落としがちですが、漢字の勉強も忘れず頑張ってください。
科目も多い都立高校入試。
国語はじっくり取り組めば得点源になりますが、時間もかかります。
また、国語をやり過ぎて他の科目への対策がおろそかになってもいけません。
都立高校入試の出題傾向を踏まえた効率的な学習をすることが、合格への近道です。
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でもスタディサプリで勉強を始めてからゆっくりですが成績が伸びて、子供の自信、親の自信にも繋がりました!
国語が得意になると入試では貴重な得点源。
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都立高校入試「理科科目」の出題傾向
過去10年の傾向として、都立高校入試の「理科科目」の点数は、年度によって平均点が10点以上も上がったり下がったりしています。
年度により難易度にかなり差が出ているということです。
最近の5年間の入試問題では少し落ち着きを取り戻し、理科の平均点は56.3点で、最高値が27年度の60.3点、最低値が28年度の50.6点となっています。
ほかの都道府県の公立高校「入試問題」の理科と比較すると、都立高校入試の理科科目は比較的難易度が高めです。
問題数自体は多いわけではないのですが、問題文の量が長いので読解に時間がかかります。
制限時間内に回答できない受験生もいるようです。
出題形式は、大問が1〜6まであり、近年は以下のような問題数・傾向になっています。
理科:大問1の出題傾向
理科の大問1(7問・28点)は、各分野からの小問集合です。
4大分野から基本問題がまんべんなく出題されます。
基本問題からの出題なので、しっかり得点しておきたいところです。
理科:大問2の出題傾向
理科の大問2(4問・16点)は、日常生活、身の回りの問題についてのレポートを読んで考えて解く形式です。
計算問題が出題される場合もあります。
理科:大問3の出題傾向
理科の大問3(3〜4問・12〜16点)では「地学分野」からの出題です。
大問3〜6は、4大分野についてのグラフ・図・実験・観察に関する問題となります。
「地学分野」では、
- 天気
- 火山・地層・岩石の種類の分野
- 月や太陽系惑星の動き・見え方の分野
がよく出題されるので、要チェックです。
理科:大問4の出題傾向
理科の大問4(3〜4問・12〜16点)では「生物分野」から出題されます。
生物分野は、図を見たり、実験・観察結果から思考したりといった設問形式になっています。
あらゆる分野から出題されますが、特に注目すべきなのが、植物の働きや遺伝と、最近ニュースでも話題の「生物どうしのつながり」に関する問題です。
理科:大問5の出題傾向
理科の大問5(3〜4問・12〜16点)は「化学分野」から出題されます。
最近は1問記述問題が出題さえる傾向があります。
質量・体積などを求める計算問題もあります。
そのため、物質の状態変化を含む実験や、電気分解・イオン・化学電池関連の設問が出やすいでしょう。
理科:大問6の出題傾向
理科の大問6(3〜4問・12〜16点)は「物理分野」から出題されます。
特に電流・電力などの分野や物体の運動については最近よく出題されます。やはり計算問題が出題される傾向があります。
電流の回路の問題に力学か絡むような複合的問題も出題されます。
以上の大問6つで、問題数は25、各4点というのが最近の基本の形式となっています。
出題傾向を踏まえた都立高校入試「理科科目」の勉強方法
都立高校入試の「理科」の問題は難しく感じるという受験生が毎年多いです。
しかし意外に知られていないことは教科書の基本事柄を知っていればだいたい問題が解けるようになっていることです。
それなのにとても難しいと感じてしまうのは、都立高校入試の出題方法がユニークなのと、問題文の分量が多めなことが原因だと思われます。
受験にあたっては、出題傾向をとらえた上で、問題形式もしっかり頭の中に入れておくと対処できるでしょう。
理科の大問1
大問1は小問の集まりです。
理科全般から出題されます。
普段からコツコツと勉強することも大事ですし、都立高校入試に特化した勉強をすることもベストな方法です。
理科の大問2
大問2で出題される、日常生活・身の回り関連のレポートを読み解く問題はとてもユニークなので、本番の試験で直面するとうろたえてしまう危険があります。
入試対策として、必ず過去問題を解いておくことです。
レポート問題を練習しておきましょう。
理科の大問3
大問3以降の4大分野からの出題については、それぞれの問題において必ず図・グラフや実験・観察の結果などが含まれています。
これらの図やグラフの見方をきちんと復習しておき、それらの数値を用いて自分で計算して答えを求める問題の練習をたくさんやっておくべきです。
都立高校入試の対策講義を受講して、最近の複合的問題(異なる分野の知識を合わせて解く問題)を練習しておくことも大切です。
ただ、よくよく過去問題を解き進めてみると、一見難しいように思える設問でも、学校で学んだ知識を少しずつ思い出して使えば、意外と簡単に正答にたどり着くことができます。
できるだけ多くの時間を使って過去問題に取り組んでみてください。
そうすることで出題傾向にも慣れ、自信がついてきます。
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都立高校入試「社会科目」の出題傾向
都立高校の社会科の問題は、他の道府県の入試問題と比較して、問題数が圧倒的に少ない(計20問)のが特徴です。
しかし各問は、解答に時間をかけさせるような問題です。
ていねいに問題を解いてみると50分の試験時間は短く感じます。
ちなみに中学校の定期テストでよく出題されるような「一問一答」のような問題は出題されません。
制限時間の中で、試験問題のすべてを読み込む必要はありません。
解答する上で必要となるキーワードや数値などを的確に資料から探し出せるかどうか?ということが大事です。
例えば、複数の資料がある場合は、全ての資料をみる必要はなかったりします。
問われている情報のみを探し出し、問題で聞かれているポイントを理解できる力を訓練しておきましょう。これが高得点につながります。
では各大問を見ていきましょう。
社会:大問1 地理・歴史・公民の総合問題(出題傾向)
社会の大問1は、地理・歴史・公民の融合問題です。
- 問1は地図や地形図を用いた問題
- 問2は、地図を用いた歴史の問題
- 問3は公民の知識を問う、資料の読み取り問題
です。
地図は、数年前までは文章に当てはまる場所を日本地図の中から選ばせる問題でしたが、2018年からは世界地図から選ばせる世界史の要素を含んだ問題となっています。
社会:大問2 世界地理(出題傾向)
社会の大問2は世界地理です。
問1の雨温図を用いた問題は都立では定番の出題です。
また問2、問3のように、近年は各国の産業や、国の様子を背景にした資料問題が出題されることが多いです。
社会:大問3 日本地理(出題傾向)
社会の大問3は日本地理です。
問1の各都道府県の特色から当てはまる都道府県を特定させる問題、問2の人口や農業生産額から都道府県を特定させる問題は、都立の日本地理の定番問題です。
問3に見られるような、二つの地形図を比較して変化を記述させる問題は、この数年連続して出題されています。
世界地理・日本地理はともに特定の地域にかたよった出題は少なく、全体を通して自然や産業・貿易について問われることが多いです。
特に日本地理では地形図読解についての出題があるので、地図記号や等高線を使った読み取りがしっかりとできるようにしておきましょう。
社会:大問4 歴史(出題傾向)
社会の大問4は歴史です。
問1と問2が前近代、問3と問4が近現代からの出題です。
問1の四つの出来事の起こった順の並べ替えは、毎年必ず出題されます。
問2は資料から時代を特定し、その時代に適した出来事を選択する問題です。
問3も同様に時代を特定させる問題ですが、略年表中の四つの選択肢の期間がそれぞれ短いので、少し難易度が高いです。
問4も受験生が苦手とする近・現代史の四つの出来事の起こった順の並べ替えで、難易度は高いです。
歴史は日本史を中心とした出題になっており、いくつかの時代をまたいだ内容が問われることがほとんどです。
年表を使った問題があるので、日ごろの学習においてもさまざまなテーマを設定して、自分なりに出来事を年表にまとめるといった工夫をしておくとよいでしょう。興味のあるテーマからでもかまいません。
社会:大問5 公民(出題傾向)
社会の大問5は公民です。
問1と問2は政治分野、問3は経済分野、問4は国際社会分野からの出題です。
問3に文章記述問題が出題されているのが特徴です。
問4の資料を読み取り判断させる問題も、最近よく出されます。
公民では政治・経済とともに国際分野についての大問が必ず出題されます。
教科書を使った基本的な学習とともに、新聞・ニュース・インターネットなどを使って最新の国際情勢についても把握しておきましょう。
社会:大問6 地理・歴史・公民の融合問題(出題傾向)
社会の大問6は、地理・歴史・公民の融合問題です。
- 問1は地理と歴史
- 問2は地理と公民
- 問3は歴史と公民の要素が混ざった問題
です。
全体を通して、選択問題はマークシート方式なので、マークシートを鉛筆で塗る練習も忘れずに。
また、論述問題は部分点も設定されているので、あきらめずに書く習慣をつけましょう。
出題傾向を踏まえた都立高校入試「社会科目」の勉強方法
都立入試の社会では、単純に知識を問うような問題はほぼ出題されません。
普段の学習では、まず教科書に黒太字で書かれているような単語や知識をしっかり頭に入れましょう。
英語と同じで、まず単語が分からなければ先に進めません。
社会科の基本単語が定着していない人は、単語帳をつくるなどして、単語の定着を図りましょう。単語が定着してから、都立入試のような応用問題にトライしましょう。
分野別に言うと、まず地理に関しては、各国や各都道府県、各都市の気候(雨温図で必ず問われる)や産業の特徴を押さえておく必要があります。
例えば「あの国のイメージは?」「その県ってどんな県?」と聞かれたら、できる限り明確なイメージで答えられるぐらいに仕上げたいです。
歴史は、「どの単語がどの時代のものか」と本質的に問う出題が多いです。
「はにわ=古墳時代」「文化・文政=江戸時代」のように、単語から時代を特定できるような訓練が必要です。
公民は、単純に知識を問う問題が大問5の問1で出されやすいので、ここは得点したいところです。
問4などの資料読み取り問題は、資料中の数値をしっかり追って、判断する必要があります。
問6は、定着した社会の単語を総動員して、各選択肢を正確に判断していく問題。選択肢中に必ず答えのヒントとなる語句が隠れているので、見つけ出しましょう。
社会科は、試験ギリギリまで勉強して入試直前でも点数を伸ばせる教科だと思います。
ギリギリまでねばって勉強していて、試験会場で「あ、昨日教科書で見たところがたまたま出た」ということが、割とたくさんあるのです。
そんな、「この問題、どっかで見たなぁ」という幸運を試験当日にもらうためにはただ一つ、教科書を何度も読み、ギリギリまで学習することです。
最後の最後まで、1秒も無駄にせずに頑張りましょう。
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