中学不登校

変わるなら今!学校に行きたくない⇒コミュニケーション障害が理由で不登校に(中学2年生・高校2年生)

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案内人
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わたしも中学生の時に不登校だったけど、何とかやっています。

「学校に行きたくない」と、同じ悩みを抱えていた方から、アドバイスをもらっています。宜しければ、参考にしてみてください。

学校に行きたくない原因・理由⇒コミュニケーション障害(中学2年生)

元・不登校児
元・不登校児
コミュニケーション障害で中2と高2で不登校でした。

私はもともと内向的に性格で、今でいう「コミュニケーション障害」だったのかもしれません。友人との適度な関係が保てず、人と接することが苦痛で、集団の中で浮いてしまい、とにかく、学校生活が嫌で嫌でしょうがありませんでした。

そう思い始めたのは、中学2年になったころだったと思います。そんな私ですから、周囲の同級生たちも、「付き合いにくい奴だ」と思ったのでしょう。自然と友達が離れていき、休み時間はいつも一人ぽっちでした。

皆が楽しそうに、ふざけたり、談笑しているなか、私は常に孤独で、机について一人、本を読んでいても、「一人ぽっち」と見られるのが嫌で、よくトイレの個室に逃げ込んで息をひそめていたりしました。

唯一、のびのびとできたのは、「部活の時間」だったかもしれません。部活は卓球をやっていました。卓球は小学校の時からやっていて、自分でも腕前には自信があったので、部活の時間だけは楽しく、他の部員とも仲良くやれていたと思います。

学校に行きたくないときの「対応」⇒学校に行かなくてもいい

今の世の中、ちょっとでもはみ出たことをすれば、責められたり、馬鹿にされたり、のけ者にされたりします。最悪、苛められたりします。

でも、そういう世の中自体「おかしい」と私は思います。

人に迷惑をかけない限り、自分のライフスタイル、価値観を貫く権利は誰でもあります。明るい性格の人もいれば、暗い性格の人もいて当たり前。はしゃぐのが好きな人もいれば、物静かな性分の人もいます。

どんな性格の人も認められるべきだし、責められる義務はありません。

だから、「コミュ障」でもそれはそれで仕方ないし、そういう人でも生きる権利、幸せを手にする権利はあります。「コミュ障」を克服すればそれはそれでいいのかもしれませんが、克服しなければならないというものではないと思います。

人それぞれ、長所もあれば短所もあります。また短所が長所になる場合があります。人と接するのが苦手という人の場合、繊細な気質の場合が多く、それがかえって人の気持ちが理解できたり、配慮できるということにつながる場合もあります。

学校に行きたくないと思うということは、欠点ではありません。世の中が少しずつ、慌ただしい、非寛容な、窮屈な雰囲気になっていく中で、かつての私のように「学校に行きたくない」「同級生と顔を合わせたくない」と思う生徒が増えて行ったとしても当然のことだと思います。

学校に行きたくなければ、行けるように努力すればいいに越したことはないです。しかし、選択肢はそれだけではないです。努力することがつらくなれば、行かないという選択肢もあります。心の避難所に避難する権利はあります。

そこでじっくり考えて、次の出方を考えればいいのです。場合によって、引きこもりになったとしても、日本の国家は国民を見捨てることはありません。最悪、生活保護を受けながらでも生きていくことはできますから。

ただ、人間だれしも、前向きに、楽しく、安心して暮らしたいという思いはあります。不登校になっても、高校を中退しても、いったん引きこもりになっても、再起するチャンスは、その気になればいくらでもあります。

中学2年生と高校2年生で不登校に⇒高校卒業資格だけは取っておいて

私は中学で不登校になり、なんとか卒業して、高校に入ったものの、その高校でも不登校になり、2年には先生の温情で進級できたものの、2年生で留年し、結局、2回目の2年の途中で高校を辞めてしまいました。

高校を辞めた後は、しばらく引きこもりのような状態でしたが、自分で勝負できることはやってみたいという気持ちはありました(部活の卓球に没頭していたように)。

そこで、知人に勧められるままに高卒認定試験を受けることになったのです。やはり、高校には言っていた方がいいし、高校を卒業していたほうが何かと有利です。

通信制高校に進むという選択肢もありましたが、私の場合は高卒認定試験を受けることにしました。

その後、親に援助してもらいながら、小さな予備校に通い、勉強しました。苦手な科目もありましたが、好きな歴史を学ぶ中で楽しくなっていき、世界史の成績も上がっていきました。すると、他の科目も頑張ろうという気になって来て、少しずつ成績がよくなっていきました。

そして、迎えた高卒認定試験。自分でも信じられないぐらいに、問題が解けて合格することができたのです。そして、浪人して私立の中堅の大学に合格し、入学することができました。

大学は、中学、高校ほど、人間関係が緊密ではないので、楽でした。毎日欠かさず学校に来る人もいれば、一年に数日しかこない人もいました。それでもなんとか単位は取れるみたいな。私は、好きな勉強が見つかったので、その授業は一生懸命聴いて、あとは手を抜いて、アルバイトをしていました。

不登校気味の人は、通信制高校か定時制高校がオススメ

不登校気味の人が高校に行く場合は、ふつうの高校よりも、通信制とか、定時制とかがいいのではないかと思います。

私の場合は、学校という物自体にいくのが嫌だったので、高卒認定試験を受けることにしたのですが。

高校生だから、一般の生徒と同様に、明るく楽しい、高校ライフを送らなきゃならないということはないです。まずは、高校の勉強をするということが大事ですから。そのほかの、同級生とかとのコミュニケーションが煩わしいと思うのであれば、通信制とか、定時制と言うのも、人間関係をまったり築けると思うので、十分な選択肢です。

とにかく、中学を卒業したなら、もう一段階上の勉強をするということが大事だと思います。

中学を出て、すぐに働くよりは、しっかり学んだほうが後々助かると思います。

私の場合、高卒認定試験を目指したわけですが、その過程で予備校に行ったり、高校時代の友達に勉強を教わったりして、自分のペースでいろんな人とコミュニケーションをもつことができました。

しかし、後から考えると、通信制でも、定時制でも、学校というコミュニティーの中で経験できる、集団生活、規律などを経験できなかったのは、残念だったなという思いはあります。

もっとも、それらを経験しなかったから、社会に出てハンディを背負っているように感じたことはありませんが。繰り返しますが、中学を出て、次のステップの勉強をするためなら、通信制高校でも、定時制高校でも、高認試験でもいいということです。

コミュニケーション障害でも、不登校でも、人生は開けるから

不登校になったことが死ぬほどつらいという生徒さんもいると思います。確かに、つらいことかもしれませんが、見方を変えれば、いずれは、その経験を「武器」にすることができます。

それほどつらい思いをしたからこそ、困っている人の気持ちも分かるし、社会人になったときにいい仕事ができるようになると思います。私はいまだに人と接するのが嫌いで、翻訳の仕事をしています。

人とまったく接しないということはないのですが、極力、人とは会わないで仕事をしています。十分なお金を頂いて、生活にも困っていません。

そして、NPO法人のお手伝いで、不登校の生徒への励まし活動も行うことがあります。私の活動を通じて元気になった生徒も少なくないです。不登校の経験があったからできることです。

「不登校」。これは、挫折のように思うかもしれませんが、長い人生を考えると、黄金の経験になります。そして黄金の経験にするかどうかは自分次第です。猛勉強すれば幸せになるかというとそうではありません。

あくせく頑張れば幸せになるかというとそうではありません。傷ついた、つらい経験をした人こそ幸せにならなければならないと思います。そしてなれます。自分を見失わず、「明日こそ、明日こそ」と希望をもっていけば、想像もしなかった形で、人生が開けていくこともありますよ。

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