高校不登校

よく読んでください!不登校児▶︎自宅での過ごし方

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23才、栞
23才、栞
7年間不登校だった私自身の実体験に基づいてお話しします。


不登校になっても、何も焦る必要はありません。

学校に行けていないことに悩まず、好きなことをして過ごせばいいのです。

不登校児▶︎自宅での過ごし方「学校のことは考えない」

学校のことは考えないようにしましょう。

不登校だと、常に学校のことが気になって不安になると思います。

「このまま不登校を続けていたらどうなるのだろう」
「大人になっても社会と関われないままだったらどうしよう」

という風に、誰にも分からない未来のことまで勝手に考えて不安になってしまうと思います。

でも、心に止めて欲しいことは、

不登校とは、心の充電期間

だということ。

将来、自分の足で立てるようになる為の「エネルギーを蓄える期間」なのです。

大事な充電期間に、学校のことをあれこれと考えてしまうことはせっかく溜まりかけているエネルギーを消費してしまうことに繋がります。

せっかく学校から離れているのだから、出来るだけ学校のことや、学校に行けない自分については考えないようにしましょう。

特に、将来のことについて悪い方向に勝手に想像してしまうことを止めましょう。

私達は明日のことさえ誰にも分からない世界に住んでいます。

今現在が不登校だからといって、この先ずっと同じ生活が続く訳ではありません。

もちろん今の苦しみがずっと続く訳でもありません。

苦しい期間には必ず終わりがあります。出口のないトンネルはありません。

人によってそのトンネルの長さには違いがあると思いますが、どんなに複雑な形をしたトンネルであっても必ず出口があります。

だから大丈夫です。

ジャンプをする時に、高く、高く飛ぼうと思ったら、低く低くかがむ必要があります。

不登校も同じです。

将来、高く高く飛び立つ為に、今は低く低くかがんでいる期間なのです。出来るだけ早く飛び立てるように心のエネルギーを貯めることを意識して生活して行ってください。

焦りは禁物です。そして悩み過ぎることもエネルギーを消費してしまいますから気を付けましょう。

不登校児▶︎自宅での過ごし方「好きなことを見つける」

不登校になったら特に、何か好きなことを見つけましょう。

不登校中に一日家の中でボーっと過ごしてしまうことは自分自身を責めてしまうことに繋がりかねません。

もちろん、何もせずに過ごすことは悪いことではありません。

しかし、不登校していると、この全く悪いことではない「何もしないで過ごすこと」を自分自身で悪いことだと捉え、勝手に自分自身を責めてしまう場合があります。

「こんな生活をしてしまう自分が悪い」

と考えてしまうと、自己肯定感が低くなってしまいます。これは非常にもったいないことです。

少しでも自己嫌悪感から離れる為に、何か自分の好きなことを見つけてみて下さい。

趣味でなくてもいいのです、ほんの軽い気持ちでいいのです。

「何か好きなことを見つけて」というと「ちゃんとした趣味を見つけないといけない」と思ってしまう人がいるのですが、ちゃんとしている必要は全くありません。

続かなくてもいいのです。

あれこれ試していくうちに何か自分が楽しいと思えることに出会えるかもしれません。

私が不登校をしていた時、周りの同じ不登校児の知り合いの中には、家から全く出られない引きこもりの子がいました。

その子はお菓子作りにはまってしまい、一日中一人でお菓子を作って家族に振舞っているという男子学生さんでした。

この子のお母様は不登校の息子に対して、「うちの子は明るい不登校だから」と言っていたことが深く印象に残っています。

全くの引きこもりでも、何か没頭していられることがあれば、それだけで十分「明るい」と言われるのです。

私はぜひこの「明るい不登校」を目指してほしいと思います。

何でもいいのでちょっとだけでも面白そう、自分にも出来そうと思ったことがあれば勇気を持って取り組んでみて欲しいと思います。

そして自己嫌悪感から解放されてくれたら嬉しく思います。

不登校児▶︎自宅での過ごし方「興味ある勉強を」

ちょっとでも興味を持てる学問、勉強に出会ったら、学校の勉強に関係なく取り組んでみて欲しいです。

不登校をしている期間に、学校の勉強について考えてしまうことは、多くの場合、心理的な逆効果に繋がることが多いです。

ですので、このアドバイスは、ある程度心のエネルギーが充電されてきて学校の勉強に取り組んでみようかなと思えた人だけが実行してくれれば良いと思います。

学校の勉強をするのに学校に行かないといけないなんてことはありません。

参考書などを買って取り組んでみるのでも十分いいです。

こんな風にアドバイスをしている私自身、不登校をしていた期間には全く学校の勉強はしていませんでした。

勉強、塾、参考書アレルギーだったので、勉強などに取り組める訳ない状態でした。

しかし、私が不登校中に取り込んでいた唯一の勉強があります。それは好きな人体の図巻を読んで、自分が面白いと思った内容をノートにまとめるという勉強です。

この勉強をしている時は、自分自身この作業を勉強とは捉えていなかったので、苦痛にならなかったのかも知れません。

科学館に行って展示品の紹介文をノートにまとめたりもしていました。

私がやっていたことを、当時勉強だと捉えてくれる人もいたかもしれません。

でも、当時の私は、学校に行かずに図鑑ばかり読んでいたので「学校の勉強を全くしていない」という罪悪感に駆られていました。

「勉強するなら学校で習う範囲のことでないと意味がない」とまで思うようになり、より自己嫌悪に陥っていました。

しかし、不登校から立ち直って大学生になった今、あの当時の「好きなことを好きなだけ」と勉強してきた知識が非常に役に立っています。

同級生の全日制高校出身の友達よりも、学校の勉強をしてきていない私の方が専門知識に長けていることに気付きました。

私は理学部に在籍しているので不登校の当時に図鑑で学んだこと、科学館で学んだことが10年ほど遅れて非常に役立っています。

逆に学校で習ってくる知識は未だに抜けていることもありますが、大学生になった今では教科書では習わないことを知っている方が大学の授業では役に立つのです。

この私の経験から伝えたいことは、学校で習う習わないに関係なく、これ面白そうだなと感じる学問に出会った時に大いに取り組んでほしいのです。

勿論、学校の勉強に興味を持った場合には、勉強するべきです。

何を勉強したとしても、必ずその知識が将来に役立ちます。

出来れば、私のように罪悪感を感じることなく取り組んでほしいと思います。

あなたが「行けてないから」といって引け目を感じてしまっている学校で習う勉強は、それを知らなくてもこの世界では十分に生きていけます。

しかし、「自分はこの分野のことなら専門的なことまで知っている」と言えるものが1つでもあれば、将来あなたが不登校から抜け出した時に強力な武器になります。

学校で習ってくることは広く浅い知識です。

「好き」という気持ちがあれば「狭く深く」掘り下げていけます。

10代のうちは学校で習うことが全てと思ってしまうと思いますが、年齢が上がっていくと「人に負けない何か」を身に着けている人の方が重宝されることもあります。

不登校をしていることに対してそう悪く捉えずに、

「学校に行かずに済むのだからこの時間に何か好きなことでも見つけよう」
「今(不登校)は未来への投資期間」

と捉えて前向きに日々を過ごしていってほしいと思います。

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