Contents
中学不登校▶︎進級するには出席日数は関係ないのか?
義務教育期間中の中学校であっても、進級する際には出席日数が多少関与してくるのだと私は思います。
私自身中学3年間完全不登校でしたが、毎年一年が終わる頃に、
「このままでは出席日数が足りないので進級させてあげられません」
と学校側から連絡が来ていました。
そのたびに母親と一緒に校長室を訪れて、なんとか進級させてほしいとお願いしにいったものでした。
これはあくまで私の場合であり、学校によっては出席日数が足りなくても問題なく進級させてくれる学校もあると思います。
結論としてはたとえ中学校であっても進級するにあたって、出席日数は全く関係ないという訳ではないのかなと思います。
中学不登校▶︎出席日数が足りなくても卒業できるか?
中学校卒業にあたっても進級問題と同じです。
基本的にはその学校がどのように不登校児に対応しているのかという問題に終局してくるのだと思います。
私が通っていた中学校の場合、保健室登校でさえ許されませんでした。不登校に対して厳しい見方をしてくる学校でした。
その為、不登校をしていた私が進級することも本来は許されず、毎年毎年、母親と一緒に校長先生にお願いにいくことでなんとか進級させてもらえたぐらいです。
卒業することに対しても、本当は許されていなかった為に、なんとかお願いして卒業させてもらったと理解しています。
私はこのような不登校に不寛容な学校に行っていたので、進級、卒業することでさえも大変だったのですが、同じように中学校で不登校をしていた友達に話を聞くと必ずしも私と同じではありませんでした。
当時不登校をしていた友達の話によると、友達の学校は保健室登校を当然のことのように認めてくれていたそうです。
授業に出席できなくても部活動だけ参加するであるとか。
授業も部活動も参加せずに、登下校だけしていれば良いなんていう考え方を持った先生もいたそうです。
このような不登校に対し寛容な考え方を持っている先生がいる中学校では、出席日数が足りなくても卒業させてもらえるのだと思います。
校長先生が不登校に対してどんな考え方をしているか?
担任の先生、保健室の先生の考え方はどうか?
といったことに、その中学校の不登校に対する考え方が現れてきます。
先生(学校)が不登校と向き合ってくれないときの対応
不登校というだけで学校側にまともに取り合ってもらえなくなる場合があります。
私の中学校がそうでした。
不登校というだけで進路についての相談さえもちかけられない、進路指導を受けられない、そのクラスにいない生徒として扱われる。
そして、卒業アルバムも注文してもらえないということを経験しました。
学校が関わりを持たなくなってきた場合には、自分から中学校に発信していくことが大切なんだと思います。
期末試験の時期になれば自分から受けてみたいとお願いしてみたり(別室受験という手もあります)、
受験シーズンが来る前に「不登校でも進学したい」ということを主張しに行く。
そんなことが大事だと思います。
不登校というだけで「何もできない、高校受験なんて無理だ」と考える先生もいます。
そんな考えを持っている先生とは、戦っていく必要があると思います。
自分である程度、不登校でも進学可能な高校について調べてみること、
受験したいならその意思を先生に伝えること、
受験に向けて協力してもらえるようにお願いしてみること
これらのことが大切です。
中学不登校▶︎卒業に向けて注意すべきこと
注意点❶ 学校との関係を絶たないこと
まずは「不登校だからといって学校と完全に関わりを絶たないこと」が重要です。
定期的に学校の先生と面談をしておくことをおすすめします。
もちろん不登校をしている生徒本人は学校の先生には会いたくないと思う人もいると思うので、保護者だけでも学校側とやりとりをしておくことは大切だと思います。
学校によって不登校児に対する対応の仕方が異なります。
進級における規定や卒業における条件などを早めに話し合って知っておくことが必要です。
生徒本人が学校に行かないからと言って、親までもが学校と完全に関わりをなくしてしまうと、その後の進路選び等で必要な情報が得られにくくなります。
保護者だけでもいいので学校側と卒業に向けてのことを相談しておくべきです。
受験間際になってから、不登校だから高校進学できないと慌てるよりは、早めに学校側と不登校からの高校進学にはどんな選択肢があるのかを知っておくべきです。
もし公立高校を受験したいとなった時には、内申書には学校側はなんて書いてくれるのか、また公立校への受験を学校として応援してくれるのかどうかといったことを知っておくといいでしょう。
注意点❷ 出席日数を増やす努力をすること
次に、「可能なら出席日数を増やしてみる」努力もしてみましょう。
中学不登校の場合、どうしても進路選びに響いてしまうのが出席日数です。
しかし、この出席日数は自分が在籍している中学校に行くこと以外でも増やしていくことが出来ます。
それは「適応指導教室」です。
適応指導教室は教育支援センターなどが学校長期欠席者を対象に勉強を教えてくれるところで、学校へ行かなくても適応指導教室に通えばそれは在籍校への出席日数としてカウントされます。
中学不登校はどうしても高校進学では不利になりがちです。
特に全日制高校を受験する場合は、学校の成績や出席日数が重視されやすいので、高校受験は不登校児には厳しい挑戦となってしまいます。
不登校からの中学校卒業に向けて出来れば、出席日数を少しずつでも増やしていけたらいいのかなと思います。
もし不登校のあなたが公立高校を受験したいと思った時に、出席日数さえあればその挑戦は不可能ではなくなる可能性が高いのです。
学力と出席日数さえあれば、不登校からの公立高校進学へ否定的な考えを持つ学校の先生を説得することが出来ると思います。
今は「高校進学なんてどうでもいい」と思ってしまうかもしれません。
でも、未来の自分の可能性を広げることも必要です。その為にも出席日数を増やせるようにちょっとだけ頑張ってみてほしいと思います。
「在籍校に通うのは絶対に無理」と思う人でも、学校とはまた一味違う適応指導教室なら通えるかもしれません。勇気がいるかもしれませんが、一度適応指導教室の先生と話をしてみることをおすすめします。
注意点❸ 勉強に取り組む努力をすること
さらに「出来るなら勉強に取り組んでみる」努力も必要です。
たとえ学校に通えなくても、自宅で学校の勉強に取り組むことが環境づくりをしておくと良いと思います。
勉強さえ学校のペースについていくことが出来れば、普段の授業は参加できなくても期末試験だけ受けにいくことが可能になるかもしれません。
期末試験でいい成績さえ残せれば、不登校からの中学卒業に向けて学校側に味方についてもらえるかもしれません。
不登校というだけで高校進学は厳しいものになりますが、もしちゃんとした成績が残せてあれば学校側も進学に向けて何かしらの支援を考えてくれるかもしれません。
私は不登校というだけで学校側に見放されてしまいました。高校進学の進路相談についてもまともに取り合ってもらえませんでした。
でも、もしあの時それなりに自分に学力があり期末試験だけでも受けていたのなら学校側の対応は違っていたのではないかと思う時があります。
「結果」というのは大きな説得力を持つものです。
もしあなたが不登校というだけで学校側にまともに取り合ってもらえないことあっても、テストの点で自分の実力を示すことが出来たなら、学校はあなたの進路の為に一緒に考えてくれるようになるのではないでしょうか。
不登校になってしまうという心理状況はかなり深刻で中には勉強どころじゃない、生きるので必死という人もいると思います。
もし少しだけ心のエネルギーが回復してきて勉強に取り組む気が起きたらその時はぜひ簡単なところからでいいので取り組んでみてください。
不登校は心の充電期間
小学校の不登校と違い、中学校の不登校というのはその後の進路に関わってくる大きな問題となります。
不登校本人だけでなくその家庭全体が大きく戸惑い出口の見えない苦しみを味わうのだと思います。
でもそんな苦しい状況でも、いつかはこの苦しいから解放される時が来ると信じていて欲しいのです。
そして学校に行くだけが全てでないということも知ってほしいのです。
不登校問題というのは誰が悪い訳でもありません。親の育て方だとか本人の根性のなさから不登校になる訳ではありません。
だからこそ学校に行けない自分を、子供とうまく関われないことを責めてしまうことはしないでほしいです。
不登校は心の充電期間です。将来、大きく羽ばたいていく為の充電期間です。
中学校を卒業するまでに不登校から脱出しなければならないと焦っていませんか?
高校からはちゃんと学校に通えるようにならなければならないと思い込んではいませんか?
実際は全くそんなことないのです。
心のエネルギーが溜まるまでにかかる時間は人それぞれです。それに高校に行くだけが全てではないのです。
高校の過程を飛ばして大学に進学することも出来ますし、業種によっては就職することだって不可能ではないと思います。
「不登校になったら人生おしまい」とは考えないでください。
いつか「あの時はあれでよかったのだ」と思える日が来ます。
十数年生きてきて見てきた世界なんて狭すぎます。学校に通わなくてもこの世界で立派に活躍している人がたくさんいます。
ちょっとだけ視野を広げてこの世界を見れるようになれたらいいなと思います。
ポイント▶︎不登校の過去をどのように受け止めるか?
不登校から実際に立ち直った経験のある私が、自分の不登校期間をどう捉えているか、お伝えします。
「あの時不登校していなかったら、こんなにも今勉強が好きになれていない、今通うほどの大学に進学出来ていなかった」
ということです。
自分は不登校だったからこそ、当たり前であることのありがたさに気づいて感謝することが出来ています。
では「不登校だったことに対して全く後悔がないのか?」と言われればそれは違います。
むしろもう覚えてられないくらいの後悔を今まで体験してきました。
一番強く不登校をしてきたことを後悔した瞬間は、やはり中3の進路決定の時期です。私は悪くないのに学校に行かなかったというだけで成績表に「1」すら付けてもらえず「オール白紙」の成績表を受け取りました。
自分はどんな高校にさえも受験資格がないと知った時は、言葉にできないほどのショックと後悔、自責の念に襲われました。
出席日数3日、欠席日数150日(ぐらい)といった数字を今でも覚えています。
後悔をしない選択を選ぶことはとても難しいです。それは不登校でない人も同じだと思います、完璧な選択肢なんてないと思います。
不登校という経験は多くの当事者にとって一度は必ず後悔になると思います。しかしその後悔はずっとは続かないのです。
その先の未来をどう生きるか、不登校という過去をどう自分の中で受け止めるかによって自分の武器にもなりうる貴重な経験なのです。
不登校で苦しんでいる方は、こちらの記事も是非読んでみてください▶︎
前進すると、見えてくるものがあります!
▼▼無料で一括請求▼▼