「学校に行きたくない」と、同じ悩みを抱えていた方から、アドバイスをもらっています。宜しければ、参考にしてみてください。
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中学校では不登校だった私が、高校では無欠席で通学した2つの理由
中学校では不登校でしたが、高校へはほぼ無欠席で通いました。
高校では学校に通った理由はいくつかあります。理由の1つ目、一番の理由は中学校を3分の2サボって、中学校卒業前のクラスの茶話会に参加した時に自分が周りと比べてあまりに幼稚に思えたからです。
中学校では友人関係が悪かったので、中学卒業前のクラスの茶話会の日も、クラスメートにケンカを売られるものと身構えて行ったのですが、仲が悪かった人たちも大人の振る舞いだったことが印象に残りました。
二番目の理由は、不登校があまりに快適すぎたことです。高校では1日でも「だるい」等の軽い理由で休んだら「二度と登校しないだろうなぁ…」と思ってました。案の定、大学生になって、大学3年の時にだるくなって学校に行かなくなったのです。サボりまくって留年しました。
不登校になった理由、いじめる側からイジメられる側に
中学校に行きたくなくなった理由は、いじめです。クラスで女の子がいじめられていて、そのいじめに加わらなかったことと、女の子へのいじめに学校の先生から指導が入ったことで、イジメのターゲットが自分に移りました。
小学校の時は、私は逆に「いじめる側」だったのですが、その時に仲が良かった人たちも自分へのいじめに加わったことが一番のショックで。不登校のきっかけでしたね。(一緒にいじめもしていました。遊び仲間でもあったのでいじめだけの仲間ではないですが…)
- 「友達って、あんな簡単に裏切るんだ」
- 「もう学校には友達は誰もいない」
と思ったら、ある朝、布団から出たくなくなりました。
中学校に行かなかった→予備校通いで定期テストの成績アップ
テスト以外では中学校に行かなかった
学校を1日休み、次の日も休み、結局テスト以外で中学校へは行きませんでした。
「自分も学校へは行きたくない」し、自分が嫌われているうちは他の人にターゲットが移ることもないだろうし「自分で打ち止めにしておけばお互い平和じゃないか」と思っていました。
平日昼間、特に朝の親が家にいる時間帯は布団から出ると、親から「学校へ行け」と言われる気がして嫌で嫌で、怖くて怖くて布団から出る気にならず、ずっと寝ていました。
両親が仕事に出た後は、ラジオを聞きながらゲームをして、眠くなったら寝て、夜にまた起きて、という生活でした。
ある時、深夜ラジオで声優さんの番組のラジオドラマにハマり、11時~2時くらいは毎日ラジオを聴いていました。ラジオを録音したくなってコンポを買ったりするために多少外出するようにはなりました。
でも、学校へは行きませんでしたよ、もちろん。
実力テスト→予備校に通って成績アップ
父親に多少勉強を教えてもらったりしながら過ごしていましたが、
中2の2学期に「実力テスト」というものが学校であり、それは親に言われたので中学校へ行って実力テストを別室で受けました。
全て既習範囲から出題されるテストでした。勉強はとっても嫌いで、ゲームやるかラジオ聴くか以外はしたくなかったので嫌でしたが、まあ仕方な〜く受けました。
確か、5教科で250点くらいだった気がします。英語でrunの過去形を間違えたのを母親にバカにされて悔しかったのを覚えています。(恨んでるわけじゃないですよ。自分の勉強不足ですから。悔しかったから、覚えました。)
中3になると親に予備校へ行くよう言われ、隣町の予備校に連れていかれました。その日の母との会話。
- 母 「いまの成績じゃ”イモ高”にしか入れないぞ!」
- 自分「いいよ別に。」
- 母 「ダメ!地元でバカにされてる学校だよ。そんなんでいいの!?」
- 自分「いいよ別に。勉強したくないし。」
- 母 「とんでもない!勉強しなさい!」
- 自分「・・・。」
というような風に、自分としては嫌だったのですが仕方なく隣町の予備校に通うことになりました。
中学校と同じような時間帯で、自分と同じ不登校の人や高校浪人の人が通うコースに通い始めました。
当時の自分はすっかり人間不信で、動物に例えるなら四六時中丸まったハリネズミでした。いつも暗く周りをにらむような目つきで、誰とも話したくありませんでした。
そんなだった自分に同じコースに通っていた女の子が笑顔で話しかけてくれて、仲良くなりました。
過食嘔吐にリストカット、睡眠薬のオーバードーズをしていた女の子でしたが、ほどよく明るくて、何よりトゲトゲしかった自分に、損得でも義務でもなく明るく話しかけてくれたことが嬉しかったです。
小学2~3年からの筋金入りの不登校児兄弟がいたり、授業の後にみんなで雑談して過ごしたりとそれなりに楽しかったです。
予備校は休まず通いました。入試の時は5教科で410点ちょっとでしたね。直前の実力テストが370点だったので、運も良かったです。
不登校の引きこもり中学生がしておくべき2つのこと
今から振り返っても不登校だったことや、その期間の過ごし方に後悔はありません。自分の性格上、何度やり直しても結果は同じだったでしょうし。
あれだけだらしなく反抗的な態度だった自分に愛想尽かさず、何一つうまくはいかなくても諦めずに接してくれた両親にも感謝しています。
不登校の引きこもりがしておくべき2つのこと
当時はゲームと深夜ラジオを聴く以外何もしたくなかったので、これからお話しすることは、どれも嫌々やらされたことですが、
今振り返ってみると、自分の周囲の不登校引きこもりで「それでも何もしなかった引きこもり」と「嫌々でも諦めて多少取り組んだ引きこもり」のその後を見比べると、これからお話しする2つのことはやっておいたほうがいいと思います。
これは不登校本人向けのお話ですね。それは「勉強」と「人と関わる事」です。
まず「勉強」はしたほうがいいです。
学力さえあれば進学はできるので、再チャレンジできます。「人と関わる事」も同様です。私は中学校最後の茶話会で、「予備校で数人の友達とだけ関わった自分」と「学校で多人数で生活したクラスメイト」との間で、人としての成長具合に大きな差を感じて焦りました。
とはいえ不登校という時点でクラスメイトとは関わりたくないでしょうから、自塾や予備校でも、習い事等でもいいと思います。
勉強と、人と関わることは嫌でしょうけど、ぜったいに必要なことではあります。自分自身が不登校を経験してみると解ります。そもそも不登校になるような性格の人は、遅かれ早かれ不登校なり引きこもりなりになるものだと思います。
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どうせ引きこもるなら早い方がいい
ドロップアウトするなら早いほうが、人生へのダメージは少なくて済みます。
できれば小中学校で、遅くとも高校生のうちがいいのです。
早めに引きこもった人はラッキーです。無理に我慢してもどっちみち折れますから。
弟は高校卒業後に折れてしまい、引きこもりになってから、社会復帰に10年かかりました。とんだ不登校一家ですね(笑)
学校なんか行かなくてイイ
「学校へ行くべきか」はニュアンスを伝えるのが難しいですね。学校に通えるならもちろん通った方がいいです。その後の人生で役立つことを沢山学べますから。我慢して通っても後々で折れて引きこもるくらいなら無理に我慢せず不登校になっていいです。
無論、自殺なんかするくらいなら学校なんか行くのはやめましょう。
死ぬくらいなら、その前に1~2年くらい学校サボって遊んだっていいじゃないですか。大人だってそのくらいの休暇を取る人はいます。
不登校児は時間がほぼ無限にあるので、自分という人間の性格を考えて、
- 「このまま引きこもり続けるパターン」
- 「学校に復帰するパターン」
- 「転校して学校に通うパターン」
等など、いくつか先々にどうなるかを頭の中でシミュレーションしてみるのをおすすめします。
考える元気もないなら、学校を休みましょう。近場で旅行や散歩でもして、学校のことを忘れて少し心の元気が回復したら、自分の人生を考えましょう。
そんな気も起きない時は、1か月くらい寝て過ごしたらいいんじゃないですかね。自分は1年くらい寝て過ごしました。
絶対にやめた方がイイこと→完全な引きこもり
絶対やめたほうがいいのは、
- 「完全な引きこもり(=自室から全く出ない)」
- 「家族とも話さない」
- 「全く勉強しない」
- 「誰とも関わらない」
という生き方です。完全に引きこもってしまうと、20~30年後にもっともっと悪化してるでしょうし。閉じこもってると自分の頭の中で現実と乖離した論理がどんどん飛躍して、引きこもりを”こじらせて”しまうんです。
やがて自分の引きこもり状態を正当化するための理論武装で一種の”無敵状態”になります。客観的に言えば、手のつけようのない、です。
中学校当時、「小人閑居して不善を為す、ってお前のことだな」って母親に笑われて、「俺は別に悪いことはしてねーよ」と思っていましたが、ある意味正しいです。
長期間引きこもると、性格がねじくれる
間違いなく長期間引きこもると、考え方はねじくれます。あと、声が出なくなります。
自分が引きこもっていた中2の当時、学校のクラスメイトの女の子は自分に対してまだ心配してくれていて、町で見かけた時にあいさつしてくれたのですが、返事をしようとしても声が出なくて、結果的に無視してしまいました。
それきりその子も声をかけてくれなくなって、悲しかったのと、申し訳なかったです。悪気はなかったというか、返事はしようとしたんですが、無理だったんですよ。
休みながら、ゆっくりと勉強すること、社会と関わること
言い訳ですけど。まとめると、不登校になった時に本人がやったほうがいいことは、「止まりながら、休みながらでいいから、前には進み続けること」です。勉強はしましょう。人とは関わりましょう。やり直すチャンスはありますし、どこかで復帰しておかないと、その後はかなり悲惨です。
引きこもりは快適ですけど、何十年も続けてずっと快適なことではないです。たまにでいいんですよ。たまーに。
引きこもる中学生を持つご両親へ
ご両親の方は、まず、悲観的にならないでください。大丈夫です。本人にとって、今学校へ行けていないのは、人生の中で遅かれ早かれそうなる運命だったことですから。
あなたがもっと上手に育てていれば避けられたというものではありません。育て方を間違ったというのが無いとは言い切れないでしょうけど、それって両親の家での過ごし方や性格なんかが影響する部分なので、ある意味避けられない要素です。
仕方のないことなので、まずは現状は受け入れて、落ち着いて今後どうしていくか、妥協していいこととそれでもやらなきゃならないことを考えましょう。
高校へは通った方が良い
わたしの場合は高校、大学と進学し、教師になりました。担任の教師になり、毎回クラスに不登校児を抱えていました。ここに書いたようなことを話して、「不登校児あるある」なネタで笑ったりしながらじっくりと一緒に色んなことを考えました。
中学校で教えていましたが、担任した不登校の子達は高校では全員ちゃんと通うようになりました。
繰り返し伝えたのは、
- 「今すぐじゃなくていいけど、学校へは行った方がいい」ということと、
- 「高校は出席日数で単位が決まるから、欠席できない。だから少しずつ人に慣れていかないとね」ということです。
少しでも学校へ来た時は、大いにほめました。
家は不登校児にとって安心できる唯一の場所
家で怒ったり叱ったり説教したりするのは、多くて数か月に1度くらいにしてあげてください。
不登校児にとって、親はほぼ唯一関わる人間ですから、そこすら関係性が壊れてしまうと、本格的にどこへも出られなくなります。
テレビを観るでも日帰り旅行をするでも食事をするでもいいですが、一緒に笑って家族で楽しく過ごす時を大切にしてください。
勉強させたいなら、ぜひ少しでも親が教えてあげてください。得意教科だけでも、部分的でもいいです。もしくは一緒に勉強しましょう。
「やりなさい」とだけ言っても子供からすれば他人行儀に押し付けられているようにしか感じませんので、親目線では「この子のために言っているのに、なんでこっちの気持ちを分かってくれないの」という風になってしまう可能性が高いです。結果的に成績が伸びなくてもいいですから、”一緒に取り組む、苦労する”という過程が大事なんです。
あと、ご両親の育て方を否定するわけではありませんが、子供への接し方について客観的な意見をしてくれる人はいたほうがいいです。極力、不登校児への支援経験がある人で。
必ずしも学校の先生がベストとは限らないので、スクールカウンセラー等を活用するのもいいと思います。
まとめると、まず家は子供にとって安心できる場所であることを最優先してください。勉強とか、やるべきことについては優先度2番目です。焦らず腰を据えて向かいましょう。大丈夫、長い目で見ればなんとかなりますよ。
不登校児、引きこもりも高校には行った方が良い
高校へは行った方がいいと思います。というか小中高校、大学のどれも行った方がいいですよ、
当然。不登校の子どもは「学校には行った方がいい」のは分かってるけど「行けない」から行かないのであって、そこに議論の余地はないはずです。
高卒ですら人生選択の幅が狭いのに、中卒ではなおさらです。
いざ成人になった時(といっても中高生の年齢でしたらそんな遠い未来ではないです)、ゲームだとか休暇を取るだとか、好きなことに時間とお金を使うには、まず稼ぐ能力が必要ですから。
大体、「生きるために必要なこと」なんて視点で「怠け者な性格の中高生」と話せば、不登校でなくても結論は「死にたい」となるものです。
要は中高生たちはめんどくさいんです。
とはいえやるべきであることは本人が分かっていますから、その視点で話すのはナンセンスです。
そんなことは進学の時とか、要所要所で話せばいいんです。大事なのは「どうやって面倒なことを片付けるか」とか、長い目で自分の進路を自分で選択するとか、そういうことです。
それでも考えるのが嫌な時や、どうしても学校へ行きたくない気持ちが強い時は、疲れているんじゃないでしょうか。
そもそも自分は学校に向かないと思うのであれば、別の道でもいいので、自分がどう生きていきたいかを現実的に考え、取り組んでいくことは不登校でも絶対に必要です。
自己実現欲求というのは、ある程度心に余裕がある時でないと出てきません。ちょっと説教じみた話になってしまいましたが、どのようなことを話すべきかは外へ出たくない理由によります。
そこは人によって違うので、ぜひ自問してみてください。「めんどくさいから」という気持ちが少しでもあるなら、それは最低限やるべきことというものがあります。
純粋に学校に辛いことがあって、勉強自体が嫌でない、人と関わる事自体が嫌なわけではないなら、学校以外で取り組んだ方がいいですよ。それすら嫌だ、何もかも嫌だというのなら、まずは休んで気晴らしして、心の余裕を作ってからまた考えましょう。
とはいえ不登校は快適で時間があっという間に過ぎるので、月に一度くらいは他人と話して色々考えるようにしたらいいです。
とにかく、不登校になったらまずは休んで気晴らしして、少し元気になってから自分の人生を、自分の性格を、よく考えて少しずつ前に進むようにすることをおすすめします。
不登校でも高校にはぜ〜ったいに行くこと→私立高校がオススメ
不登校になる原因が自分にあろうと環境や他人のせいであっても、結果的に不登校なのですから、自分自身も変わらなければならないことがあるのは間違いないです。
しかし、自分が変わるためには時間がかかります。途中でつまづいてしまう可能性もあります。
引きこもり児には、高校は私立高校の方がオススメ
あくまで本人次第なので、「こういう高校へ行けば解決します!」なんてことは言えませんが、学校教員の視点で一つ言うなら、高校は私立高校のほうがいいと思います。
公立高校は成績判定や進路指導がわりとドライですが、私立高校は良い意味でズルい方法で”少しだけ”救済してくれることがあります。
例えば遅刻欠席が多くても、本人に努力する意思があれば追試や補講で欠席超過でも進級させてくれることがあります。おおむね基準は欠席3分の1(遅刻は2回で欠席1回とカウント)が相場ですので、3分の1以上休んだらアウトです。
そこは肝に銘じてください。あと、授業を休むということは勉強に遅れるということですから。そもそも休まない意識を持ちましょうね。
不登校をやるなら義務教育のうちに
高校と大学は、出席がすごく大事です。だから不登校はやるなら義務教育のうちに、と思うんですよ。
あとは勉強が苦手で成績があまり良くなくても、私立高校は指定校推薦等で実際の成績より少し良い大学に入れてくれたりもします。
ただし推薦は生活や学習態度が悪くない前提ですので、宿題をサボったり遅刻欠席が多くては推薦してもらえないので、こちらは真面目な不登校児向けですね。
最終学歴が中卒や高卒認定(いわゆる大検)では仕事の選択肢が少なく、重労働低賃金であることが多いので、四大でも短大でも専門でも、高等教育は受けた方が得ではあります。
そこまで来たらもう大人ですから、本人が自己責任で決めないとです。
3年間サポートしてくれる私立高校に
少し話がそれましたが、自立まで親には付き合ってもらうことになりますし、その過程で色んな失敗もするでしょう。
高校でつまづくことは後の苦労が多いので、なるべくちゃんと3年間通いきれるように、サポートしてくれるという面では公立高校より私立高校のほうが良いと思いますね。大人も悩むんですから、環境が解決してくれるということはありません。あくまで自分次第ということをお忘れなく。
不登校の親も休みながら、親子で一緒に考えること
不登校になりたての時は親も深刻に考えがちなので、家庭の人間関係がギクシャクしがちですが、親にも気晴らしは必要です。
ぜひ親子で一緒に気晴らしして、休みをとって、不登校でも楽しい時間を共有できるようにしてください。
真面目なことは、休んだ後で一緒に考え、話しましょう。あと、中高生は自分の力で立ち上がるようにしなければならない時期ではありながら、つまづいた時はまだ親が並走してあげることも必要です。
「やりなさい」と言うだけでなく、ぜひ一緒にやってあげてください。
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