例えば、誰かの高校受験体験談を読んで、「わたしはこうした、だから合格できた!」等の成功者の自信あふれる言葉を読んだときに、
「ああ、この人は凄い人だなあ」、と思うのと同時に、
「自分は何て不甲斐ないのだろう、、」とか思うことはありませんか?
成績があがらずに不安なとき
焦って不安になるとき | 中学生・高校受験生
同年代や年齢の近い先輩後輩で、
「良い学校に入学した人」
「試験でトップレベルの成績を取っている人」
のはなしを聞いたときに、
「ああ、この人は自分とは違うのだな、、」
「自分は怠けているのかなあ、、」
「能力が無いのかなあ、、」
とか
悔しく思ったり、焦ってしまったりしているかもしれません。
確かに、あなたがつまづいてしまった箇所や、理解できない箇所について、何の疑問を持つことなく理解してしまう人がいます。
試験問題を解く際においても難なく解いてしまう。
つまづくことなく飛び越えてしまい、あっという間にはるか先へ先へと進んでいってしまう。
そんな人がいます。
そういう人が居るときに、
「ああ、、どうしよう」とか、
「なにくそ」と思い、
「自分はこんなことをしていられない」と思ってしまったりします。
そうですよね。
確かにそのように「なにくそ」と思うことは大切なことだと、思います。
でも、こうしてはいられてない、って思い、焦ってしまうことは如何なものでしょうか?
浅い理解のまま、次の学習範囲へ。。
まだ自分自身が理解できていない単元や、頭の中で消化できていない、出来ない分野の勉強があるにも関わらず、
「同じ受験生の、あの人がもうやっているから」とか
「次の試験が迫っており、試験範囲が●●だから」とか、
「時間がない!」とか、
前々と、次へ次へと
出来ない箇所はさておき、進んで行ったりはしていませんか?
勉強でも、一度立ち止まることが大事
先日こんな本を読みましたので、お話ししますね。
その本は禅宗のお坊さんが書いた本でした。本の中で、禅には「七走一座」という言葉があることを紹介していたのです。
「七回走って一回座る。。」ってどんな意味なのでしょうか?
この禅宗のお坊さん曰く、
「ひた走る人生もそれはそれでよいものだが、禅では、止まることは悪いことではない。むしろ大事なことなのだ」
「とくに躓いたとき、失敗したときには立ち止まることが大事だ」
ということを言っています。
高校受験生にこの言葉を置き換えてみると、どういうことになるでしょうか?
・勉強が思い通りに進まない、
・計画より遅れている。
・合格推定点に及んでいない。
等々、勉強が思い通りにいかないときは沢山ありますよね。
勉強が思い通りにいかないときには、必ずや、うまくいかない原因があります。うまくいかない原因はどこにあるのだろうか?ということを立ち止まってしっかりと考えていますか?
正しいと思って頑張って行っている自分の勉強方法の中で、どの点が原因となってうまくいかなくなっているのだろうか?そのことを立ち止まってゆっくりと考えることが大事だと思うのです。
上手くいかない原因を考える
つまづいた原因を追及しないで、
何となく「まあ大丈夫だ」と思ったり、
具体的な対処法を編み出すことなく、
「うやむやにして」、次へ進んでしまったり、
「そんなことをしている暇は無い」と焦ったりして、とにかく前へ前へと進んでいく。
進んでいると、進んでいるいうこと自体に、若干の自己満足感を得ることが出来るかもしれません。満足感により、心が落ち着くことはあるかもしれません。
しかしつまづいた原因は解消されていないのですから、
いつかはまたその原因にもとづいた失敗事象が再発することになると思うのです。
失敗の原因は成長の糧
松下幸之助さんの言葉を引用します。
「失敗した原因を素直に認識して、これは非常に良い体験だった、尊い教訓になったというところまで心を開く人は、後日進歩して成長する人だと思います」と。
焦らなくても大丈夫
高校受験において、猛烈に勉強している自分と同じ受験生を見ていると、先に進まない自分のことを、
「こんなんじゃ駄目ではないか、、、」と思ってしまし、悩んでしまうかもしれません。
しかし、禅の言葉でも、大丈夫だよ、できない原因をしっかり考えてみよう(そして対策してみよう)ということを言ってくれています。
また、経営の神様と言われた松下幸之助さんも、同じく大丈夫だといってくれています。
大丈夫だと思うのです。
はっきりと言います。
というか、むしろ立ち止まって考えないといけないと思うのです。
自分のことを分析する | 友達や先生の力も借りてみて
自分のことを客観的にみてみること。
自分のことを見つめるという作業は、難しいし、辛いし、苦しいものです。
だから、なかなか手を付けることが出来ないことでしょう。
一つアドバイスしたいことは、何も自分だけで背負い込む必要はないのです。
どこに原因があるかわからないときには、
友達に相談してみたり、先生に聞いてみたりしてもいいのです。
出来るだけ、普段の自分が行っている勉強のことを知っている先生に診てもらうことが大事です。