その日の体調次第で、数時間だけ別室登校をしていた時期もありました。
不登校だった私から、立ち直るきっかけを作るために、親の取るべき対応についてお話しします。
皆さんのご参考になりますように。
Contents
- 1 不登校児には怒らないで!ゆったり話し合うこと
- 2 不登校児の話に耳を傾けること
- 3 不登校児が好きなこと、やりたいことに没頭させてあげること
- 4 不登校児には回復兆候が出てくる
- 5 親として不登校児が立ち直るきっかけを
- 6 子どもが立ち直るきっかけとして、再登校は不要
- 7 通信制高校という選択肢も(デメリットとメリット)
- 8 不登校児に対して、親が取るべき3つの対応
- 9 親が取るべき対応① 不登校児にはいつも通りの態度を
- 10 親が取るべき対応② 不登校児の外出機会を多くする
- 11 親が取るべき対応③ 不登校児の学習環境を整備
- 12 不登校児は確実に回復し、立ち直る
- 13 子供が立ち直るには、再登校は不必要
- 14 高校進学は?通信制高校に行くことのデメリットとメリット
不登校児には怒らないで!ゆったり話し合うこと
元不登校児の立場としては、親としてはまず、学校に行けないことに対して怒ったり怒鳴ったりしないことが大事と感じます。
わが子が突然学校に行かなくなったら、どんな親御さんでも焦るかと思います。しかし、その焦りをどうかお子さんにぶつけないで下さい。
不登校児だった私の経験になりますが、不登校になった理由が曖昧だったために何度も両親から「どうして学校に行かないんだ」と怒鳴られました。
でもそんなことを聞かれても、不登校になった本人ですら分からないのですから、何とも答えることが出来ませんでした。
大人の「焦り」の感情は子どもに伝わりやすいです。お子さんを「怒る」のではなくお子さんとこれからのことを「話し合って」みてください。
不登校児の話に耳を傾けること
次に、不登校のお子さんの話に耳を傾けてください。学校を休んでいる間はきっと不安な気持ちを心の中にたくさん抱え込んでいると思います。
何も無理に話し合いの場を設ける必要はありません。
さりげない日常の雑談のなかで気になったことを聞いてみるとか、そういった小さなものでよいのです。
また、お子さんの話を遮ることはしないでください。
不登校のお子さんが筋違いなことや間違ったことを話したとしても、最後まで聞くことです。
話を十分に聞いてから、親御さんの思っていること、伝えたいことをお話しされると、
お子さんも「お父さんお母さんは私(僕)の話を聞いてくれるんだ」を安心できます。
また、お子さんが本音を話してくれたことに対して「話してくれてありがとう」と伝えると、更に安心感や信頼感が生まれると思っています。
不登校児が好きなこと、やりたいことに没頭させてあげること
親として取るべき対応の三つ目は、お子さんの好きなこと、やりたいことを優先させてあげることです(犯罪に繋がるようなこと以外)。
中学生は義務教育ですが、無理やり学校に行かせては本末転倒です。
私は家にいる間、イラストを描いたりミシンを使って小物を作ったりと趣味に没頭しました。
好きなことをしている間は学校のことも忘れられましたし、なによりその趣味を将来に活かしたいと思えるようになりました。
好きなこと、やりたいことをすると心に余裕ができます。そうすると自然と、この先のことが考えられるようになるのではないでしょうか。
不登校児には回復兆候が出てくる
上記で述べた「話し合う」ことや「耳を傾ける」ことは実践してすぐに結果が出るとは限りません。
しかし親御さんが根気強くお子さんと向き合っていれば少しずつ心を開いてくれると思います。
不登校になった当初、私がどんな主張をしても(例えば「死にたい」と訴える等)両親は聞く耳を持ってくれませんでした。
終まいには「私たちに言われても困る」とも返答されてしまいました。
そんなやりとりばかりだったので、私は次第に両親に苦しい心の内を話さなくなりました。
親と子、ではなくお互い一人の人間同士という立場を意識しながら、お子さんと向き合ってみてください。
一歩進んで二歩下がるようなスローペースかもしれませんが、本音を話してくれるようになると思います。
親として不登校児が立ち直るきっかけを
まずは、「今何をしたいのか」という不登校のお子さんが希望を把握することです。それが不登校から立ち直るきっかけを作る第一歩です。
例えば「学校には行きたくないが勉強がしたい」という希望であれば、不登校児でも勉強ができる学習環境を探してみること。
「趣味に没頭したい」というのであれば、一緒にその趣味に打ち込んでみる、等、ケースバイケースになるかと思います。
どんなきっかけ作りにも言える大事なことは、当事者家族だけで抱え込まないことです。
学習環境を探すにしても、学校のこと以外に打ち込むにしても、周囲の人たちに頼ることが大切になってきます。
子どもが立ち直るきっかけとして、再登校は不要
不登校児が再登校を目指す必要性は、ハッキリ言ってありません。
私の場合は、友人や信頼できる先生がいたから再登校することができました。しかしそれは全ての不登校のケースには当てはまりません。
不登校から立ち直るためには、再登校することが唯一の方法ではないんです。
お子さんには「学校だけが居場所ではない」ということを強く伝えたいです。
だから、必ずしも再登校する必要はないと考えます。
通信制高校という選択肢も(デメリットとメリット)
高校へ進学するにあたっては、無理に全日制高校を受験する必要はありません。
通信制高校への進学を個人的にはオススメします。
私自身が通信制高校に通った経験からメリットとデメリットをお話しします。
通信制高校の場合、登校日数が月に二回程度なので、登校日以外はアルバイトをしたり、趣味に打ち込んだりと自分の時間を持つことができます。
基本的に登校日に配られる課題を自宅で行うので、自分のペースで学習を行えます。
また、服装や髪形、髪色も自由だったので好きな服を着て登校していました。
皆同じ制服、同じ髪型の中学のあの独特な空気が嫌だったので、とても楽しく学校に行くことできました。
そういった面では、価値観の合う友達に出会えるのも通信制高校のメリットです。通信制高校には様々な経験をした人たちがいました。
同じく中学時代に不登校を経験した子もいて、その子とはよく当時の辛かったことなどを話して「あ~、あるある!」と共感していました。
通信制高校に通うと、自立心が一気に伸びます。学校のない日にアルバイトを入れたことで、社会勉強をすることができました。
社会人の方もクラスにいたので、仕事のことなどを聞く機会もありました。
通信制高校は、ある程度自由な分、自分の行動や言動に責任を持たなくてはなりません。
そういった自立する気持ちを持ちながら日々生活できました。
通信制高校には、色々な学校があるので情報収集しておくことが大事だと思います。
自分に合った高校選びが、何よりも大切なポイントです。
中学生になると、多感な時期になり、親はもちろん友達や先輩後輩との関係にもナーバスになってしまいます。そして、最悪不登校になってしまうこともあります。
実際、不登校児は中学生が他の学年よりも倍近く多く、人数で言うと10万人を超えています。
子供はみんな、「いつ、どんなきっかけ」で不登校になるかわかりません。
しかし、何らかのきっかけで不登校を脱することも有り得ます。今回は、不登校を脱するきっかけ作りについて話していきます。
不登校児に対して、親が取るべき3つの対応
「子供が不登校になった」時、親がとるべき対応についてお話します。
一言で行ってしまうと、
- 子どもには、いつも通りの態度で接しましょう
- 子供が外出する機会を作りましょう
- 家庭での学習環境を整えましょう
ということに尽きるのですが。
それぞれについて詳細にお話したいと思います。
親が取るべき対応① 不登校児にはいつも通りの態度を
いつも通りの態度をとることの大切さというのは、不登校になったからと言って「変に優しく」なったり、「無駄に厳しく」なってはいけないということです。
気を遣われていることくらい、子どもも気づいています。
気を遣われるとより自責の念を感じてしまい、家にも居づらくなります。
例えば、会社で大きなミスをしてしまった後に、
周りから「気にしなくて大丈夫だよ、今日パンケーキでも食べに行こうか?」「あんなの誰でもやっちゃうよ、ほら、お菓子食べようよ」
なんて言われると嬉しいような、気まずいような気がしませんか?
実際、スクールカウンセラーの方達も、不登校児には深く同情しすぎたり、腫れ物に触れるような扱い方はしません。
いつも通りの態度をとることで、不登校児には「この家にはいていいんだ」という安心感を与えることができます。
不登校というのは学校に居場所がないということです。普段の会話をするだけでも子どもは安心できます。
無意識に子どもは、親は自分をどんな形でも愛してくれると思っています。
たとえ不登校で学校に行けなくても、「こんな自分でも、いつも通り接してくれる」と感じています。
普段通りの会話をしないとそれが崩壊してしまい、子どもの心がさらに脆くなってしまいます。
ただし、普段から「なんで宿題しないの」「そんなんだから成績が下がるのよ」などと厳しい言葉を投げかけている自覚のある方は、子どもには少しソフトな言い方に直すべきでしょう。
いつも通りがいいとは言いましたが、トゲのある言葉は流石にいつも通りでもより刺さってしまいます。
会社でミスをした後に上司から、
「いつも不注意だからこんなミスになるんだ」
「普段から確認をしないからだ」
なんて言われたら、いつも通りでも流石に堪えますよね。
学校に行ってくれない、行けていないことに対して「どうしてうちの子が」という気持ちがあるのは分かります。
しかし、それに追い討ちをかけるようであれば、戻るものも戻らなくなってしまいます。「優し過ぎず」「厳しすぎず」ソフトな会話をするように心がけましょう。
親が取るべき対応② 不登校児の外出機会を多くする
- いつ知り合いに会うか分からないし、
- 近所の人に何て言われるか分からない。
- 外に出て何かをする気分にならない
からです。
外出が怖い理由①いつ知り合いに会うか分からない
近所のスーパーなどに行くとどうしても同級生に会う可能性は高くなります。
中学校は地域の自治体で進学先が決まっているようなものなので、校区内の場所に行けば同級生やその保護者に会う可能性は高くなります。
もし、それがネックで外出を拒むようでしたら、多少面倒でも遠くのスーパーやショッピングセンターに行くことで解消されます。
休日だと、逆に知り合いに会いやすくなってしまうので、学校のある日の昼間に少し遠いところに買い物に行ってみてください。
いつも乗らない電車や見慣れない風景で刺激になって、不登校であることを忘れてくれることがあります。
「刺激になる⇒また外出したくなる」ということにも繋がります。出不精を防ぐきっかけにもなります。
外出が怖い理由②近所の人に何て言われるか分からない
これは親子共に傷つく案件でしょう。同級生ならそれとなく事情も知っているでしょうから、深く詮索してくることはあまりありません。
しかし、近所の人になると
「どうして学校に行けないの」
「それはお母さんがちゃんと言わないからよ」
などと悪意ない言葉を刺してきます。
こちらも、初めのうちは時間帯をずらすか、車で出かけるなどして近所の会わないようにするという選択肢をとることを1番におすすめします。
自ら何かをして不登校を脱したり外出のきっかけを得ることも必要ですが、逃げることもあっていいと思います。
自分の身を守りつつ、自ら進んでいくということもあっていいんです。バランスを取りながら少しずつ外出をしていきましょう。
外出が怖い理由③外出する気分にならない
気力がないというのは、外に出ても何もすることがないという先入観から来ています。
確かに、子供が小さい時のように、公園で意味もなくずっとブランコを漕いでいても楽しいのとは訳が違います。
不登校児には「外に出たところで何かをするのか?」という疑問がきっとあります。
外ですることは何でも良いと思います。例えば、
数年前にポケモンGOがリリースされた時にニュースになったのが「引きこもりだった息子がポケモンGOのおかげで外出するようになった」というものです。
もちろん、ポケモンでなくてもいいです。
- カメラが好きなら写真を撮りに出かければいいし、
- アニメが好きなら聖地巡礼をしに遠出してもいいし、
出かけるきっかけや継続するきっかけはたくさんあると思います。
不登校の初めの頃はうつ傾向にあるため、少し元気になってきたかもと思ったタイミングで趣味を生かして外出のきっかけを作ってあげてもいいのではないかと思います。
親が取るべき対応③ 不登校児の学習環境を整備
不登校になってしまうと、学習の機会がなくなってしまいます。
勉強についていけなくて不登校になる場合もありますが、勉強がしたいのに不登校になってしまう場合もあります。
どちらの場合にせよ、学習の機会は与えないといけません。いくつかの方法で学習の環境を整えることができます。
①家庭教師をつける
まずオススメしたいのは、塾ではなく家庭教師です。
塾は地域密着型が多いため、同級生と同じ塾になる可能性があります。
中学生なら相手を傷つける言い方くらい分かっていますから、「お前学校来ないくせに塾は来るんだな」なんてことを言われかねません。
また、それが学校の先生に伝わってしまうと「塾に行けるなら学校にも来なさい」と無神経なことを言われるかもしれません。
そのため、塾はおすすめしません。その代わり、家庭教師なら家に先生が来てくれて1対1で授業をしてくれます。
勉強で躓いてしまっている場合でも、学校の授業よりも先に進めてしまって退屈に感じていた場合でも、それに合わせて授業をしてくれます。
分からないことをその場で解決しやすいため、家庭教師はおすすめです。
ただ、不登校児の取り扱いに長けている家庭教師探しは難しいと思います。
それに、子供も家庭教師は、学校の先生を思い出してしまい、嫌がることが多いかもしれません。
②市販の教材や通信教育を使う
不登校児によっては、授業というスタンスが苦手な場合もあります。
レアケースですが、例えば授業で嫌な思いをして”先生“という立場の人との接触がトラウマになってしまった、という不登校児もいます。
そうなると、塾や家庭教師という勉強方法もアウトになりますよね。
そこで使うべきは市販の教材やオンラインの学習教材です。
通信教育などは自分のペースで学習を進めることができるし、自分の学習レベルに合わせて下の学年から勉強を始めたり。
苦手な学習内容だけを選んだりすることもできます。
オンラインの学習教材は、学習フォローが手厚いなど、学習管理もしっかりしています。
私が試してみていいなと思えるのは、学習教材すららです。
不登校の子どもに人気がある教材で、ものすごく集中学習するお子さんが多いのが特徴です。
学習教材すららを使うと、不登校の間に学力が上がるお子さんが多いようです。
学習教材「すらら」公式ホームページ▶︎
不登校児は確実に回復し、立ち直る
以上3つを心がけることで、子どもの心は安定し、不登校から立ち直る後押しになり得ます。
不安定だった気持ちが、いつも通り接してくれる両親のおかげで安定し、外出することで不登校から脱するきっかけになります。
自分に合った勉強方法で学習の躓きや退屈さをなくし、少しでも学校に行けるかもしれないという気持ちにすることができます。
子供が立ち直るには、再登校は不必要
しかし、不登校児は無理して学校に行かなくてもいいと思います。
中学校までは義務教育で否応なく卒業できてしまいます。
無理して嫌な思いをしながら学校に行くよりも、自分のペースでゆっくりじっくりやりながらその先を見つめる方がよっぽど有意義です。
高校進学は?通信制高校に行くことのデメリットとメリット
「中学校に行かなかったら高校進学が無理では?」という疑問が浮かぶでしょう。
皆さんは通信制高校のことをご存知でしょうか?今、多様化する生徒に合わせて「通信制高校」が充実化しています。
通信制高校のメリットは?
通信制高校は、週に2回など決められた回数出席して、残りはメールなどで課題を提出することができます。
学校によっては半年や年に1回ある合宿に参加するだけで出席扱いにしてくれる場合もあります。
課題は、ワークプリントなどのよく見るプリント系の課題から、小論文やレポートなどの文章で提出する課題まで様々です。
学習形態は通信制高校によって一律ではないため、パンフレットや説明会などで確認するといいでしょう。
授業時間も全日制で4〜8時間、定時制で4時間と様々です。
集団の中で授業を受けることが苦手だったり、授業は受けたいけれど日数行きたくないなど個々だと思いますので、その辺もよく見るといいでしょう。
通信制高校のデメリットは?
通信制高校に通うデメリットも多少あります。
就職する際に、履歴書に通信制高校を書くと少しマイナスな印象を持たれる場合もあります。
でも今は、通信制高校も認知が広がってきているので、構えるほどの心配はないようです。
評判が高い通信制高校であれば、逆に評価されることもあるそうです。
学校選びは入念にしておくといいでしょう。
学校選びはとても大変ですが、ゆっくりしっかり、良い学校を選びましょう。必ず見つかります。
でも通信制高校は検討する価値がある
不登校は昔はマイナスのレッテルを貼られるものでした。しかし、今では学習形態も多様化してきており、不登校というものも受け入れられつつあります。
もちろん、学校に行って友達と思い出作りや勉強をした方がためになることもあります。
でも、それが子供に合わないなら無理して学校に行く必要はありません。
中学校卒業後にも、通信制高校や通信制大学など学校に毎日行かなくても勉強できる環境はたくさんありますし、仕事も在宅ワークが広まっているため、心配することはありません。
今、不登校で悩んでいるご家庭は、立ち直ることを前提にしつつ、通信制というものも視野に入れてみてください。
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