公立高校と私立高校はどちらがいいのか?
具体的な通信制高校を選ぶときの比較ポイントについて書いています。
Contents
公立と私立の通信制高校▶︎どちらが良いの?
公立の通信制高校▶︎メリット
公立通信制高校のメリットは、やはり学費の安さだと思います。
一般に公立の通信制高校の卒業にかかる授業料は、10万円前後です。
私立通信制高校だと、卒業までにかかる学費は40万円前後だと言われているので、学費だけで考えるならば、公立通信制高校の方が良いでしょう。
公立の通信制高校▶︎デメリット
私立通信制高校はその学校によって様々な学習コースを設けられています。
直接学校へスクーリングに通わなくても、パソコンがあればインターネットを用いてレポートを提出することが出来たり、パソコンで授業動画を視聴することもできます。
勉強の他にも「ギターコース」や「声優コース」といったエンターテインメント系の学習コースを設けているところが多く、様々な趣味を持つ学生に対応してくれます。
しかし、公立通信制高校では学習コースにそこまで多様性はなく、一般にスクーリングも毎回学校へ通わないといけない場合が多いです。
インターネットを用いたスクーリングや授業を行っている学校は少ないように感じます。
体調面で不安を抱えている場合、スクーリング制度や授業制度に多様性があまりない公立通信制高校は、あまりおすすめ出来ません。
私立の通信制高校▶︎メリット
私立通信制高校には先ほども述べたように、様々な生活スタイルに対応した学習コースが設けられています。
通信制高校だけど週に2~3日は登校して学校生活を充実させたい場合には「登校コース」のある高校を選べば、通信制高校に在籍しながらも、実際に学校に通って、学校行事等を楽しむこともできます。
もちろん体調面で不安があったり、アルバイト等で忙しくしている為出来るだけ登校日数を減らしたいという場合にも月1回程度の「登校コース」があります。
それだけでなく、高校の段階から専門学校で習うような技術を学びたいと思っている生徒に対応したコースを設けている学校もあります。
「トリマーコース」といった将来の職業に結び付く技術を習えるコースや、「ミュージックコース」「演劇コース」といったエンターテインメントの世界と関連したコースもあります。
単に学校に通うだけではつまらない
勉強を習うだけでは面白くない
と考える生徒には、多様な学習コースを設けている私立通信制高校をおすすめします。
私立通信制高校では様々な生徒の夢の実現を応援してくれる学習コースが用意されている点で公立通信制高校よりも魅力的だと言えます。
通信制高校❶選び方・比較▶︎スクーリングの回数
スクーリング回数は月に何回なのか
通信制高校と言っても、全日制高校と変わらないだけの平日の登校日数を設定している学校(またはコース)があります。
同様にスクーリングが半年に1回ほどで済む場合や、インターネットを用いたネットスクーリングを取り入れている学校など様々です。
自分はなぜ通信制高校に行きたいのか?
通信制高校のどんな特徴に魅力を感じているのか?
についてしっかり考えることが学校選びにおいて重要です。
体力面で不安を感じているのに週3回程度のスクーリングを求められる学校を選んでしまってはしんどくなるだけだと思います。
逆に、学校生活の充実度を期待しているのに、月1回程度しかスクーリングが行われない学校を選んでしまっても、期待通りの学校生活とは行かずに後悔すると思います。
学校によってスクーリング制度が異なりますので、しっかり下調べすることが大切です。
通信制高校❷選び方・比較▶︎スクーリング会場・学生の雰囲気
スクーリング会場の雰囲気、どんな学生が通っているのかを調べる
通信制高校だとスクーリング会場が一般の高校である場合や、オフィスビルの一角であったりとその学校によって校舎の雰囲気が大きく異なります。
また、在籍する学生の年齢層が10代から20代がメインの学校もあれば、主婦であるとか戦争の為学校に通えなかった60代、70代の学生が多く在籍している学校もあります。
同じ学校の中でもそのスクーリング会場によってこれらの雰囲気、学生の年齢層は大きく異なります。
例えば、あなたの過去の不登校体験から、髪を染めていたり、ピアスを開けているような人に対して恐怖心を抱くようになったとします。
通信制高校の中には制服を指定していたり、身だしなみのルールを設けている学校もあれば、髪染めピアス自由の学校もあります。
そのような髪染め自由の学校に髪を染めている人が怖いと感じてしまう人が入学してしまうと、せっかくの高校生活も怯えるだけになってしまうかも知れません。
もちろん人は見かけで判断するものではありません。
だけれども、通信制高校には様々な学生が通ってくるだけにその学校の(そのスクーリング会場の)特徴、雰囲気を知らずに学校選びをしてしまうことは非常にリスクが高いと言えます。
また学校らしい雰囲気が苦手な人がスクーリング会場を一般の高校に指定してしまっている学校を選ぶ場合にも同様にリスクがあると言えます。
そういった学生には、オフィスビルの1フロアを校舎としているような通信制高校の方がいいでしょう。
その学校だけのビルを構えている高校もあれば一般のビジネスマンと一緒にエレベーターを使うようなビルの一室に校舎を構えている高校もあります。
ですから、請求資料で確かめるとともに、しっかりと自分の目で学校を確かめ、自分の肌で感じた雰囲気というのを学校選びの際に重視してみてください。
通信制高校❸選び方・比較▶︎卒業後の進路
卒業後の進路を知る
通信制高校の中には大学進学よりも、就職や専門学校へと生徒を送り出すことを得意としている学校もあります。
学習コースの中に「トリマーコース」や「美容師コース」といった卒業後の職業がある程度限定されているようなコースを多く設置しているような通信制高校があります。
確かに限定コースであれば、大学進学に関する支援を受けれたり、情報を得られる機会が少なくなるかも知れません。
逆に言えば、このような職業直結型の学習コースを設置している高校は就職に強いと言えますし、高校生の段階で将来自分が就きたい職業が決まっている人には、このような通信制高校に向いていると思います。
一方で、大学進学に力を入れている通信制高校では、職業直結型の学習コースを設けているところは少ないです。
代わりに大学受験に関する情報や進路指導にも力を入れています。
自分が通信制高校に進学する際、
どのような環境を学校側に期待するのか?
自分は進学したいのか?
手に職を付け就職していきたいのか?
よく考えることが必要です。
通信制高校❹選び方・比較▶︎生徒支援と先生との距離感
生徒支援の制度は整っているか、先生との距離はどうか?
登校日数が少ない通信制高校では、担任の先生との関わりが非常に希薄になりがちです。
逆に登校型の通信制高校では先生との距離が近くなると思います。
通信制高校では基本、自分のことは自分でやる、自己管理の精神が非常に重要視されます。
その為、先生からの指示がなくても自分からアクションを起こしていける力が必要です。
例えば、あなたが大学の推薦入試を受けたいとしたら、もちろん自分で受験可能な大学を見つけてこないといけませんし、調査書・推薦書の発行までにかかる期間を逆算して、自分で学校に頼まないといけません。
学校の方から、提出期日を教えてくれる訳でなければ、勉強もある程度自分の力で頑張らなければなりません。
どの通信制高校を選んでも「自己管理能力」が必要になると思いますが、その面倒見というのは学校によって異なるものです。
通信制高校でけれども生徒の面倒見がよく、進路に関しても色んな相談に乗ってくれる学校もあるでしょう。
面倒見を売りにしている通信制高校もあります。いい意味で放任主義の通信制高校もあります。
万が一、学校生活において困ったことが発生した時、すぐ相談できる先生はいるのか、学校側が相談体制を整えているのかについても学校見学の際に調べておきましょう。
また自分は自己管理能力が高い方か否かについても親御さんと一緒に考えておくといいと思います。
通信制高校❺選び方・比較▶︎学校行事・部活動
学校行事や部活動はあるのか、参加率はどのくらいか
登校型の通信制高校では、部活動や生徒会活動を実施している学校ありますが、基本的に通信制高校はあまり学校行事が盛んではありません。
部活動を実施している通信制高校の中には部活動の所属率が非常に高いところもあります。
こういった学校ではとりあえず部活動に所属するものだという雰囲気が漂ってしまっています。ですので、学校行事にあまり乗る気になれない人であると入学してから雰囲気のギャップに戸惑ってしまうかもしれません。
一方で、部活動や生徒会に関心が高い人があまり学校行事が盛んでない高校を選んでしまうと、学校生活に不満が生じてしまうかもしれません。
学校によってはホームページに部活動紹介のページがあるけれど、実際は数あるスクーリング会場のうちの本校会場でしか部活動が行われていない場合もあります。
ですので、部活動や生徒会に興味がある方は、請求資料をチェックした上で、実際に学校見学に行った際に全てのスクーリング会場で行われているのかどうかについて尋ねてみるといいと思います。
通信制高校の選び方・比較ポイント
数ある通信制高校の中から「自分が行きたい!」と思えるような魅力的な学校を見つけられたらいいなと思います。
通信制高校というと、全日制高校に比べ地味なイメージがあるかもしれません。
しかし実際は、全日制高校にはないような特徴的な学習コースが用意されています。
このような通信制高校ならではの魅力を活用することが出来れば、全日制高校に進むよりもより活発な3年間を送ることが出来ると思います。
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